第26話・ラビット、掟破りの注文


 ラーメン横丁まで行っておきながら、別のラーメン屋に入った二人。
 時間はすでに夜11時前。
 そこでの会話とはいったい…

第26話 ラビット、掟破りの注文

 少し並んだが、すぐに中に入った二人。
 しかしカウンターと言えるのかどうかの微妙な席に座ったのだった。
「おいおい、なんだか微妙な位置の席だな」
「まぁまぁラビちゃん。何にするか決めようぜ」
「そうだね」
「う~ん、ここは味噌が人気商品みたいだから、僕は味噌にするよ」
「じゃ俺は…このチャーシュー丼にしようかな」
「え?ラーメンにしないで丼物にすんのかよ」
「ああ、俺はさっきも言ったけど、家でカレーを食べてきたから、腹いっぱいなんだよ」
「そうか、まぁしょうがないな。ラーメン屋にきて、ラーメンを食べないなんて…ある意味通な食べ方だな」
「うるせぇ」
 そう言ってふとラビの顔みたら、どうもメガネがおかしいことに気がついた。
「おや、ラビのメガネが曲がっていないか?」
「ああ、これね。実は玉ちゃんにやられたんだよぉ」
「玉ちゃんに?また何か悪いことをやって、ぶっ飛ばされたか?ははは」
「いや、正確に言えば「裏拳」だけどさ」
「やれやれ。相変わらずアホな奴だな」
「うるせぇ」
 そんなこんなで注文の味噌ラーメンとチャーシュー丼がきた。
「さて、このラーメン王が賞味してみよう。ふむふむ。いたって普通の味だな。ラビも食べてみなよ」
「ふむ。確かに普通だな。でも少し辛めでもあるな。これならビールによくあう味だね」
「確かにそうだね」
 しばらくは二人で黙々と食べていたのだが…
「ところでラビちゃん」
「ん?なんだい?」

[次回予告]
 ついに本題に突入した二人。
 はたして海ちゃんが聞きたい事はいったいなんなのか?
 みっつ君も詳しく知らない事実が次々と明かされる!
 スクープです!!

次回、第27話「ラビット、やはりお前はラビットだ」にご期待下さい!

※この物語は真実を元に構成された事実です
原作者 海ちゃん
制作協力 みっつ



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