ぽかぽか亭

ぽかぽか亭

ラフメイカー




愁悠(しゅうゆう)♂/♀

愁悠の彼女(ともえ)♀

ラフメイカー♂/♀

ナレ♂/♀


N:ある日愁悠はともえから呼び出された。

ともえ:わざわざ呼び出したりしてごめんね。

愁悠:ん? いいよ。

ともえ:実はね・・・。あのね・・・。

愁悠:なんだよ?(ワラ どうしたんだよ?(ワラ

ともえ:・・・。ごめん!!

愁悠M:ぇ?!・・・。ごめんって・・・・。

ともえ:他に好きな人が・・・出来たの・・。

愁悠M:なんだよそれ・・・。

愁悠:誓ったじゃないか?!
2人で幸せになるって約束したじゃないか?!
もう駄目だなんて言うなよ・・。

ともえ:あなたを傷付けたく無かったけど・・。
ホントごめん!!

N:どっちが最低なのかな・・・。別れを告げて彼女は去った。
残された愁悠。

愁悠M:もうやり直しなんて効か無いのか・・・?
あの日々にあの楽しかった日々にもう戻れないのか・・・?

N:愁悠は下を向いたまま走って走って家に帰った。

愁悠:なんでだよ・・・。(泣きながら)
うわぁぁぁぁぁあああ・・・ああ(泣き)

N:部屋の隅で独り泣きじゃくる愁悠。

愁悠:うぐっ ひぐっ うっうっ・・・。

N:あれから数時間経ったがまだ涙の枯れない愁悠。
その時、涙でぬれた部屋にノックの音が転がった。

愁悠M:誰にも会えない顔なのに・・・。
コンコンコンコンうるせぇーなぁ・・・。

愁悠:もうなんだよ、どちらさま?

ラフメイカー:名を名乗る程大した名じゃないさ。
だが、自己紹介しとかなくちゃね。
僕はラフメイカーさ。
あんたに笑顔を持ってきたんだ。
寒いから中に入れてくれないかい?

愁悠M:は?!なんだよ?!こんな時に・・・。
ラフメイカー?!冗談じゃないよ・・。
そんなもん呼んだ覚えなんてない!!

愁悠:帰ってくれ!!あんたなんか呼んだ覚えなんか無い!!
消えてくれ。俺を構わないでくれ・・・。

愁悠M:そんなとこに居られたら泣こうにも
泣けないじゃないか・・・。

N:流した涙で大洪水の部屋に
またノックの音が飛びこんだ。

愁悠M:今度はなんだよ?!

ラフメイカー:おい、居るんだろ? 開けてくれよ。

愁悠M:あのヤロウまだ居やがったのか!

愁悠:消えてくれっていっただろ!!

ラフメイカー:そんな言葉を言われたのは
産まれてこのかた初めてだ。非常に悲しくなってきた
どうしよう泣きそうだ・・・。

愁悠M:ラフメイカー冗談じゃないよ・・・。
アンタが泣いてどうすんだよ?
泣きたいのはオレの方さ・・・。
ホントこんなもん呼んだ覚えはないよ・・・。

N:二人の泣き声が、静まり返った闇に遠く響く。
ドアをはさんで背中合わせでしゃっくりまじりの泣き声。
ひざを抱えて背中合わせで2人共すっかり疲れた声で泣く。

愁悠:今でもしっかり俺を笑わせるつもりかよ・・・?
ラフメイカー・・・。

ラフメイカー:人を笑わせる事が生き甲斐なんだ!!
それだけが・・・僕の生き甲斐なんだ・・・。
あんたを笑わせないと帰れない・・・。

愁悠:今ではあんたを部屋に入れてもいいと思えたが、
困ったことにドアが開かない・・・。
鍵ならすでに開けたから、そっちでドアを押してくれ!
ウンとかスンとか言ってくれ・・。
どうした?
オイまさか!!
冗談じゃねぇよ・・・。
今更オレ一人置いて構わず消えやがった・・・。

愁悠M:信じた瞬間裏切った冗談じゃない・・・。
信じた俺が馬鹿だったよ・・・。
どうせ俺は裏切られるんだ・・・。
もう信用するもんか・・・・

N:ラフメイカーが帰ったと思われた
その時何かが割れる音と共に風が舞い込んできた。

ラフメイカー:ふぅ・・・やっと入れた。
お待たせ、「アンタに笑顔を持ってきた」ぜ。

愁悠M:ぇ・・・オマエ戻って・・来た・・・のか・・?

愁悠:なんだよ・・・来るならもっと早く来いよ・・。

N:ラフメイカーは小さな鏡を愁悠に無理矢理覗かせた。

ラフメイカー:あんたの顔見てみろよ。
死ぬほど笑えるぜ?wほら見ろってのっ。

愁悠M:なんだよ・・。

愁悠:急に何すんだよ・・・?

ラフメイカー:つべこべ言わずに見てみってw

N:愁悠は言われたままに鏡で自分の顔を見た。

愁悠M:こいつには呆れるけど、笑えるな・・。w

愁悠:あはははははww

N:そして、闇を笑い声で明るく照らし出した。
おしまい。


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