プロフェッショナルの条件/ドラッカー

プロフェッショナル

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか
はじめて読むドラッカー (自己実現編)

P・F・ドラッカー著



感想:
「はじめて読むドラッカー」3部作の自己実現編。この本はマネジメントや社会について書かれた書が多いドラッカーの著書の中から、個人がいかに働くか、いかに自分を成長させるかということについて書かれたものを、ドラッカー自身がピックアップしてまとめたもの。大きく変化している社会の中で、いかにすれば自身の力を発揮し、成果をあげる仕事が行えるようになるか、そのヒントが数多く記されている。

バンビは日記に「コミュニケーション」について書いてきたが、最近、この本に書かれた「コミュニケーション」に関する章を読んで、バンビがここで書いてきたことに類似することが多いことを発見し、びっくり。日記を書いているあいだもドラッカーを読んでいたわけだから、内容が似てくるのはありえることだけど、それを読んであらためて普段、バンビ自身が考えていることがあながち的外れではないんだなと思えて、ちょっと嬉しかった。

この本を読んでいちばん印象に残っているのは「何によって覚えられたいか」という問い。自分自身をどんな風に覚えてもらいたいかという問いは、翻せば、どう社会や周囲の人たちに対して、貢献していきたいかということになるだろう。以前の日記で「仕事はコミュニケーションである」とバンビは書いたけど、コミュニケーションである以上、それは知覚である。人は興味がないことは知覚しない生き物であり、それゆえ、コミュニケーションは話し手と聞き手の相互の話題の共有があってはじめて成り立つ。仕事もおなじだとバンビは思う。それは仕事をする側一方だけでは成り立たない。それによりベネフィットを得るものがいてはじめて成り立つものだ。その意味でも「何によって覚えられたいか」という問いは重要だと思う。

マネジメント、経営などという言葉で、ほかのドラッカーの著書を敬遠している人でも、個々人の仕事の仕方や成長の仕方について書かれた本書はぜひおすすめするし、きっと読めば人生の役に立つと思う。


点数:
おすすめ度   ★★★★★
わかりやすさ  ★★★★☆
役立ち度    ★★★★★



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