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ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。幼子は焼死体で発見されるという最悪の事件となったにもかかわらず、啓介は女からの呼び出しに出かけていったきり音信不通。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿り着く―。医学ジャーナリストが描く、迫真の医療サスペンス!第一回小学館文庫小説賞受賞作。
【中古】【古本】感染/仙川環
『アウトブレーク』みたいなウィスルパニックものなのかなぁ
と思って手にとったら またもや臓器移植
からみの内容でした。
なんだか本当に 臓器づいている
このごろ。
日本では認可されていないために不可能な子供の臓器移植。
今回はアメリカでの臓器売買(犠牲になるのはやっぱり途上国の子供たち)
で賄えなくなった臓器をまだ認可されていない異種移植で儲けようとする
医者と企業が黒幕。
せっかく2件の移植は上手くいったのに感染力が強くて感染したら死に至る
ウィルスが発見されその感染拡大を防ぐのと証拠隠滅のためになんと
1件は子供だけ、1件はその家族まで皆殺し。
子供だけ殺されたほうの父親は医者でこの臓器組織にちょっとかんでいるのだけれど・・。
アイディアは面白いのになんだかツメが甘い
印象。
この医者ってのが息子の難病がわかったあたりで何故かかわいい息子と美人の妻と
離婚して浮気相手の主人公の地味なウィルス研究医と再婚するんですね。
なのに主人公ともラブラブってわけでもなく、むしろ主人公には何も言わず
息子の臓器移植に駆けずり回っている。
その不可解な離婚・再婚の理由を主人公は
「多分、あなた(元妻)と宏君(元妻の息子)が大切だと思ったから、私と結婚したんだと思う。彼は私のことを愛していたわけじゃない。宏君の病気に立ち向かうためには、私の知識とか強さとか、そういうものが必要だったんだと思う」
と結論付けていますがちょっと納得行かないんだなぁ。
いや、 全然納得行かない
んだなぁ。
強さったって、病気に立ち向かうにはその子供の母親の強さのほうが
何よりも勝ると思うんだけれど。
知識ったって、ウィルス医、何もしてないし知らされてないし。
そもそも何らかの分野のエキスパートってワケでもない。
どの登場人物もうすっぺらで魅力に欠け、感情移入できなかったのも
つまんなかった一因かな。
この作者はこの作品でデビューだそうなのですが、この後の作品はどうなのかしら?
なんだかあまり文章に余力が無いように感じてしまったので (ナマイキ失礼!)
次読むかどうかはわからないなぁ。
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