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2024.11.16
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カテゴリ: I experienced
今年8月にスタートした抗がん剤治療は、
今週で14週を経過した。

本日は6回目の治療&先週した検査結果と
今後の治療方針を主治医から聞かされる日。

治療は無理だろうと判断し、
治療時間(およそ4時間)に使用するPCや
着替えなども持参せず。

それより、検査結果を聞かされたとき、
どうリアクションするかを思案していた。




①変化なし

②病態が悪化している
 ●固形がんが増えている
 ●新たな転移が見つかる
 ●存在していたがんが成長している

③病態が改善している
 ●存在していたがんが消滅した

 ●存在していたがんが減少した


​②なら、治療終了を申し出ようと思っていた。​


①なら、怖い主治医の方針を聞いて考えるが、
最終的には、治療終了の方向で話を持っていく。

③が厄介だ。
治療としては成功しているわけで、
「治療終了」を言い出す理論を見出せない。

考えれば、これまで虫けらは理論的に生きてきた。

経営者だったので、仕方ない部分はあるが、
常に武装する方法は「理論」だった。

しかし、ずっと自分は文系脳だと思っていた。

最近、知人に聞いてみた。


虫「ずっと文系脳だと思ってきたけど、違うのかも」



知2「虫けらさんは、なんでも数字に置き換えるやんか。
   絶対理系脳やで」

知3「虫けらさんが感情を挟んで論評してるの聞いたことないわ。
   その理論立ては理系脳やと思うよ」

と言われた。



文系脳が悪いと言っているのではない。
ただ、自分の感情を挟んだ論評や意見表明は
気持ち悪いな、と思っていたのは確かだ。

理系脳がいいのか悪いのかはわからない。
しかし、怖い主治医には嫌われているように思う。

医師というのは、まごうことなく理系脳だろう。
中には文系脳の人もいるかもしれないが、
怖い主治医は理系脳だと思う。

医師と患者の会話となると、
患者の質問や不安を医師が聞いて、
意見を表明したり、解説したり、説得したりして
治療へと導く。

しかし虫けらは、既に虫けらなりの理論で
答えを出してしまっていて、
怖い主治医がそれを覆すのが困難な状態なのだ。

そういうとき、怖い主治医は言葉を飲み込み、
嘆息を静かに吐きながらPC画面を見つめる。

申し訳ないと思っている。

もちろん、怖い主治医の意見や説得で、
治療や検査がすすむこともあるし、
素直にそれに従う虫けらもいる。

が、重要な部分は自分の意見を押し通す。

怖い主治医の進言を受け入れるとしても、
最終的には自分で結論を出して、
「だから、先生に従います」という言い方をする。

いまとなっては、怖い主治医もそれがわかっていて、
怖い主治医の方針を通そうとするときは、
虫けらが口を差し挟めないような構成を考え、
一気に説明をする。


で、検査の結果。

③「存在するがんが縮小した」 だった。


最も厄介な結果だった。

「減少した」なら、放射線や外科手術を選択できる
可能性があるのだが、
「縮小した」では、このまま抗がん剤治療を継続するしかない。

5回目の治療で、強い副作用が出たし、
これまでにない副作用が発現したのだが、
これは、以後、増幅されることがあっても、
緩和されることがない。

想像すると、心が萎えそうになる。


怖「痺れの副作用がもう少し強くなるようなら、
  薬剤を一つ減らします」

虫「オキサリプラチンですか」

怖「そう。よく効くので、スタートダッシュに使うんですが、
  そんなに長く使うものではないので、
  6ヵ月くらいで様子を見て外します」

オキサリプラチンを外したら、
他の薬剤がプラスされるかもしれず、
その副作用がまた新たなものなら、
どちらがよかったのか、という話にもなるが、
それはいま考えても仕方ない。

怖「前々回からの数値を見てみると、
  だんだん白血球と好中球の回復に時間がかかるように
  なっているので、次回から薬剤の量を減らします」

といった、直近の治療方針から、
12ヵ月(今後9ヵ月)の薬剤計画、
間もなく発現するであろう副作用の説明など、
かなりの時間と言葉を使って話してくれた。

が、虫けらが自分の言葉を挟むタイミングは、
つくってはくれなかった。

黙って怖い主治医の話を聞き、
意味ありげな視線を送ることも、
変な相槌を打つこともなく、
静かにうなづいていた。

これは、近年稀に見る、従順な虫けらの態度だった。

しかし! これでは終わらないのが虫けらだ。

虫「血圧が異常に高いですよね」

診察があるときは、待合室に置いてある血圧計測器で
自分で測って結果票を問診票とともに提出する。

その問診票が机の上にあったので、
それを差しながら言った。

この日は「164/78 115」だった。
高血圧のBBAの数値ではないか!
ちなみに、病院に行く前に自宅で測った数値は
「103/65 70」だった。
いつもこの程度だ。

怖「高いねぇ」

虫「自宅で測ったら、100台です。低いときは90台です」

怖「110行かないいうこと?」

虫「はい。朝なら確実に」

怖「じゃ、それを信じよう。脈拍が多いのも気になるけど」

虫「それは、先生が怖いからです」

怖「そうやろねぇ」

虫「そうやろ、て(笑」


どうも、虫けらは怖い主治医を怖いと思っているという認識のようだ。

ま、あちこち(がん治療室や検査室など)で、
「主治医の先生が怖い」と言いまくっているので、
怖い主治医の耳にも届いているのだろう。

怖いという感情が、何なのか、
自分でもよくわからないのだが、
多分、尊敬や信頼している人に対して持つ
畏敬の念から、怖気付くという表現に近い感情なのだと思う。

殴られる、怒鳴られると言った、物理的な恐怖ではない。

が、いつも物静かな怖い主治医から怒鳴られたら、
怖いものなしの虫けらとて、
恐怖におののくかもしれない。

そんな話は置いておいて。

治療不可、となったので、
これから1週間はお気楽生活を楽しめる。

きょうは久しぶりに冷たいワインを飲んだ。
酒はやっぱり冷たいのがいい。

このことも含め、
もう少し、副作用のことなどを書きたいので、
改めて。

                   安 穏





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Last updated  2024.11.16 23:31:23
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