Kokko's Diary

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1-5高齢者とテクノロジー


電子情報技術は高齢者の生活の中にも入り込み、便利な生活を作り出している。

しかし、パソコンなど一部の機器の利用にはなかなかなじめない人もあり、操作の説明には配慮が必要である。

・高齢化社会を迎える実態。
 ・高齢者にとっての電子情報技術とその導入のポイント。

 
 
 
【1】高齢障害者の実態
 
(1)加速する高齢化
 
 
 
・高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は、現在は17.3%。
・高齢者のみの単独世帯が1997年時点の調査で焼く250万世帯。
 
 
 
・施設入居者についても、1998年の時点で6,260の老人ホームがあり、207,817人が入居、
 そのうち74.4%が痴呆症の人であり、
 25.6%がベッドで寝たきりと報告。
・平成27年には25%を超え、約4人に1人が高齢者という予測。
 
 
 
(2)高齢者の抱える障害
 
 
 
・障害のある人の多くが高齢者。
 
 
 
・18歳以上の身体障害者のうち60歳以上が67%を占める。
 
 
 
・人口1,000人に対しての身体障害者の出現率は、人口全体では28.9人に対して、
 70歳以上の高齢者では94.6人。
 
 
 
・65歳をすぎて要介護となった高齢者の約半数が「寝たきり」または「ほとんど寝たきり」。
 
 
 
(3)高齢者の障害理解
 
 
 
・自分が「病気である」と認めることは容易だが、自分が「障害をもった人」ということを受け入れるのは、
 困難な場合が多い。
 
 
 
・障害のあることは恥であり人生の終わりだと考えている高齢者もいる。
 
 
 
・障害をもってポジティブに生きるとは考えにくく、他者に依存的になる。
 
 
 
・障害をもちながらも自分らしい暮らしが出来るという情報を知らない。
 
 
 
・健常者として暮らしてきた高齢者は、障害のある人のtの接点が無い。
 
 
【2】高齢者と情報技術
 
(1)暮らしの再構築の手段としてのインターネット
・社会との接点を取り戻す手段としてのインターネット利用。
 
 
 
・独居高齢者のコミュニケーション手段として利用。
 
 
 
・趣味、生きがいに結びつく活動を作り出す。
 
 
 
・全国各地で高齢者のパソコン学習を中心としたネットワーク活動(シニアネット)が広がっている。
 
 
 
・高齢者がパソコンやネットワークを利用して、より楽しく、活動的な生活を送れるようになることを
 目指した、「シニア情報生活アドバイザー制度」がある。
 
 
 
 
 
(2)高齢化の進行とセキュリティシステムへのニーズの高まり
・独居高齢者の安全を確保するために、セキュリティシステムの開発が進む。
 
 
 
・呼び出しシステムは不安を和らげる点でも重要。
 
 
 
・監視については、本人へのインフォームドコンセント(説明と同意)が必要。
 
 
 
 
(3)高齢者の利用に配慮して情報機器
・大きな文字での表示。
 
 
 
・英語表記から日本語表記へ。
 
 
 
・操作機能を減らした機器。
 
 
 
・分かりやすい説明書。
 
 
 
 
【3】高齢者にパソコンやインターネットを教えるポイント
 
 
 
 
 
 
 
・ゆっくりと繰り返し:パソコンを教える立場の人は、ゆっくりと、何度でも繰り返して説明することが大切。
 
 
 
・要点は紙に書いて :パソコン起動の方法などの重要なポイントは、紙に書いて(出来れば大きな字で)、
           パソコンの前に貼っておくのも記憶を補助する上で重要。 
 
 
 
・専門用語の説明  :インターネットやCD-ROMといったパソコンを教える人には常識とも思えるような用語に
           引っかかる人もいるので、絵や図を利用した説明も大切。
 
 
 
・楽しく達成感を得られる学び方:操作を目的にするのではなく、身近な課題を達成する中でパソコン操作を
                習得出来るほうが意欲も高まる。
 
 
 
・子ども扱いせず敬意を忘れずに


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