BEAT-SPEED ビートスピード 

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キャブレター調整!! 


『ソレックスキャブの調整方法・簡単セッティング編』


「注意」ソレックス44で説明していきます。(エンジンのコンプレッションが揃っている・キャブレターのロッドなど極端な曲がり、ねじれ、ガタ無し・バタフライの極端な磨耗無し・ジェット・燃料通路のつまり無しなどが前提)

1・準備 

まずは工具です。 マイナスドライバーの大と中。 スパナの8・10mm。 有ればフローメーター、油面ゲージ(ノギス)など。

2・作業前点検

バッテリー電圧を測ります。 12,7v以上。
デスビ・コード・ローター・プラグなどは正常か。
燃圧は正常か。 0.3k~0.35k辺り。 

3・油面

・ジェットブロックを外し(普通はコレでもエンジンはかかります)、約30秒 間アイドリングをさせます。
・ノギス・油燃ゲージを使って、油面を計ります。
 ずれている場合は、フロートのステーを少し曲げて調整(4型は外から出来 ます)します。 初心者の方には少し難しいかもしれません。 
 コノ作業を何回か繰り返し、+-0.5mm以内に出来れば言うこと無しで  す!
(注)面倒だ・難しそうだ・と思う方は、ココは思い切って『無視』しまし ょう! (汗)

4・同調 

   壱

・エンジンを切った状態で、リンクロッドを外します。
・スローアジャストスクリューを、スロットルレバーに当たらないところま で緩める。(バタフライは全閉状態) 
・スローアジャストスクリューを閉めていき、レバーに当たったところ(レ バーに指を当てておくと解りやすい)から1回転(360度)で取りあえ ずストップ。
 コノ作業を6気筒なら3箇所・4気筒なら2箇所行えば、ある程度は同調 しているコトになります。この作業を、何回か確認して下さい。

   弐

・リンクロッドを繋げ、エンジンをかけます。
・エンジンがかかったら、リンクロッドは外す。
・スロットルレバーの有る側のフェンネルにバランサーを当て、エンジンが 止まらない位置にバランサーの隙間を調整します。ストールしないバラン サーは調整要りません。
・スローアジャストスクリューで同じバキューム値に合わせます。4気筒な ら2箇所、6気筒なら3箇所です。
・リンクロッドとリンクアームのボルトを緩め、位置決めをしてから締め付 けます。 この時にスロットルが開かないよう、ちょうどの位置に固定し て下さい。1気筒でも開くとアイドリングが微妙に変わるので、解ると思 います。 その場合はもう一回緩めてからやり直して下さい。

   参

・スローアジャストスクリューで1200~1300回転(高め)に合わせます。 もちろん2箇所(6気筒は3箇所)のバキューム値は同じにして下さい。
・アイドリングスクリューをいったん締め込み(かるくやらないと先端を潰 してしまいますので、注意して行ってください)ゆっくり緩めていくと、 ある所で一番回転が高くなる筈です。そこでストップです。エンジンの音 をよく聞きましょう! コノ作業を4気筒分4箇所(6気筒なら6気筒分6箇 所)行います。
・上記の作業が終わった時点でアイドルがかなり高くなっていると思います ので、スローアジャストスクリューにて下げてください。綺麗にアイドリ ングをしていれば、フローメーターも使用し、同調を取りながらタコメー ターを見て任意の回転数に合わせます。
・上記の作業が出来たら、もう一度アイドリングスクリューで回転数が一番 上がった所に調整します。

・この作業を繰り返し行うコトで、より完璧な同調に近ずきますので、根気 よく行ってください! 慣れてしまえばなんて事はありません。

5・セッティング

・取りあえず、ノーマル状態のジェットで始めます。(変えてある場合でも okです)出来ればプラグは新品(6・7・8番)が良いです。番手は、仕 様によって異なります。
・まずはいきなり「ブーン!!」と空ぶかし。 レブ、もしくはカムの許容 範囲の1000回転前後まで回るかを、ジェットを入れ替えながら行ってくだ さい。

・アイドリングから低中間域=パイロットジェット
・中間域(3・4千回転)=パイロットジェット・メインジェット
・それ以上=メインジェット・エアジェット

 大体こんな感じの役割です。

・エアジェットは取りあえずそのままで、3速全開で走ってみます。その時の フィーリングやグズつきなどを覚えておきましょう。
・走行後、すぐにプラグを外してみて下さい。黒ければ燃料が濃い・白けれ ば薄い・狐色ならばいい感じ♪といった具合です。
・エンジンの仕様により一台一台違いこれがベスト!っていうのが言えませ んので、そこは自分なりにジェットを変えていって下さい。
・ただし、3速全開走行で試す時には、メインジェットを少し大きめにして下 さい。 燃料が薄くて『ブロー』などという事になってはシャレになりま せんからね。

6・トラブルシューティング

・同調が合っているのに、走り出した瞬間にグズつく。
 アクセルリンクに遊びはありませんか?

・3千~4千辺りでグズつく、失速
 パイロットジェットが小さい、メインジェットが大き過ぎる。

・いくら調整しても調子が改善されない。
 セッティングをやり直すか、キャブレター本体が駄目です。オーバーホー ルしても治らない場合がよくありますので、新品などに買い替えた方が良 いでしょう。

こんな感じにまとめてみました。これはあくまでも基本的なセッティングの仕方であって、実際には自分なりのやり方をしている人もおられます。そういう方の意見なども取り入れながら、自分なりのセッティング方法を見つけてみてはどうでしょうか? キャブレターの醍醐味は、自分でセッティングの出来るところです! インジェクションに押され、だいぶ減ってきましたが、セッティングがバッチリ決まった時の喜びは、E車では味わえません(自分で書き換えが出来る方以外には)よね! まあE車にしろキャブにしろ、VIPにしろ四駆にしろ、自分の車を自分でチューン、セッティングする。 これが車好き共通の喜び、楽しみなのではないでしょうか。

             完

 (一部 レトロカーより抜粋)





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