☆乙女心にずきん☆

2日目







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* ★2日目★




朝食はホテル内レストランのビュッフェ。
一人前にクラリッジには「バル」が併設されている。そこが意外にも繁盛しているみたいで、いつもお客さんがカウンターに溢れていたな。
朝食メニューはごく一般的なアメリカンスタイル(ハム・卵・パン・果物など)。
そこで日本人らしき女の人がパンを(大量に)持って帰ろうとしたところを、給仕係のおじさんに見つかって、怒られていた。
アタクシも昔「小腹が減るかもしれない」と思って、ヨーグルトとか持ち帰ったことがあったけど、彼女は露骨すぎたのよ。
普通のコッペパンほどの大きさのパンを3,4個フキンに包んでいたんだもの。
朝食を終えて、部屋に戻ろうとまたバルの前を通ると日本代表監督ジーコそっくりなスペイン人がコーヒーを飲んでいる。髪の薄さまでソックリ。
まさかこんな安いホテルにジーコが(しかも1人で)いるわけないわね。

半日市内観光の集合場所まではタクシーで。
日曜日の朝の地下鉄はサラリーマンがいないので、異様な雰囲気で危ないと昨日オバチャンに忠告されたから。異様な地下鉄も怖いけど、忠告を破ってオバチャンに見つかった時の方がコワイ。
今日のガイドさんは昨日のオバチャンではなかったので、一安心。とてもいい人そう。美人なお姉さんだ。
ほとんどの観光がバスの窓越しだったけど、入場したプラド美術館これはかなり感動的。
お姉さんは絵画好きと見えて、解説にも熱が感じられる。
この美術館の目玉、ヴェラスケスの「フェリペ4世の家族」世界3大名画の一つと言われている。
計算しつくされた光の方向、人物の位置関係、オペラの舞台のような一瞬を留めた作品。近くから見ると筆致も荒いのに、離れてみると衣装の襞や髪の毛がまるで本物みたいに見えるから不思議。
この作品も最高だけど、個人的に惹かれたのはボッシュ(ボッスとも言う)の作品。
ボッシュとお姉さん。
中でも「快楽の園」という作品が有名なんだけど、その他にも面白い変な作品が・・・
キリスト教の7罪を描いたテーブルのあちこちに黒い悪魔がチョロっと覗いているのも愛嬌がある。
ボッシュについては コチラ でも確認できます。

このヘンテコな世界観を気に入ってしまったアタクシはミュージアムショップで大きなポスターを買ったわ。お姉さん曰く「ボッシュは変わり者の人しか買わない」んだそうだ( ̄m ̄*)

1時に昼食(パエリア)の予約が入っていたことに今日になって気づいたアタクシ。
大急ぎでラストロ蚤の市へ。
日本人(治安が悪いと脅されているんだろう・・・)は皆無でラフな現地人ばかり。
ポスター8枚セットを売る、顔に蜘蛛のゴム人形をいくつもくっつけたおじさん。スペイン版寅さんみたい。
微妙に古い(10年前くらい)の地球儀を本気で買おうとしている人。
邪魔になるほどデカい船の模型を持ち歩いているお兄さん。
靴を片方ばかり売っている店。外国の蚤の市ってこれだから面白いのよね~

アタクシはここでスパンコールのついた白黒のフレアースカートを買う。10ユーロと言われて、半額の5ユーロ!と値切った。
店のおばちゃんはビックリしたような表情で「ウチラだって8ユーロで仕入れてるんだから」みたいなことをスペイン語で言った。本来なら5,6,7と順々に値段を上げていきたいところだけど、不覚にも6と7のスペイン語まだ習得していなかった。
結局9ユーロで購入。
それから高校生くらいの女の子が店番をしていた古本屋さんでスペイン語の絵本を数冊買う。

オペラハウス近くのパエリアのお店に着くと、すでに30人ほどの日本人の団体がいた。
中年夫婦とその子供といったような家族連れが多い。
スペインは中高年層に人気があるのかしら?
出てきたのは大盛りのサラダ、チキンとピーマンなどのパエリア、デザートにアイスクリーム。歩き回って来たから冷えたビールも美味しかったわ。

ホテルに戻って休憩をし、知人オススメのアランフェスへ。「アランフェス交響曲」で有名な地。とりあえず電車の出発駅アトーチャまで移動。
タクシーがなかなか来ないし、日差しは強くジリジリ焼き付けるので、初地下鉄よ。
券売機でそれっぽい切符を買って、案内に従って乗り換え。東京の地下鉄より簡単。
もうお昼すぎだったので、買出しっぽい女の人も多くそれほど危ない雰囲気はない。
すんなりとアトーチャ駅に到着し、「ア ンフェスに行きたい」と言うと、「アラン フェ ス(フェにアクセント)」と言い直されたけどきちんと往復切符を買えたわ。
ホームの番号も聞いたし、順調順調。

定刻どおり電車が走り出すと、車両が暑い。微弱冷房車だ。効き過ぎて寒い日本の電車もどうかと思うけど、これはノースリーブでも暑いくらい。
アランフェスまで約40分。2駅ほどで住宅地は終わり草木もまばらな荒野が続く。
サボテンのようなデカいアロエのような多肉植物が枯れて茶色くなっているなんて、初めて見たわ。
アランフェスの駅から王宮まで錆びれた工場の敷地が続き、人の住んでいる気配が全くない。並木道なのに熱風が吹く。数日前からアフリカの熱波が上陸したって言ってたっけ。
恐るべしアフリカの熱。
乾燥しているから汗はそれほどかかない。でも、照り返しというか空気というかヒリヒリして息をするのが辛いくらい暑いのよ。駅で水を買っておいてよかったわ。まさに「命の水」。

王宮の中は外よりは涼しい。案内ガイドなしで1人4.5ユーロ。
ウィーンのヴェルヴェデーレ宮殿のように1部屋ごとに雰囲気が違う。中でも中国チックな「陶器の間」のごてごて具合にはどきもを抜かれた。アタクシ、ごてごてしたの大好き♪
あとはロココ調の可愛らしい家具や、装飾品・・・お城の生活って楽しそう~
と、浮かれるのはここまでで、出口が近づくにつれ帰途を考えると気が重くなる。

午後6時ごろ、さらに日差しは強くなっている(ような気がする)。
行きに子供たちが群がっていた井戸水のような水道の蛇口のところに、7,8人くらいの集団が。
アタクシもぬるくなってしまった「命の水」を補給しよう!と思い、ペットボトルを持って近づくと、仕切り屋おばちゃんが水を入れてくれた。
この蛇口の所有者ではなく、どう見ても通りすがりのおばちゃんっぽい。どこの国にも田舎町にはこういう世話焼きおばちゃんはいるものだわ。
アタクシの母上もまさにこのタイプ。

水の管理人。

帰りの電車、ご丁寧に車両の電光掲示板に「現在の気温」なるものが表示されている。
ついに「39℃」が出てしまった。危ないわ、この温度はっ!
そして相変わらず地平線までの荒地が続いている。湿気は多いけど山や緑の豊かな日本が懐かしいわ。
行きにも帰りにも、電車には2人組みのライフルを持った兵士が乗り込んでいたのよ。
マドリードの列車爆発テロの影響かしら?日本では日常生活において、ライフルを持った人なんて見かけないからちょっと異様な雰囲気。
アタクシを含め、日本人ってやはり平和ボケしてるのかもしれないわね~

マドリードに着いた頃には体力をすっかり使い果たし、すぐに爆睡。気がついたら12時近くになっていた。今日はバルには行けそうにないわね。
スペインはサマータイムもあって、夜9時ぐらいまで明るい。そして暑さのピークは午後5~7時なんですって。ちょうどアランフェスにいた時間帯だわΣ(゚□゚;)
天気予報では明日も暑くなるらしい。行こうと目論んでいるトレドの最高気温は42℃!
トレド、行くべきなのかしら~










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