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「ザ・コーポレーション」


◎監督:マーク・アクバー、ジェニファー・アボット
◎原作:ジョエル・ベイカン 『ザ・コーポレーションーわたしたちの社会は
「企業」に支配されている』(早川書房)
◎製作:マーク・アクバー、バート・シンプソン
◎編集:ジェニファー・アボット
◎出演:マイケル・ムーア、ノーム・チョムスキー、ナオミ・クライン、ピーター・ドラッカー、ミルトン・フリードマン、ハワード・ジン

 俺は人々がこの映画を観て立ち上がり、行動すると信じている。世界を我々の手に戻すために… (マイケル・ムーア監督)

 最近日本でも話題になった、企業買収の際に問われた「株式会社は誰の物か?」という議論、法令を破り連続する企業の不祥事の「原因」、そして郵便事業の「民営化の是非」といった問題の答えを導いてくれるのがこの「ザ・コーポレーション」です。

 「ザ・コーポレーション」はカナダのマーク・アクバー、ジェニファー・アボットの共同監督により、ジョエル・ベイカンの「ザ・コーポレーション:わたしたちの社会は企業に支配されている」(早川書房)を原作として製作された長編ドキュメンタリーです。

 本作は、2004年サンダンス映画祭で上映され観客賞を受賞したのを始め、2005年カナダ・アカデミー賞の最優秀ドキュメンタリーを含め全世界の映画祭で25個の賞を受賞、そのうち10個が観客賞を受賞しています。またニューヨークでロングラン上映されたのを始め、世界各地で草の根的に上映され、多くの支持を集めてきた作品です。

 『ザ・コーポレーション』は、株式会社の誕生から、政治システムを超えてグローバル化している企業の正体を描いた作品です。現在の企業を一人の人格として精神分析を行うと完璧な“サイコパス(人格障害)”であるという診断結果のもと、すべては利益のために働く機関としての企業の様々な症例を分析していきます。マイケル・ムーア監督、ノーム・チョムスキーMIT教授を初めとする総勢40人の証言や発言を基に構成された『ザ・コーポレーション』はグローバル化された資本主義社会を生き抜くために必見の“サバイバル・シネマ”です。


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