べりーの『たからもの』

べりーの『たからもの』

こんな本読んでます2005


「夜のピクニック」 恩田 陸
ず~っと読みたくて、ウズウズしていた本です。
年末の忙しい時期でありながら、どうしても一気に読みたくて、こつこつと掃除をし、買い物を済ませ、時間のやりくりと身体に鞭を打って働いたお陰でできた今日の一日。(昨夜から膝の激痛で苦しみ、一日安静日となりました)
午後から一気に読みました。

文体や、構成はこの作者らしい趣と読みやすさ。
高校で異母兄弟と同クラスになるという設定にはかなり無理はあるものの、主人公の周りの人物達を含めた人間性に感動します。
夜を通して80キロを歩き通すイベント「歩行祭」での出来事を綴った物語です。若き日の青春物語として素直に楽しめました。


2005.12.15
「博士の愛した数式」 小川 洋子

失礼ですが、作者の名前の平凡なことよ…。
純文学者、芥川賞受賞作家として有名だそうですが、私はこの作家の作品は初めてでした。第一回本屋さん大賞をとった作品ということと、映画化されるということで、読み応えありそうだと踏みました。
なるほど、とてもよい作品でした。なんとも心温まる物語です。
交通事故で脳に障害を受けた老人(数学博士)と家政婦親子とのふれあいを描いた内容です。
知性、向上心、思いやり、理性を大切にする登場人物たちには、最も尊い気持ちを思い起こさせてくれました。久しぶりに心温まる感動作に出会ったという気がしています。
しばらく、この余韻に浸っていたい。。。。

2005.12.13
「三月は深き紅の淵を」 恩田 陸

近頃、この作家に惹かれています。
このタイトルをテーマに4つの作品で構成されています。
「三月は深き紅の淵を」という本の逸話。
その作者と思われる人の逸話。
タイトルの由来を思わせる逸話。
あと一つはなんだったかな?
おもしろいので、一気に読みたいところですが、細切れで読みきりました。
不思議ワールドあり、推理ありと楽しませてくれます。
女性の視点からの展開は、私には飲み込み易いので、サクサクいけます。

2005.12.7
「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂 光太郎
ひたすら、明るく楽しい本でした。
所々に蒔かれていた布石や登場人物の家族背景も、最後にはキチンと取りまとめて活用する形で終えるところが、伊坂流なのでしょうか?
望みどおり、気が晴れて気分爽快です。
ある時、偶然同じ場所でハプニングに出会った4人はそれぞれ特殊な能力の持ち主。
カリスマ性のあるリーダーに惹かれ、それぞれの能力を生かし完璧な銀行強盗団を結成し、数々の犯行に及んでいる。
しかし、読み進めて行くにつれ、これは銀行強盗というのか?犯行というのか?と強盗団を好意的に見てしまう自分がいることに気づきました。
もっと、他の作品も読みたいと思わせる1冊でした。


2005.12.3
「夢にも思わない」 宮部 みゆき

「模倣犯」の文庫化にあたり、本屋の平台には宮部みゆきの著作が多数並んでいるのが宮部ファンの私としては嬉しい限り。
この作品は、「理由」や「模倣犯」のように重たい部類ではなく、軽快なタッチでテンポ良く読める作品です。
「今夜は眠れない」の続編らしいです。前作に触れる場面もありながら、読んでいなくても(私はずいぶん前に読んだので、良く思い出せませんでしたが)何ら問題ないと思います。

殺人事件がらみの推理小説です。中学生の緒方、島崎少年が探偵のごとく大活躍して、事件の全貌を説いていきますが、内容の重きは犯人探しや犯罪に及んだ過程ではなく、事件に至る背景、社会環境そのものに疑問と課題を訴えているようです。
私は、主人公の彼女の心の葛藤に考えさせられます。
トントンと調子よく読み進み、最後の最後で心を鷲掴みにされた気分です。
自分が思春期の頃のトラウマが甦り、切ない気分になってしまいました。
お互いに心許せる人間関係を築いているはずなのに、大切なことをどうして打ち明けてくれなかったの?
そこに拘る私と拘らないあなたはあまりに価値観が違いすぎるのだと気づいてしまった。
二人の間にできた壁をなかったことにすることはできませんでした。

次は、ひたすら明るい作品を読もうと心に決めました。



2005.11.18
「オーデュボンの祈り」 伊坂 幸太郎

新聞の広告で「魔王」という新書の紹介を読んで、この作家に興味を持ちました。するとネット友のブログで、このタイトルの書評を読み、まずは入門編ということで、読みました。
私は、結構時間を掛けて読み終えました。中盤まで入り込むことが出来ず、サクサクと読むことが出来なかった。それ以降は、アッいう間でしたけれどね。
はい!面白かったです。
虫の動きで情報を伝播させた脳みそを持つ案山子。
この案山子は、村人にゼッタイの信頼を受けていたのに、ある日突然、バラバラになってしまった。
案山子は、未来を予測できるのに、自分の死を防ぐことをしなかった。つまりは、自殺?自分の命を犠牲にしたの?生きることに疲れたの?どっちだったんだろう?でも、案山子の死が必然だったことは、間違いないようです。
知能を持ち、予測を立て、可能性を現実に仕向けながら、自分の周りの人達の安寧を守ろうとしていく展開は、ちょっと私たちの怠慢さに警告を与えているかのようでした。

できれば、「魔王」の前にもう一作他の作品も読みたいです。
それほどに、面白かったという本でした。


2005.11.21
「球体の季節」 恩田 陸

SFミステリーですね。
登場人物が多く、それぞれの関係が繋がり始めてからが面白い。
東北の田舎の村。
現実ともう一つの場所が存在する村。そのもう一つの世界は、エデンの園か無の世界か?受け取る側によって変わるもう一つの世界は、独特の雰囲気を放っています。大人たちは、暗黙の了解と言わんばかりにすべてを受け入れて日常としている。しかし、若者達は理解できないその雰囲気に敏感に反応し、反発している。
漠然とだけ感じ取っている若者達は、村を嫌い、村を出たいと思う者、また、その雰囲気を素直に受け入れて村を守ろうとする者が混在してる。
現実と夢の世界を往ったり来りできる人達がいることが、SFチックですが、誰でも現実から逃れられる場所を求めているのかもしれないと思うと、自分の心の拠所が、どこにあるのか、しばし思いに耽ってしまいました。
家族、友人を想う気持を強く持つことは、夢の世界に逃げ込もうとする人達を現実に引き戻し、活力を与えることが出来るのだと訴えているようでした。


2005.11.02
「野ブタをプロデュース」 白岩 玄
同タイトルのドラマが放映中です。実は私、これを観ています。先の展開がとても気になっていました。なぜかというと、エンディングで次話に繋ぐ演出がちょっと暗いめなんですね。明るい内容なのに、ちょっと影を射す雰囲気が妙に気に掛かりました。そこで、本屋さんで目に付くや否や衝動的に買ってしまったという一冊です。
ほぼ、2時間で読み終えました。正直、ドラマと原作は随分と違います。登場人物や主人公のキャラも少し違います。ただ、ドラマの展開が気になっていた私としては、気に掛かっていた影の部分が見えたような気がしてスッキリとしたのは嬉しかった。ドラマの方はきっと原作本とは違う形で終わるのではないかと思います。やはり見逃せないドラマです。


2005.10.17  「手のひらの蝶」 小笠原 慧
タイトルはちょっとロマンチックな薫りですが、内容はサイコサイエンスミステリーです。
長編で、なかなか読み応えありでした。
作者は精神科医なので、医学用語が多く、途中退屈な場面もちらほら。
しかし、真犯人は最後の最後までわからないという驚きの展開。
500頁の本編で犯人が確定するのは480頁付近ですよ!!
娘2号が薦めてくれた1冊でした。

2005.09.23
「劫尽童女」恩田陸
SFサイコミステリーですかな?
思えば、恩田陸さんの作品は、たくさん読んでいます。
文章が読みやすく、流れるように進んでいきます。話の展開も早く、嬉しいことに読み手の期待を裏切ることもない。
女性の心理には同調する感もあります。
こんなんで、好きな作家ですが、この作品はサクサクと読みきれる娯楽作品といったところです。深く感動するものはありませんが、単純に気分転換やリラックスする気分で読むのに良いと思います。



2005.09.20
『天使の屍』 貫井 徳郎
久しぶりに読んだ長編、内容は、やはりミステリーです。^^
少年が次々に飛び降り自殺を図る理由は?
言葉の使い方がお洒落で、文章のタッチがスマートなので読みやすく、展開もスムーズでさらさらと読めました。
ラストを迎えるまでは、ハラハラドキドキで、主人公に共感したり、反感をもったりとのめりこみましたが、ラストの展開にはかなりガッカリ。
はっきり言って、「ここまで引っ張って来て、核心はこれかい!!」と突っ込みを入れたくなる結末でした。
しかし、私は女性なので、少年の心を理解するのは不可能。。。こんなのもありなのかぁ?と釈然としない気持ちでした。


2005.09.05
「ドミノ」恩田陸
この人の作品は好きです。ハラハラドキドキしながらちょっと心が温かくなるものが多いです。
今回のは、パニック・コメディ・サスペンス。
とにかく登場人物が多いので、一気に読むことをおすすめします。

2005.08.27
『佐助の牡丹・おん宿かわせみ28』  平岩弓枝
『横浜慕情 ・おん宿かわせみ27』  平岩弓枝
  夫が読み終えて置きっぱなしになっていた本を拝借。TVでも有名な「おん宿かわせみ」シリーズです。主人公と周りの人たちが織り成す人間模様がとても痛快であり、小気味良。終わりが切ない所が、また、いいの!!

『百鬼夜行-陰』京極夏彦
  夏には、やっぱり妖怪物を読まなくちゃね?!京極堂シリーズ外伝の帯に惹かれて買ってみました。独特の世界ですが、私としては面白かったですね。最後の頁で、主人公が向かった先が京極堂でした。京極堂物は長編(しかも半端なく長い!)なので、警戒してまずは外伝を読んだわけですが、やはり本編に食いついてみようか?と思わせる一冊でした。

2005.08.13
恩田 陸 『光の帝国』常野物語

常野という架空の地にルーツを持つ人々、「ある特殊能力」を持つ人の話を描く連作短編集で、SFです。

文中より
ー『常野』というのは権力をもたず、群れず、常に在野の存在であれという意味だそうです。ー

特殊な能力を持つ人たちが、その能力を利用して権力や財力を得ようとすることなく、おっとりと周囲に協調して溶け込んで暮らしていながら、社会の悪を取り除く使命を密かにこなしているといった話です。
それぞれの能力をどのように生かしてどのような働きをしているのかを一点づつ作品にしているので短編ながらも全てが繋がっているわけです。
どうやら、続きがありそうな気配なんですが、ネットで調べてみることにしましょう。


2005.07.29
北村 薫
「水に眠る」
タイトル編を含む全10編の短編集読み終えました。
お友達のお勧め本でした。本屋さんで探すのにちょっと苦労したかな?
3件目で発見!
どれもトゥルーエンドのストーリーで、読み終わってからもドキドキが止まらないもの。切なさがこみ上げてくるもの。やったね?!って痛快に思うものさまざまです。
中でもタイトルの「水に眠る」では不思議な感覚を覚えました。
水の皮をめくることができたら、顔に貼りたい。瑞々しいプルプルのお肌になりそうだもんねぇ~☆


2005.07.17
「ロシア幽霊軍艦事件」 島田荘司
読み終わりました。

この人の作品は初めて読みました。
推理小説として読むには、読み応えのありすぎる文章で面白い作品でした。
皇族という家柄のこと、戦争で勝つということ、負けるということ、それぞれの驕りと悲惨さを改めて考えさせられました。
作品の中に出てくる空飛ぶ軍艦は、今で言うヘリコプターでしょうか?
ちょっと気になりましたが、謎はすっきりと解けて気分よく読み終えました。

2005.06.27
重松清
「流星ワゴン」
SFのような、ホラーのような小説です。
娘が、この作家を気に入っているようなので、手元にあるのから読んでいます。
5年前に交通事故で死んでしまった親子が乗るワゴン車に乗ることが出来た人は過去の大事な日に戻って、もう一度同じ日々を体験します。
あの時こうしていれば…
現実と未来を変えることはできないのです。
それでも、考え方を変えることで、人間って前向きに生きていくことができるようになるようです。

2005.06.22
「半パン・デイズ」重松 清
さくさく読める楽しい本で、あっというまに読み終えました。
二人の小学生の男の子の心の葛藤が上手く描けています。女の私がどうかと思いますが、共感できる感情がたくさんあります。
こんな少年達、大好きです

2005.06.17
「僕の中の壊れていない部分」白石一文
やっと読み終わりました。
いつもながら、重たく、濃い内容です。
でも、結構面白い。。

2005.05(GW)
「サウダージ」「夜の果てまで」盛田隆二
「泥の河・蛍の川」 宮本輝
「義経」上下巻 司馬遼太郎


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: