世界
他人は他人であって自分じゃない。
そんな当たり前のことを忘れているんじゃないだろうか。
まるでいまの私達は夢の中にいるみたいにあやふやで、しっかりと地べたに足を踏ん張っていられない。
友達と遊んで、親と喧嘩して、充実した学校生活・・・
でも
そんな私達には世界が見えない。
世界という大きなスケールで自分達を捉えられない。
だから
いつもふわふわとしていて、ちょっと歩こうとするとすぐに転ぶ。
そんな私達は、いったいいつ歩き出せるんだろうか。
少し勉強しただけで頭が良くなった気分になって、ちょっと順風満帆にいっていれば自分は完璧だと思い込んでしまう。
そんな私達に世界はいつ見えてくるんだろうか。
転ぶことを恐れずに、歩き出せと。大人は言うけれど。
それでも私達は歩き出せない。
なぜ？
それは、世界を知らないから。
世界を知らないの者に世界に歩き出せというのは無理な話だ。
見えていない物には触れることも、近づくことも出来ない。
ねぇ。いつになったら歩き出せる？
世界を教えてくれるのは、ダレ？
それとも教わらずに、自分の手で見つけ出すもの？
この、ふわふわしたあやふやな世界から、抜け出したとき。
他人は、自分をみつけられるんじゃないだろうか。
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