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(→8月18日の日記よりつづく) 道幸さんはつづけてこう言った。「タカハシさんは編集者として成功したいわけですよね。 だったら、セールスの達人になる必要があります。 たとえば、大物著者を口説くことができれば、 編集者として大きな仕事ができますよね?」「もちろんです」「口説く力は、すなわち営業力です。 自分を売り込むわけですから」 著者を口説くのがじょうずになれば、大きな仕事ができる。 そんなことはもちろんわかっていた。 だが、それを営業力という視点でとらえたことはなかった。 編集者になるまえ、私はある会社で営業マンをやっていたことがある。 バブル真っ盛りということもあって、仕事は順調で、 自分は営業に向いているとずっと思っていた。 久しぶりにそのことを思い出した。 「タカハシさん、営業力を武器にすることですよ」 たぶん彼は、私に自信をつけさせたかったのだろう。 道幸さんのコンサルティングの極意が 垣間見えたように思えた瞬間だった。(→つづく)
2004.08.19
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(→8月17日の日記よりつづく)「タカハシさんのセールスポイントって、何ですか?」 セールスポイント? それって得意技のこと?「つまり、数ある編集者のなかで、タカハシさんが 誰にも負けないと思っていることです」 ……。考え込んでしまった。そんなの、あるのだろうか? そして、しどろもどろになりながら 自分のセールスポイントらしきものをあれこれとしゃべった。 しゃべればしゃべるほど、 言葉がどんどん薄っぺらくなるのを感じながら……。 道幸さんがさえぎった。「僕が教えてあげましょうか。 それはね、《営業力》ですよ」 営業力? 思いがけない言葉が返ってきた。 編集者である私に、 なぜ《営業力》があるなんていうんだろう?「『ユダヤ人大富豪の教え』でゲラー氏が語った成功の秘訣を 思い出してください。 セールスの達人になる。これは大事なポイントでしたよね」「ええ、でも、僕は編集者なんですが……」「だから、営業力が不可欠なんですよ」 道幸さんがこれからとても大事な話をはじめる。 そんな予感がした。(→つづく)
2004.08.18
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(→8月16日の日記よりつづく) 1年以内に10万部、5年以内に100万部の本を3冊、 10年以内に2000万部……。 何のあてもない目標が次々と定められ、 口をポカンと開けていると、道幸さんから次の言葉が飛んできた。「同意できますか?」 同意? そりゃ無理というものでしょう。 私は心の中でつぶやいた。「同意できないと、目標は達成できないものです。 1年以内に僕の本を10万部。これはどうです? タカハシさんは僕を口説いたとき、10万部売りたいと おっしゃいましたよね。これはすでに同意できているはずです」 たしかに私は、道幸さんに本の企画をお願いしにいったとき、 10万部という数字を口にしていた。でも、その数字は 実をいうと、何の根拠もなかった…。「2000万部。これは不可能に思えてもかまいません。 心の底からやりたいかどうか。大事なのはそれだけです。 どうです? 編集者としてやってみたい数字だと思いませんか?」「も、もちろん…、そりゃそうですね…」「100万部の本を3冊。これは挑戦しがいのある数字ですよね。 でも、タカハシさんの会社には、ミリオンセラーをつくった編集者が 二人もいるわけですから、教えてもらえばいいじゃないですか」 ミリオンセラーの作り方を教えてもらうだって? これまで、そんなことは考えたこともなかった。 「成功への近道は、まず成功者をとことんマネすることです。 タカハシさんの場合は同じ会社に二人もいるわけですから、 こんなにいい条件はありませんよ。すでに環境はあるということです。 どうです? これで同意できますよね?」 こうして私は、同意というよりむしろ、説得された。 道幸マジックにかけられた、といったほうが正確かもしれない。 (→つづく)
2004.08.17
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(→8月10日の日記よりつづく) 2000万部……。 かつて考えたこともなかった、途方もない数字である。 それをいちばん大きな目標におけ、と。 道幸さんの「講義」はつづいた。「大中小と三つの観覧車をイメージしてください。 いちばん大きな観覧車には、10年以内に実現したい目標を置くのです。 それはいまの実力ではとうてい達成不可能な目標を掲げるのがコツです。 タカハシさんの場合は、50歳までに2000万部の本をつくる。 これでいいでしょう」「は、はい…」「いちばん小さな観覧車には、 必死に努力すれば1年以内に達成可能な目標を置いてください。 そうですね、今度出す僕の本を10万部。これでどうでしょう? これくらいできないと、2000万部なんて、夢の夢ですからね」「そ、そうですね…」「中くらいの大きさの観覧車には、そうですね、 100万部の本を3冊、45歳までにつくるというので、どうですか。 これが達成できたら、すごいことですよね」「はあ、そりゃ、もう…」「じゃあ、これで決まりですね。 1年以内に10万部の本、45歳までに100万部の本を3冊、 50歳までに2000万部の本を1冊。 タカハシさんが編集者として成功したいなら、 これらの目標を掲げるのがベストです」 わずか3分で、私の今後10年間の目標が定められた……。(→つづく)
2004.08.16
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きょう、新刊の見本が届いた。(これって緊張の一瞬なんです)タイトルは『日記の魔力』。文字どおり日記についての本である。著者は私の人生の恩師、表三郎先生。といっても知らない人のほうが多いので、説明が必要だろう。表先生は関西ではその名を知られたカリスマ名物講師で、私の浪人時代の恩師である。(といっても20年以上昔の話なんですけどね。)昨年、その恩師の初めての著書を編集者として手がけることができた。浪人生の当時、「神さま」のように崇め、尊敬していた表先生の本を世に送り出すことができたのは、編集者になってよかったと心から思えた仕事の一つだった。幸いその本『答えが見つかるまで考え抜く技術』は全国紙や『日経ビジネス』でも紹介され、累計4万部の売れ行きとなっている。当時、表先生の口ぐせは「日記をつけなさい」だった。いわく「日記をつければ人生は劇的に変わる」。8月下旬に刊行される『日記の魔力』の企画の端緒は、なんと20年前の先生の授業にはじまるわけだ。この本にはブログについての記述はない。日記をつけるという行為がなぜ人生を成功に導くのか、いわば根源的なテーマについて深く探究した本なのだ。日記をつけている人、日記をつけては挫折した人、これから日記をつけようと考えている人に、一読をオススメします。(加速成功の話題のつづきはまた後日にします)
2004.08.11
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(→前日の日記よりつづく) 道幸さんは私にこう言いました。「タカハシさんの会社には、100万部の本をつくった人が二人いるって、 このまえおっしゃっていましたよね。 だったら、100万部の本のつくり方は、その二人から学べるはずです。 つまり、現時点からみて、まるっきり不可能ではないということですよ。 どう考えても、今の環境や能力では、絶対に手が届かないくらいの目標を 立ててみてください」 不可能ではないだって!? 道幸さんは出版業界をよく知らないからそんなことが言えるんだ…。私の頭の中を見透かしたように道幸さんは続けました。「なぜタカハシさんが100万部という数字を出したか。 それは、出版業界の常識みたいなものから、勝手に限界の枠を もってしまっているんですよ。世界に目を広げてみてはいかがですか。 米国で発売されたベストセラーは、世界中で翻訳されて 2000万部なんて本も珍しくありません」 目がテンになった私に、道幸さんはとてつもない提案をしてきました。「タカハシさん、いちばんの目標は全世界で2000万部におきましょう。 もちろん今のタカハシさんの力では無理です。 でも、10年後、50歳までの目標ならどうでしょう。 1パーセントくらい、可能性が見えてきませんか」 人呼んで「道幸マジック」。 この日このときから、私にも魔法がかかりはじめたのかもしれません。(→つづく)
2004.08.10
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楽天日記を開設するや、予想以上にたくさんの方々の訪問を受けて、少しびっくり。それだけ7日の『加速成功』出版記念講演会が多くの方々にとって印象的だったということでしょう。ご来場くださった方々、ほんとうにありがとうございました。著者の道幸武久さんとの出会いは、今年40歳を迎えた私にとって、とても大きなものでした。本づくりの打ち合わせでお会いするたびにまるで個人的なコンサルティングを受けているかのようにさまざまなアドバイスを頂戴することができました。あるとき、道幸さんから「タカハシさんのいちばん大きな目標は何ですか?」と問われました。「そうですね、100万部売れる本をつくること、ですかね」私は少し見得をきって答えたつもりでした。すると道幸さんはこう言ったのです。「案外、小さいですね」一瞬、わが耳を疑いました。でもそのとき、道幸さんが加速成功してきた秘密の一端が垣間見れたように思えたのです。(→つづく)
2004.08.09
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こんにちは。タカハシと申します。社内ではタカハシがふたりいるので、ふだんはタカトモと呼ばれています。単行本の編集の仕事を生業としつつ、ホームページの運営責任者も兼務しているのですが、実は自分でホームページをつくる技能を持ち合わせていないのです、ハハハ。ところが最近になって、ブログなるものを知り、ホームページ仲間に「これからはブログの時代だ!」と息巻いた手前、自分でも始めることにしたしだいです。で、テーマなんですが、最近、編集を担当した『加速成功』にしようかと。なぜかって?それはおいおい、この日記のなかで明らかにされるでしょう。
2004.08.08
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