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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.07.05
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カテゴリ: 文芸
​ 村上さんが、1991年初めから約2年半、
 アメリカのプリンストンに住んでいた時に書かれたエッセイ。
 『本』の1992年8月号から1993年10月号に連載され、
 1994年3月に単行本として発行、1997年2月に文庫化されたものです。

 村上さん自身が、「文庫版のための前書き」に記されているように、
 本著に描かれている日米双方の状況や関係、立ち位置と、
 1997年時点でのそれとでは、大きな変化がありました。
 その後、さらに20年余を経た現在のそれは、もう言わずもがなです。


それは、アメリカの持つ本質的なものもあれば、
その当時の時代を強く反映したものもあります。
日本とはもちろん、ヨーロッパとも異なるアメリカらしさが、そこからは感じられました。

私が、本著の中で最も興味深かったのは、
吉行淳之介さんの『樹々は緑か』についての記述。
村上さんはセミナーのため、この作品を英訳版で初めて読むことになり、
試しに、それを村上さんが、日本語に再翻訳したというエピソード。

本著では、村上さんが再翻訳した文章と共に、
吉行さんの原文が掲載されているのですが、その違いに愕然としました。
翻訳のプロフェッショナルである村上さんの文章は、もちろん素晴らしかったのですが、
その後目にした吉行さんの文章には、日本語の美しさというものが滲みだしていました。


ぜひ、ご一読を。





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Last updated  2020.07.05 11:22:27
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