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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2026.03.22
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カテゴリ: 文芸
『有罪、とAIは告げた』 に登場する東京地裁刑事部の高円寺円判事補と、
 円の交際相手で警視庁司法警察員警部補の葛城公彦が登場する
 「静おばあちゃん」シリーズの第1弾。

 円は大学生、葛城も巡査部長で、二人は出会って1ヶ月とういう時期のお話。
 何と、警視庁捜査一課・ 犬養隼人 も葛城の5歳年上の先輩として登場します!

   ***

第1話 静おばあちゃんの知恵


神奈川県警組織犯罪対策課長・久世達也(38)が、警察の用いる拳銃で至近距離から撃たれた。
弾丸は鎖骨下から進入、胸骨を破壊後心臓を貫通し、各器官を潰した末に腰部に留まって即死。
弾頭に刻まれた線条痕から、銃の持ち主である組対課長補佐・椿山道雄(34)が逮捕された。

神奈川県警は、かねてより暴力団・宏龍会と癒着を噂されていたが、
警視庁からやって来た椿山が、赴任早々宏龍会のNo.4とNo.5を検挙する。
宏龍会は、椿山を牽制するべく久世に圧力をかけ、県警で四面楚歌の状況に追い込んでいた。
葛城は、無実を訴える元上司・椿山を救うべく、円の助けを受けながら、
線条痕の刻まれた弾頭を用い、椿山を犯人に仕立て上げた人物へと辿り着く。

第2話 静おばあちゃんの童心

両親を電車事故で失った朝倉美緒(19)は、母方の祖母で資産家の喜美代の養女になっていた
午後1時10分、美緒が祖母宅に着くと、玄関先では生協の配達員が10分間立ち往生していた。

後頭部を花瓶で殴打されてのことで、死亡推定時刻は午前10時から午後1時までの間だった。
が、美緒だけでなく伯父・健郎、伯母・洋絵夫婦とその息子・雄治にもアリバイがあった。

喜美代は殺害された日、トレードマークのつば広帽子を被り、銀座界隈をあちこち巡っていた。
家を出たのが10時、最初の目撃が11時、最後の目撃が11時50分、帰宅は早くて12時50分。
そして、殺害現場に残された雑誌は、十数ページが破り取られていた。


第3話 静おばあちゃんの不信

<至福の園>に入信した釘宮亜澄は、その熱心さから他の7人の世話係と共に祈禱所の中にいた。
そこには、教祖・総領龍人(45)が横たわっていたが、その妻・弓子に促され、教祖の傍へ。
その手首に親指の腹を当てても脈拍はなく、瞳孔は開き 胸板に耳を当てても鼓動は聞こえない。
が、一旦外に出て師父復活の儀を終え、再度祈禱所に入ると教祖は紫の作務衣ごと消えていた。

葛城は、警視庁警備部長・釘宮の一人娘・亜澄奪還のため<至福の園>へ潜入捜査を命じられる。
さらに、円も単身潜入、亜澄との接触に成功すると、その目前でトリックを再現して見せる。
それは、レーシングスーツ専用のプロテクター、ピンポン玉、散瞳薬を用いたもの。
しかし、その様子を弓子と広報部長・鷹司兵堂に見られてしまい、絶体絶命の危機に……

第4話 静おばあちゃんの醜聞

来年春の竣工を目指し工事中の新名所東京スーパータワーは、高さ634mの世界一の電波塔。
そのタワークレーン運転席で、須見田が苦悶の表情を浮かべ上半身がカメラに被さった。
第4班監督・土岐亮平が駆け付けると、須見田の腹には大型カッターナイフが刺さっており、
カッターナイフには、もう1機のタワークレーンを運転をしていたパウロの指紋が付着していた。

葛城は本所署強行犯係・三枝と共に捜査に当たるが、三枝の結論ありきの姿勢に危うさを感じる。
葛城が供述調書を提出しようとする三枝を食い止める中、円が犬養と共に本所署に現れる。
円が届けたのは、死体検案書と鑑識報告の追加分で、須見田は一酸化炭素中毒で昏倒しており、
それを引き起こしたファンヒーター灯油タンクへの劣化灯油注入は、パウロには不可能だった。

   ***

日本で二十番目の女性裁判官・静は、一審で死刑判決が出た裁判の二審で高裁裁判長を務め、
一審支持の死刑判決を下すと、弁護側上告は棄却され死刑確定、被告は収監後刑務所で首を括る。
その1年後、別の事件の被疑者がその事件の犯行を自供、静はマスコミに醜聞を書き立てられる。
世間から大いに叩かれる中、静は無実の男性に謝罪すべく、二十数年前に退官した。

円が中学2年生の時、一緒に歩いていた両親が警察官・三枝光範が運転する車に轢かれ死亡。 
その際、円は車の運転者と言葉を交わし、酒の匂いを感じるが、検査で飲酒の事実は認められず。
さらに三人が歩道をはみ出していたとして、三枝は過失致死で執行猶予付きの懲役2年5カ月に。 
事故後、円は祖母に引き取られ、滝沢から高円寺に姓を変えて育てられた。
そして今回、三枝と対面することになった円は、三枝はあの時の運転者ではないと感じる。

第5話 静おばあちゃんの秘密

2月10日午後11時、ホテル17階のスイートルームから乾いた銃声が聞こえた。
同じフロアには、ドアを開け放った各自の部屋でルームサービス到着を待っていた3人の護衛官、
フロント係と内線でやり取りをしていた大統領夫人、警視庁の藤堂と打合せ中の護衛隊長がいた。
護衛隊長が客室係の持っていた合鍵でドアを開けると、国賓の大統領が額を撃たれ倒れており、
ベッド近くの床には拳銃が、ベッドの上には携帯電話が残されていた。

暗殺事件を担当することになった葛城は、円に会った際、両親が亡くなった事故について、
車を運転していたのは三枝ではなく、彼はその所有者を庇っているのではないかと告げる。
そして後日、暗殺事件関係者を集めた場で円が事件を再現して見せ、この一件は落着。
さらに、自動車事故関係者を高円寺家に集めると、遂に静がその姿を現したのだった……

   ***

ミステリー評論家・佳多山大地さんによる巻末「解説 祖母は何でも知っている」にあるように、
お話の最後は、誰も思いもよらないまさかの展開で幕を閉じることになります。
そして、七里さんの 『テミスの剣』 は、本書第4話に出て来た冤罪事件を扱った作品とのこと。
こちらも、いずれ読ませてもらうことになるでしょう。





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Last updated  2026.03.22 14:12:35
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