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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2026.03.28
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カテゴリ: 文芸
朝ドラ「ばけばけ」 も本編は昨日最終回を迎えましたが、
『セツと八雲』 に続いて、ようやく本著も読み終えることが出来ました。
 朝ドラ本編では、ヘブンとトキ夫妻に神戸は完全スルーされてしまいましたが、
 スピンオフでは、庄田とサワ夫妻は神戸にやって来るのでしょうか?

 巻末「訳者あとがき」によると、
 『知られぬ日本の面影』は上・下2巻の700頁超の大作で、
 収録作品は「序文」を含め27編にも及ぶとのこと。

 選りすぐりの11編を掲載したものだそうです。

   ***

  宮司が手を振った。
  その途端に、急に大広間の奥手から、不思議な音楽が湧き起こる。
  太鼓と竹笛の音だ。
  振り向くと、三人の楽人が畳に座っている。
  そばに若い娘もいる。
  宮司がまた合図を送ると、その娘が立ち上がる。
  裸足で、雪のように純白の装束に身を包んだ娘は、神に仕える処女、巫女である。
  白衣の裾からは、深紅の絹袴がちらりとのぞいている。
  彼女は、大広間の中央にある小さな台に向かって、歩みを進める。

  これを両手に取り、これまで見たこともない神の舞を披露し始めた。(p.145)

私が本著の中で最も心に残った「巫女舞」の描写冒頭部ですが、本当に素晴らしい。
これ以外にも、盆踊りの描写など、人々の様子がまざまざと目に浮かんできます。
また、風景描写も秀逸で、日本海や大山、波止場、田舎道、街並み、庭園等々、
これらも一つ一つ、その情景がしっかりと目の前に浮かび上がってきます。


仏教、神道を始め、日本文化への造詣の深さには驚かされます。 
これは、朝ドラのヘブンからは感じ取ることの出来なかったことで、
本著を読まなければ、小泉八雲という人物をずっと誤解したままだったかもしれません。

そして、本著を通じて明治時代の日本とそこに生きた人々の生活を知ることが出来ました。
当時の人たちにとっては、スマホやSNS、AIなど想像すら出来ないものでしょうが、
変わらないもの、ずっと続いてきているものも確かにあります。
本著に描かれているのは、たかだか130~140年前の日本なのです。





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Last updated  2026.03.28 19:24:26
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