※山中漆器を使って。 調理・ 山中温泉 / 左らく
山中塗でもっともポピュラーな商品だけに、同価格帯で激しいせめぎあいが繰り広げられている。最近は中国、ベトナムの木地が主流になっているが、やはり国産地元産の木地をいかに見極めるかが重要なポイントになろう。詳しくは販売店に徹底的に聞くことだ。
最安値の「汁椀根来1客588円(木製)」は驚異的な価格だ。これに対し、最高値は「山中塗 お喰い初めセット 」は(画像)の420,000円だ。初心者にとっては1万~2万円以内の商品が使いやすいのでは、というのが専門家の意見である。椀は山中漆器の最も得意とする分野。豊富な種類が品揃えされている。
最安値は喜八工房の3,675円から、最高値の51,450円まで実に10倍の差がある。参考までに、重箱の分野では他に追随を許さぬ石川ブランドが輪島。ここの商品ラインナップを見ると、質、量ともケタが違う。老舗中の老舗、稲忠の「輪島塗 七ツ揃屠蘇器【老松蒔絵】」の価格は何と2,500,000円!
茶道具の定番で大切な「お茶」の容器、棗(なつめ)は山中漆器を代表する伝統工芸品だ。最安値の棗4,725円。これに対し、最高値は「鵬雲斎書付 春草蒔絵大棗 山下甫斎」造の420,000円だ。初心者にとっては1万~2万円以内の商品が使いやすいのでは、というのが専門家の意見。 この商品に限らず、送料、振込み手数料などの決済手数料は業者によってまちまちだから、注意が必要。
小物ではあるが、伝統の轆轤引き商品として、今でも山中漆器の主力を占めている。お土産にもお手ごろだろう。春慶風の一客294円という普及品から、黒薄挽茶托(大)本漆・欅の 6,300円(守田漆器)という商品まで豊富な品揃えがある。
棗、椀と並び山中漆器の3大商品の頂点をなすのが「お盆」である。盆には轢物技術が結集されている。1000円そこそこの格安品ももちろん悪くは無いが、作家・宮本氏の轢く重厚な作品も一家にひとつは取り揃えてみたい。