「廻」

日が短くなってた。
季節が変わる。
すぐに冬が来て、雪が積もる。
嫌というくらいに雪が降る。
そして全てを消してくれるだろう。

あたしはそれを望んではいるか。


新しい季節がきて、また同じ日は訪れる。
またその時、あたしは笑えるだろうか。
悲しさを消し去ったあたしがいるのだろうか。


あなたがいないその時に、同じ場所であたしは笑うだろう。

きっと・・・わからないけど、わかりっこないけど、
そんなことにも関わらず、
今日は過ぎ、明日も過ぎ、
季節を越え、月日を越え、
いつの間にか枯れていく。

それでいい。

人は淋しさや悲しみを憎み嫌うけれど、
幸せばかりを求めていたら、
毎日が幸せだったなら、、、、、
人が枯れ尽きる時に、大切なことは何も思い出せないだろう。


だからこれでいいんだ。



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