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ブッカー・アーヴィン「ア・デイ・トゥ・モーン(A Day To Mourn)」 先回の「レフト・アローン」に続いて、今回もやや物悲しげな選曲です。ブッカー・アーヴィン(Booker Ervin)による「ア・デイ・トゥ・モーン」という曲をお届けします。いわゆるプレスティッジでの“ブック・シリーズ”と呼ばれる4部作の一つ、『ザ・フリーダム・ブック』という盤に収録された演奏です。 このブッカー・アーヴィンというサックス奏者は、こてこてのテナー演奏をする人で、よく言う人は“泥臭さ”を称えるし、悪く言う人は“垂れ流し演奏をする”とけなします。私自身はこのくどいのがいいと思っているのですが…。 さて、今回の1曲「ア・デイ・トゥ・モーン」はそんなにこてこてというわけではない、わりにおとなしめのナンバーですが、ワン・ホーンでのアーヴィンの演奏をお楽しみください。 “わりにおとなしめ”と書きましたが、それもそのはず、暗殺されたケネディ大統領の葬送にインスピレーションを受けた曲とのことです。とはいってもひたすら暗いムードなわけではなく、9分ほどの間に様々な起伏があり、アーヴィンのテナーの音色に嫌悪感を持つ人じゃなければ、きっと楽しめるのではないでしょうか。 年内の更新はこれで最後です。今年もたくさんの方にご覧いただき、感謝しています。“年末年始のジャズ”というシリーズの途中(一応10回の予定)での年越しになりますが、残り5回は年明けに更新する予定ですので、年が明けても引き続きお楽しみいただければ幸いです。 それでは、皆さま、よいお年をお迎えください。下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月31日
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31万アクセスを超えました。皆様のご来訪・応援にこの場を借りて感謝したします。来年も引き続きご愛顧ください。今年もあと2日となりました。どなた様もよいお年をお迎えください。下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月30日
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マル・ウォルドロン「レフト・アローン(Left Alone)」 第4回目はいかにもベタベタに名曲という感じの選曲ですが、マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」です。同名のアルバム『レフト・アローン』に収録され、この曲にはジャッキー・マクリーンがゲスト参加しています。いわずとしれた名曲中の名曲と言われる曲です。 ところで、この曲は、“ビリー・ホリデイを追悼する曲”として、その切ない抒情的演奏が褒めたたえられてきました。ところが、アルバムの記事のところにも書いたように、実は録音時にはビリー・ホリデイは亡くなっていなかったとのことです(アルバムに収められた追悼のインタヴューは発売時のあとづけだそうです)。 感情移入して聴くのが好きな人にはがっかりな事実かもしれませんが、このメランコリックな演奏は、そういうバックグラウンドなしでも十分に感動ものではないかというのが、筆者の偽らざる感想です(あまり聴きすぎると感動が薄れるので、年に数回のみ、ひっぱり出してきては感動しています)。マル・ウォルドロンは本当にいい曲を書きますし、ジャッキー・マクリーンの演奏という点でもベスト5指に入る名演ではないでしょうか。 【送料無料】レフト・アローン +6 [ マル・ウォルドロン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月29日
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アート・ファーマー&ジジ・グライス「ア・ナイト・アット・トニーズ(A Night At Tony's)」 今回は美しいトランペット(後にフリューゲルホルン)を奏でるアート・ファーマー(Art Farmer)が、サックス奏者のジジ・グライス(Gigi Gryce)と組んだ『ホエン・ファーマー・メット・グライス(When Farmer Met Gryce)』からの1曲。 同盤は1954年と翌55年の2回の吹き込みが併せて収録されたもので、これら2回でファーマー&グライス以外の演奏メンバーは入れ替わっています。この「ア・ナイト・アット・トニーズ」は54年の録音の方で、ピアノはホレス・シルヴァー、ベースはパーシー・ヒース、ドラムはケニー・クラークという顔ぶれです。 彼らがここで演奏している音楽というのは、決して革新的だったり、極端に斬新なものというわけではないと言えるかもしれません。でも、この息の合ったアート・ファーマーとジジ・グライスの掛け合い、スリリングさを失わずともどこかほっとするところが自分としては大好きだったりします。 ジャケットも優しい感じがあって気に入っています。アート・ファーマーのドヤ顔(?)の写真だったりしたら(いやはや、彼の某名盤はそンな感じでしたね…、ファンの方、失礼!)と思うと、いいジャケットです(笑)。 【送料無料】JAZZ THE BEST 75::ホエン・ファーマー・メット・グライス [ アート・ファーマー ] 【送料無料選択可!】【試聴できます!】モダン・アート [HQCD] [初回生産限定盤] / アート・ファーマー下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月28日
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しばらく間が空きましたので、ひとまずINDEXページを更新しました。ここ最近の記事を追加しています。INDEXページは、ジャンル別・アーティストのアルファベット順に過去記事をリンクにしたものです。 下記もしくは本ブログの右欄(フリーページ欄)からお入りください。お気に入りの曲・アルバムやご贔屓のアーティストなどお楽しみいただければ幸いです。 アーティスト別INDEX~ジャズ編へ アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-L)へ → 分量が増えてきたので、2つに分けました。つづき(M-Z)はこちらです。 アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月27日
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カーティス・フラー「12インチ(Twelve-Inch)」 さて、第2回目はトロンボーン奏者、カーティス・フラー(Curtis Fuller)の登場です。サヴォイに残した名盤『ブルースエット(BLUES-ETTE)』に収録されています。フラー自身の作曲によるブルースで、同アルバムを締めくくるの曲です(例によって映像は動きません…)。 実はアルバム『ブルースエット』から1曲選べと言われると、どうしても捨てがたくおそらくは一番に挙げてしまうのが、ベニー・ゴルソンの名曲「ファイヴ・スポット・アフター・ダーク」なのです。“これを聴かずに死んではならぬ!”と叫びたくなるぐらい好きなのですが、冷静になって考えてみればこの盤にはいい曲と演奏が他にもたくさん入っているのです。そんなわけで、今回は「ファイヴ・スポット・~」を敢えて外し、別の曲を取り上げてみました。まだという方は、ぜひ機会があれば、アルバム全体を堪能していただきたいところです。 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】ブルースエット/カーティス・フラー[CD]【返品種別A】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月26日
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ブッカー・リトル 「ヴィクトリー・アンド・ソロー(Victory and Sorrow)」 今日はクリスマス。いかが過ごされましたか。あとはこれで年末年始へ向けて突っ走るのみ(?)ですね。 30万アクセス記念やらクリスマス曲やらですっかりご無沙汰してしまったので、年末年始はジャズの名演・名曲を聴きながら過ごそうという企画で10回(予定)ほど動画とともにお付き合いいただき、新年を迎えようかという目論みです。 30万アクセスのロック/ポップス曲のときと同様に、これまでに本ブログで取り上げたジャズ・アルバムの中から、これぞという1曲を(基本的にはその日の気分で)選んで、お届けしたいと考えています。 さて、第1回目の今日は、ブッカー・リトル(Booker Little)による、23歳での遺作『ブッカー・リトル・アンド・フレンド』から、「ヴィクトリー・アンド・ソロー(Victory and Sorrow)」です。都合、映像には3曲収録されていますが、最初の曲が「ヴィクトリー・アンド・ソロー」です。 ブッカー・リトルはこの数週間後に病死してしまうのですが、“未完の大器”という表現が憚られるほど完成された、繊細で知的な演奏だと思います。参加メンバーとしては、ジョージ・コールマン(テナー)の参加が目を引くのと、この曲に関してはピアノのドン・フリードマンの緊迫感がなかなかいいのですが、結局はブッカー・リトルのトランペットに耳を奪われてしまいます。 【送料無料選択可!】【試聴できます!】ブッカー・リトル・アンド・フレンド +2 / ブッカー・リトル下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月25日
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毎年12月になると、少しずつですが、クリスマス盤やクリスマス曲についても取り上げてきました。今年のクリスマスも目前であと2日となったところで、今年の分も含めて過去のクリスマス記事リンクをまとめておきたいと思います。お気に入りの曲や興味を引くものなどありましたら、ご覧下さい。 *「 」は曲名、『 』はアルバム名です。 *今回はアーティストの50音順に並べました。 *古い記事の動画リンク切れはご容赦ください。イーグルス「ふたりだけのクリスマス(Please Come Home For Christmas)」エイミー・グラント「エマニュエル」&「テネシー・クリスマス」【動画】エイミー・グラント『クリスマス・アルバム』エルトン・ジョン「ロックンロールで大騒ぎ(ステップ・イントゥ・クリスマス)」同【動画】グロリア・エステファン「きよしこの夜(Noche de Paz)」【動画】ケイト・ブッシュ「ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン」同【動画】ジョン・レノン&オノ・ヨーコ「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」トリーシャ・イヤウッド「光の中へ(Take A Walk Through Bethlehem)」&「サンタが町へ来る(Santa Claus Is Back In Town)」【動画】トリーシャ・イヤウッド『ザ・スウィーテスト・ギフト』バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」同【動画】ブルース・スプリングスティーン「サンタが街にやってくる」同【動画】ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド「リトル・ドラマー・ボーイ」同【動画】ラウラ・パウジーニ「きよしこの夜(Noche de Paz)」【動画】ルイス・ミゲル「きよしこの夜(Noche de Paz)」【動画】ルイス・ミゲル『ナビダーデス』ワム!「ラスト・クリスマス」 皆さん、よきクリスマスをお過ごしください。 【送料無料】ラスト・クリスマス [ ワム! ] Amy Grant / Christmas Album 輸入盤 【CD】 【Aポイント+メール便送料無料】トリーシャ・イヤーウッド Trisha Yearwood / The Sweetest Gift (輸入盤CD)【YDKG-u】ブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月23日
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前回取り上げたトリーシャ・イヤウッドのクリスマス盤『ザ・スウィーテスト・ギフト』から、同じく2曲ほど動画をご紹介します。 まずは「光の中へ(Take A Walk Through Bethlehem)」です。ベツレヘム(イエス・キリストの誕生地)はキリスト教的伝統にリアリティの少ない日本人一般にとってはピンと来ないかもしれませんが、クリスマス曲にはよく出てくるモチーフです。日本にも寒波が来ているようですが、いかにもクリスマス・シーズンを思わせる映像のものをどうぞ。 さて、もう1曲はアルバムの中でも異彩を放つ「サンタが町に来る」です。原題は"Santa Claus Is Back In Town"であって、"Santa Claus Is Coming To Town"ではないのでご注意を。ビデオは1998年のTVショウからのものということのようです。 カントリー系の聴衆にしてみれば、若いお姉ちゃん(といってもこの時点で既に30代ですが)がこれだけの美貌を引っ提げて登場し、これだけの歌唱力を見せれば、アメリカ的には大うけ間違いなしなのでしょう。それにしてもトリーシャの歌声は大したもので、思わず引き込まれてしまいます。 【Aポイント+メール便送料無料】トリーシャ・イヤーウッド Trisha Yearwood / The Sweetest Gift (輸入盤CD)【YDKG-u】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月21日
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心温まるクリスマス・アルバム(その2) ほっと一息つけるクリスマス盤の2枚目は、トリーシャ・イヤウッドの『ザ・スウィーテスト・ギフト(The Sweetest Gift)』(1994年)。トリーシャは1964年ジョージア出身のカントリー・シンガーで、1991年にデビューした。4枚目の作品としてリリースされたのが、この『ザ・スウィーテスト・ギフト』である。単独でクリスマス盤を出すというのは、一流アーティストとして認められることとある意味においては同義に近いので、トリーシャにとっても気合の入った作品だったのだろうと想像する。 基本的にカントリー系とはいえ、演奏自体は無難なポップ・アルバム風。トリーシャ自身の位置づけも、ベタベタなカントリーというよりも、コンテンポラリー・モダンなカントリーとでもいえそうなポジションを確立している。歌唱力という点では、しっとりかつパワフルな歌い方のできるシンガーなので、こういう盤にも向いていたのだろう。筆者もどちらかと言うとその傾向があるのだけれど、“カントリーだから”を理由に避けてしまうにはあまりにもったいないアルバムと言える。いやそれどころか、クリスマスに特化した盤としては、これまでに聴いたことがある中でランク付けしたら確実に上位に来るのではないかというほど欲でいたアルバムである。 アルバム全体のトーンは冒頭の1.「スウィート・リトル・ジーザス・ボーイ」に代表されるように、しっとりと聴かせるというタイプの歌唱と演奏。この手の曲はどれも優れた出来だけれど、中でもトラディショナル曲の5.「アウェイ・イン・ア・メインジャー(神の御子の)」なんかはその典型の一つ。アルバムを締めくくる10.「クリスマス・ソング」はこの手の曲の中でいちばんの聴かせどころ。 さて、じっくり聴かせるタイプのクリスマス曲というと、良くも悪くもスローテンポに集中しがちだが、本盤はうまくアップテンポ気味の曲がアクセントになっている。アルバム前半の3.「光の中へ(テイク・ア・ウォーク・スルー・ベツレヘム)」は静かに始まりつつも曲後半はコーラスも演奏も盛り上がる。アルバム後半では、軽快な9.「レット・イット・スノー」がいいアクセントになっている。 さらに本盤には全体の流れを大きく崩してしまわない範囲で2つの盛り上げどころが用意されている。1つは4.「サンタが町に来る(サンタクロース・イズ・バック・イン・タウン)」。念のため、「サンタが街にやってくる(サンタクロース・イズ・カミン・トゥ・タウン)」とは別の曲なので誤解なきよう。なんとこの4.は、もろブルース歌唱調で、トリーシャの歌の実力が見事に発揮されている。もう一つは後半の8.「レインディア・ブギー(トナカイのブギー)」で、カントリー・テイストをうまく取り入れながらロックンロール風の楽しい仕上がりになっている。これら2曲はそれぞれの出来もいいのに加え、アルバム全体のトーンが必要以上に静かに沈み込まないという点でも大事な役割を果たしていると思う。 繰り返しになるが、単独アーティストのクリスマス向け企画盤としては相当よくできたアルバムで、“一家に一枚”にふさわしい盤だと思う。ちなみに、筆者宅では、クリスマス盤は他のCD類とは別保管になっていて、シーズンが近づくと取り出してきて聴く(つまり他のシーズンには基本的に聴けない状態)。毎年12月になるとそれらの盤を頻繁にかけるわけだけれど、筆者にとっては、ここ10年ほどいちばん繰り返し聴く率の高い“季節限定ヘビー・ローテ”となっているのがこの『ザ・スウィーテスト・ギフト』だったりする。[収録曲]1. Sweet Little Jesus Boy2. Reindeer Boogie3. Take a Walk Through Bethlehem4. Santa Claus Is Back in Town5. It Wasn't His Child6. Away in a Manger7. The Sweetest Gift8. There's a New Kid in Town9. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!10. The Christmas Song1993年リリース。こちらは輸入盤のジャケ。筆者の手持ちの日本盤とは違う写真が使われているようです。 ↓ ↓ 【Aポイント+メール便送料無料】トリーシャ・イヤーウッド Trisha Yearwood / The Sweetest Gift (輸入盤CD)【YDKG-u】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012年12月20日
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シーズンということでクリスマス盤の紹介をしていますが、ついでに動画も少し取り上げてみたいと思います。前回アップしたエイミー・グラントの『クリスマス・アルバム』の中から2つばかり紹介します。 まずはアルバムの中でも聴きどころとなっている「エマニュエル」です。画面は動きません(ジャケ写のみ)ですが、その分、曲をじっくりお聴きください。 続いては、アルバム冒頭を飾る「テネシー・クリスマス」です。こちらは昔のTVショウか何かのライヴ映像です。 この映像にもよく表れているように、エイミー・グラントという人は、派手なパフォーマンスもなければ、圧倒する歌唱力で押すというタイプでもありません。むしろこの素朴で飾らず真っ直ぐな感じが彼女の魅力なのだろうというのが個人的な印象です。 【送料無料】【輸入盤】 Christmas Album [ Amy Grant ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月19日
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心温まるクリスマス・アルバム(その1) 気が付くと師走真っ只中。ジョンの命日も過ぎ、師走の名にふさわしく、筆者の身の回りも慌ただしい雰囲気に包まれている(別に商売繁盛で忙しいというわけではないですが)。12月と言えばクリスマスという方も多くいるであろう、ということで、本ブログでも例年のパターンでクリスマス物を取り上げておきたいと思う。上に記した通り、今回のキーワードは“心温まるクリスマス・アルバム”。忙しく慌ただしい中でも、ほっと一息つけるクリスマス盤をご紹介したい。 まずはエイミー・グラント(Amy Grant)の『クリスマス・アルバム(A Christmas Album)』(1983年)。1960年生まれのエイミー・グラントは、現代キリスト教音楽(CCM, コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)からメジャーになったアーティストで、“クリスチャン・ポップの女王”とも呼ばれる。 彼女は、元シカゴのピーター・セテラとのデュエット(1986年のシングル「ネクスト・タイム・アイ・フォール」)でポップ/ロック界でも広く知られるようになった。けれども、その前からずっと活動をしていた。16歳の誕生日を目前にレコーディング契約を得て、1977年にデビュー・アルバムを発表している。その後、1982年の作品ではクリスチャン・ミュージックとしては異例のセールスを挙げ、翌年のグラミー(最優秀コンテンポラリー・アルバム)に輝いている。本盤『クリスマス・アルバム』はちょうどそうしたブレークの頃の作品で、その後何枚も出されることになるエイミーのクリスマス盤の最初の1枚となった。 本盤のコンセプトは“アメリカ人にとってのよきクリスマス”。ライナーでエイミー自身が過去のクリスマスの思い出を綴っている。“冷たい風、コートと手袋、赤鼻と毛糸の帽子、暖炉の木の香り、学校の休み…”など思い浮かぶものをいろいろと挙げていて、さらには“家族と一緒にいること、昔からの友達と会うこと、話す時間、聴く時間、…子供たちみんな、たくさんの料理、みんなの笑い…、そしていつも音楽があった”と続く。家族や親戚、友人たちと過ごすローカルでアットホームなクリスマスのイメージを浮かべながらアルバム制作に臨んだであろうことがうかがわれる。実際、大家族の集合写真もそこには収められ、家族全員の名前まで記されているといった具合だ。 取り上げられている曲は、伝統的なものからエイミー自身がライターとなっている曲まで新旧組み合わされている。とはいえ、アルバム全体のトーンは均一で、概ね静かでアットホームに楽しむクリスマスの温もりを連想させる雰囲気に仕上がっている。エイミーのヴォーカルは上手いとか技巧的というよりは、ストレートで温かい印象を与える(無論、歌そのものは上手なのだけれど)。筆者の印象に特に残っている曲をいくつか挙げておきたい。1.「テネシー・クリスマス」はエイミー自身の曲(ゲイリー・チャップマンとの共作)で、テネシーへの思い入れがクリスマス曲として結実したもの。エイミーは生まれたのはジョージア州だが、7歳頃に家族はテネシー州に移り住み、そこで育った。そんな故郷の安らかで穏やかなクリスマスをイメージできる曲。4.「エマニュエル」は本盤からカットされたシングルでもあり、エイミーの歌唱力が最大限生かされ、アレンジもドラマティックな本盤いちばんの推奨曲。他に注目すべきは本業(?)ともいうべき讃美歌系の曲。2.、6.、11.ともにエイミーの得意なタイプのヴォーカルなのだろう。この手の曲ばかりだとアルバムとしては間のびするかもしれないけれど、タイプの違う曲と組み合わせて並べられているだけに、かえってこれらの存在感が強調されているようにも思える。[収録曲]1. Tennessee Christmas2. Hark! The Herald Angels Sing(あめにはさかえ(讃美歌98番))3. Preiset Dem Konig! (Praise the King!)4. Emmanuel5. Little Town(小さな街ベツレヘム)6. Christmas Hymn(クリスマス賛歌)7. Love Has Come8. Sleigh Ride(楽しいソリすべり)9. The Christmas Song (Chestnuts Roasting On an Open Fire)10. Heirlooms(わたしの宝もの)11. A Mighty Fortress/Angels We Have Heard On High(マイティ・フォートレス/あら野のはてに(讃美歌106番))1983年リリース。 【送料無料】【輸入盤】 Christmas Album [ Amy Grant ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012年12月17日
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ここ2週間ほど、30万アクセス達成に便乗して、全13回(本編10回+番外編3回)にわたって動画の紹介を続けてみました。お気に入りの曲、アーティストなどありましたでしょうか? 以下、その「まとめ」ということで、リンクを一覧にしておきます。~30万アクセス記念~その1: シンプリー・レッド 「ホールディング・バック・ザ・イヤーズ」その2: R.E.M. 「マン・オン・ザ・ムーン」その3: ザ・バンド 「アイ・シャル・ビー・リリースト」その4: ドリーム・アカデミー 「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」その5: ジョーイ・テンペスト 「ウィー・カム・アライヴ」その6: シカゴ 「長い夜(25 Or 6 To 4)」その7: レインボー 「アイ・サレンダー」その8: ジョン・レノン 「ジェラス・ガイ」その9: ビリー・ジョエルwithレイ・チャールズ 「ベイビー・グランド」その10: ポール・バターフィールズ・ベター・デイズ 「イット・オール・カムズ・バック」番外編1: ラウラ・パウジーニ「ヘンテ/ジェンテ(Gente)」番外編2: ユリディアほか 「エル・オンブレ・デル・ピアノ(ピアノ・マン)」番外編3: ルイス・ミゲルほか 「ノチェ・デ・パス(きよしこの夜)」 さらについでと言ってはなんですが、過去の区切りアクセス記念の分もリストアップしてみました。古いもので一部にリンク切れの動画が含まれていますが、ご容赦ください。~20万アクセス記念~その1: ジョー・ジャクソン 「スローな曲をかけてくれ」その2: エルトン・ジョン 「60才のとき」その3: ベリンダ・カーライル 「輝きのままで(リーヴ・ア・ライト・オン)」その4: ニール・ヤング 「孤独の旅路(ハート・オブ・ゴールド)」その5: ハート 「アローン」その6: ゲイリー・ムーア 「スティル・ゴット・ザ・ブルース」その7: CSN&Y(ニール・ヤング) 「ヘルプレス」その8: ボズ・スキャッグス 「ハート・オブ・マイン」その9: ホイットニー・ヒューストン 「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」その10: ビリー・ジョエル 「ストレンジャー」番外編1: ユリディア 「アンヘル」番外編2: ミゲル・マテオス 「孤独のアメリカ(ソロス・エン・アメリカ)」番外編3: ジョアン・マヌエル・セラー 「地中海(メディテラネオ)」~10万アクセス記念~その1: CCR 「雨を見たかい」その2: ジョン・レノン 「ジェラス・ガイ」その3: ニルス・ロフグレン 「リーン・オン・ミー」その4: ジャクソン・ブラウン 「アイ・アム・ア・パトリオット」その5: シンディ・ローパー 「トゥルー・カラーズ」その6: ボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンド 「アゲンスト・ザ・ウィンド」その7: ホイットニー・ヒューストン 「オール・アット・ワンス」その8: ブルース・スプリングスティーン 「明日なき暴走」その9: ザ・キンクス 「セルロイドの英雄」その10: ザ・バンド 「怒りの涙」番外編: バンド・エイド 「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】【送料無料】[期間限定][限定盤]イマジン/ジョン・レノン[CD]【返品種別A】 【Aポイント+メール便送料無料】ゲイリー・ムーア Gary Moore / Still Got The Blues (輸入盤CD)【YDKG-u】 【50%OFF】●ホイットニー・ヒューストン"そよ風の贈りもの"CD(2006/11/22) 【送料無料】【輸入盤】 Do They Know It's Christmas [ Band Aid ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012年12月16日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(番外編・その3) 30万アクセス記念、最後を飾る番外編その3は、シーズンということもあり、クリスマスソングを取り上げます。英語で「サイレント・ナイト(静かな夜)」、スペイン語で「ノチェ・デ・パス(平穏な夜)」、そう、日本語で「きよしこの夜」として親しまれている有名なクリスマス曲です。メキシコの有名歌手、ルイス・ミゲル(Luis Miguel)が2006年に発表したクリスマス・アルバム『ナビダデス』に収められた「ノチェ・デ・パス(Noche de Paz)」です。静かに歌い上げるというよりは豪華なオケで盛り上げようという感じのアレンジです。 番外編その1で登場したラウラ・パウジーニ(Laura Pausini)がこれを歌っている映像も見かけました。実は、上のルイス・ミゲルの歌は現代風な歌詞にアレンジされていて、“ニュー・ヴァージョン(Versión Nueva)”と銘打たれてます。つまりは、伝統的なスペイン語訳詞(ちょっと昔っぽい表現が入っている)が変更されているのですが、こちらのラウラのヴァージョンは昔ながらのスペイン語訳詞で歌われています。 最後はキューバ出身でアメリカで一世を風靡したラテン系シンガーの代表格、グロリア・エステファン(Gloria Estefan)による「サイレント・ナイト/ノチェ・デ・パス」(1993年のクリスマス盤『クリスマス・スルー・ユア・アイズ』に収録)です。表題からもわかるように、最初は英語詞、曲の最後はスペイン語詞で歌っています。しっとりしたクリスマス気分をお楽しみください。 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月15日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(番外編・その2) 続いての番外編第2回は、ユリディア(Yuridia)から出発して複数アーティストによる同じ曲をお楽しみいただこうと思います。 まずはユリディアの洋楽カヴァー作『アブラ・エル・コラソン(Habla el corazón)』に収録された「エル・オンブレ・デル・ピアノ(El hombre del piano)」をお聴き下さい。このスペイン語タイトルの直訳は“ピアノの男”。そう、要はビリー・ジョエルの「ピアノ・マン」のスペイン語カヴァーです。 でもって、このスペイン語訳詞の「ピアノ・マン」はユリディアが突然やったというものではありません。スペイン語圏ではすでに数十年も歌い継がれている“翻訳版”です。過去に本ブログで取り上げた別のアーティストも歌っているので、2つほど取り上げてみます。 まずは主に80~90年代にメキシコで活動したメヒカント(Mexicanto)によるものをどうぞ。ギター弾き語りのデュオらしい演奏ですが、“ギター弾きながらピアノの男ってどうなの?”などという突っ込みを入れたくなる人もいるかもしれません(笑)。 筆者が把握している限り、西語版「ピアノ・マン」の最初となったのはスペインの女優にして歌手のアナ・ベレン(Ana Belén)だったのではないかと思います。1980年発表のアルバムからのシングルで、現在までスペイン語で様々なシンガーが「エル・オンブレ・デル・ピアノ」をやっていますが、たぶんこれが始まりではないかと思います。90年代のライヴでの映像でご覧ください。 【Aポイント+メール便送料無料】 YURIDIA / HABLA EL CORAZON (輸入盤CD)【YDKG-u】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月14日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(番外編・その1) 30万アクセス達成記念で“いま聴きたいこの1曲”と題して過去のロック・ポップスのジャンルから動画を取り上げてきましたが、あと数回、お付き合いください。20万アクセスの時と同様、調子に乗って今回も、番外編をお届けいたします。番外編はラテン系ロック・ポップスのジャンルから、先の10回の本編と同じ条件(過去記事でその曲もしくはその曲が入ったアルバムを取り上げていること)で、いま聴きたいと個人的に思った曲をピックアップしていきます。 まずは、イタリアの歌姫、ラウラ・パウジーニ(Laura Pausini)です。イタリアはラヴェンナ県出身の彼女は、出身国のイタリア語だけでなく、スペイン語さらに後には英語でも歌うことで国際的な人気を獲得していきました。1994年発表のスペイン語版デビュー・アルバム『ラウラ・パウジーニ』に収められたシングル曲、「ヘンテ(Gente)」のビデオ・クリップをどうぞ。 イタリア語とスペイン語はお互いにそのまましゃべってもある程度会話が成り立つぐらい似ていると言われます。元のイタリア語ヴァージョンと聴き比べると、確かに全体としてそっくりです。細かく聴いてみても、パーツパーツで同じ歌詞(同じ単語)?とすら思える部分もあります。というわけで、以下は同じ曲のイタリア語版です。ちなみに、イタリア語での表題は「ジェンテ(Gente)」。スペイン語「ヘンテ(Gente)」と発音違いの同じ単語で、どちらも“人々”の意味です。 さて、2000年代に入ってベスト盤を出した際に、スペイン語版の「ヘンテ」は新録ヴァージョンが収められました。実は、デビュー時のラウラのスペイン語はちょっとイタリア語なまりが入っていて、それはそれで可愛げがあったのですが、以下の新録ヴァージョンの頃には、スペイン語もかなり上達しています。曲そのもののアレンジも元とはだいぶ違ったものになっています。 Laura Pausini ローラパウジーニ / Pausini - Spanish Version 輸入盤 【CD】 Laura Pausini ローラパウジーニ / Lo Mejor De - Volvere Junto Ati - Spanish Version 輸入盤 【CD】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月12日
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3週間ほど開いてしまいましたので、ひとまずINDEXページの更新です。30万アクセス前後の分の記事更新を反映しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編へ アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z)はこちらです。 アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2012年12月12日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その10) 30万アクセス記念と称してお届けしてきた“いま聴きたいこの1曲”。ひとまず区切りの第10回は、少し前から無性に聴きたい気分になっていたちょっと渋めの曲。ブルースロックの雄、ポール・バターフィールドが70年代に結成したバンド、ベター・デイズ名義のアルバム『イット・オール・カムズ・バック』から、同名の表題曲です。 ネット上の動画を探しては見たのですが、これしか見つけられませんでした。でも、名曲ですので、絵が動かなくても、オリジナルヴァージョンのこれしかなくとも、魅力は十分に伝わるのではないかということで、ご覧下さい。 ちなみに、このバンド(ポール・バターフィールズ・ベター・デイズ)は70年代に入って結成したバンドで、決して長続きはしなかったが、実に渋くて優れていた。せっかくなので、ベター・デイズの名演をもう二つほど。まずは、このバンドとしての第1作『ベター・デイズ』のオープニング・ナンバーの「ニュー・ウォーキング・ブルース」。かの名盤『イースト・ウェスト』に収録されたロバート・ジョンソンの曲のリメイクで、バンドの新境地(かつブルース・ロックの到達点)と言える内容です。 残念ながら、ポール・バターフィールドはドラッグと飲酒の影響から、1987年に44才で亡くなっています。以下は、亡くなったその年の映像で、スティーヴィー・レイ・ヴォーンとアルバート・キングと共演した貴重な映像から。 ポール・バターフィールズ・ベター・デイズ/イット・オール・カムズ・バッグ+1 【CD】 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2012年12月10日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その9) 第9回目は、1980年代ビリー・ジョエルの隠れ名曲「ベイビー・グランド(Baby Grand)」です。1986年発表のアルバム『ザ・ブリッジ』に所収。当時のビリーは次々とヒットを飛ばしていましたが、この曲はシングルカットされたものの、大きなヒットにはなりませんでした。とはいえ、大物レイ・チャールズとの共演による名曲です。まずは、その曲をご堪能ください。 ビリー・ジョエルは後にロックの殿堂入りを果たしますが、共演のレイ・チャールズは1986年にロックの殿堂が創設された時、チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーらと共に最初の殿堂入りを果たした大先輩でした。そして、1999年、ビリー・ジョエルが殿堂入りを果たした時(ちなみにこの同じ年の殿堂入りにはP・マッカートニーやB・スプリングスティーンがいます)、プレゼンターを務めたのがレイ・チャールズでした。興味のある方は、以下の二つ(レイ・チャールズの前口上とビリー・ジョエルのスピーチ、ともに英語です)をどうぞ。 さて、話を「ベイビー・グランド」に戻しますが、この共演のきっかけは、1986年に生まれた娘にビリーがアレクサ・レイ・ジョエルと名付けたことに始まるそうです(ミドルネームのレイの部分が、レイ・チャールズに敬意を表して名付けたというもの)。これを知ったレイ・チャールズは自ら共演を申し入れ、上の「ベイビー・グランド」に結びついたとのこと。レイ・チャールズは2004年に亡くなっていますが、誕生から20年以上たったアレクサは立派に成長しました。画質も悪く途中で途切れてしまいますが、そういう意味では感慨深い親子デュエットで、アレクサがこの曲を歌っている様子をどうぞ。 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】ザ・ブリッジ/ビリー・ジョエル[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012年12月09日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その8) ジョン・レノンの命日(12月8日、日本時間では9日)が近づいてきました。このタイミングということもあり、今回はアルバム『イマジン』に所収の「ジェラス・ガイ」です。 *リンク切れのため、2020年の最新ミックスに差し替えました(2025年6月)。 この曲はビートルズ時代、1968年に曲の原型はできていたとのこと。歌詞は全く違いますが、「チャイルド・オブ・ネイチャー」という曲として録音されながらも、ビートルズ解散前には未発表に終わっていました。 さて、完成版の「ジェラス・ガイ」に話を戻して、これをカバーしたアーティストも様々いますが、特に個性的と思うものをついでにご紹介します。ジョン・レノンが最期を迎えた地ニュー・ヨークを代表するアーティスト、ルー・リードによる、彼の個性がよく現れたカバーです。 今回は調子に乗って個性的なものをもう一つ。セネガル出身のユッスー・ンドゥールによるカバーです。曲の一部はウォロフ語(?)で歌われています。 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】【送料無料】[期間限定][限定盤]イマジン/ジョン・レノン[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2012年12月07日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その7) いま聴きたい気分で曲を選びつつ、どうも落ち着いた雰囲気のナンバーが多くなっている気がしています。そこで、今回は少々景気のいい(?)1曲を取り上げることにしました。リッチー・ブラックモア率いるレインボーのヒット曲、「アイ・サレンダー(I Surrender)」です。1981年発表の5thアルバム『アイ・サレンダー』(原題はDifficult To Cure, 日本語にすれば『治療困難』といったところでしょうか)に収録され、シングルとしてヒットした曲です。まずは、当時新ヴォーカリストとして加入したばかりのジョン・リン・ターナーがヴォーカルをとった、オリジナルのヴァージョンをどうぞ。 レインボーは、75年のバンド開始当時と比べ、80年代に向けてかなりポップというか、キャッチ―な方向に流れたわけですが、個人的にはこれもありではないかと思っています。続いては武道館でのライヴ(解散直前の84年、ただしレインボーは後に再結成もされている)から。楽曲としての仕上がりは元のヴァージョンの方がよいと思う(特にテンポが上がると雑い部分が目立ちがち)のですが、ライヴになればその分、リッチー・ブラックモアのギターの見せ所も増えるわけで、そういう意味では往時の雰囲気が感じられる映像です。 最後におまけ映像をもう一つ。パープル・レインボーなる、オランダのバンドの演奏です。 ヴォーカルの女性はなかなか魅力的な歌いっぷりで、ギターもしっかりコピーしてる感じでしょうか。それにしても、ジョン・リン・ターナーのヴォーカルの力量のすごさには驚かされます。この女性ヴォーカリストもコブシ(?)が効いていてなかなかのものですが、男性であるジョン・リン・ターナーはこの音域のものをあれだけパワフルに歌いこなしていたわけですので。余談ながら、学生時代、この曲のコピーをバンドでしようとして、とてもついていけない音域という理由であっさり断念したことを思い出しました(苦笑)。 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】【送料無料】アイ・サレンダー/レインボー[SHM-CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012年12月06日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その6) いま聴きたいこの1曲、第6回目は、最近取り上げたシカゴ(Chicago)のアルバムから、「長い夜(25 Or 6 To 4)」です。もともとは1970年発表のバンド第2作(『シカゴと23の誓い』)に収録されていたもので、ヴォーカリスト交代の際、1986年の第18作(『シカゴ18』)にニュー・ヴァージョンが収録されたという経緯のもの。まずは70年代のオリジナル・ヴァージョンからどうぞ(絵は動きません)。 続いて、80年代半ばのリメイク時のヴァージョン、ジェイソン・シェフがヴォーカルをとっているものです。元の疾走感が失われた分、サウンドとしては、厚みを保ちながらさらに奥行きが深まったアレンジと演奏に仕上がっています。近未来風の映像内容は、“いかにも80年代”といったところで、大目に見ましょう(笑)。 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】シカゴII(シカゴと23の誓い)<2002年リマスター&エクスパンデッド音源>/シカゴ[CD]【返品種別A】 【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】シカゴ18/シカゴ[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012年12月05日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その5) 第5回目は、80年代に一世を風靡した北欧発のハードロック/ヘビーメタル・バンド、ヨーロッパのヴォーカリスト、ジョーイ・テンペスト(Joey Tempest)の登場。90年代にいったんヨーロッパが活動休止(実質的には解散)し、ソロとして活動し始めた時期の曲で、彼にとって最初のソロ作となった『プレイス・トゥ・コール・ホーム』に収録。音声だけですがひとまずは聴いてみてください。 アルバムを紹介した時にも書きましたが、ヨーロッパのハードかつ北欧様式美的なサウンドのイメージとはうって変わって、ギター・メインのポップ・ロック的な変身ぶりでした。80年代にはヨーロッパの顔として“見せる(聴衆の期待に応える)”ステージをハードにこなしていたジョーイでしたが、本来の音楽をやる楽しさを求め、“見る人を楽しませる音楽”から“演奏者が楽しめる音楽”への変化がよく見て取られるビデオ・クリップだと思います。 これ1本で終わってしまうのも何なので、おまけをもう一つ。ヨーロッパというバンドそのものは2000年代に入ってから復活し、現在も活動しています。途中で解散し、ジョーイがソロ活動をやった経緯があったからこそ、こういうこともできるようになったのだな~という映像です。80年代のヒット曲、「ファイナル・カウントダウン」を、ジョーイ(Vo., G.)とジョン・ノーラム(G.)の2人でやっているという、アコースティック・ヴァージョンです。 上で述べたように、演じ続けなければならない人気バンドの苦悩から解放され、音楽的に大きな転換を経たうえで戻ってきたヨーロッパだからこそ、中心メンバー2人が並んでこういうパフォーマンスができるのだろうな、と思った次第です。追記:動画リンクを修正しました(2019年4月)。 【中古CD】【5000円以上送料無料】ア・プレイス・トゥ・コール・ホーム/ジョーイ・テンペスト【中古】[☆4] 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2012年12月04日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その4) 関東や関西もすっかり冷え込んできました。だからというわけでもないのですが、第4回目はこちらの「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」という曲。日本語にすれば、“ある北の町での暮らし”。そのせいか、寒く晴れた日の朝がよく似合うという印象のあります。 1985年、ドリーム・アカデミー(The Dream Academy)という英国のバンドがデビューとともにヒットさせた曲で、バンドのセルフ・タイトル作(デビュー作)に収められています。 どうやらこれには世界的ヒット以前の“初期ヴァージョン”というのも存在するそうです。私自身はこの映像が脳裏のあったのですが、気のせいでしょうか。確かメンバーがこういう曲想のおかげで寒い中でのロケだったとか発言していたような記憶があります。 このドリーム・アカデミーというバンドは、このデビュー当時から、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアのサポートを受けていて、解散後もメンバーの中にはピンク・フロイドの作品に参加したりしました。 【送料無料】【輸入盤】 Dream Academy [ Dream Academy ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012年12月02日
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30万アクセス記念~いま聴きたいこの1曲(その3) さて、第3回目は時代を少々さかのぼって、ザ・バンド(The Band)の登場です。1968年リリースの彼らのファースト作『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』からの1曲。 アルバムを取り上げた時にも書いたように、ザ・バンドでいちばん好きな曲を1曲だけ選べと言われたならば、筆者はきっとこの曲を挙げるだろうという名曲です。 この曲を書いたのは、ザ・バンドとは切っても切れない関係のボブ・ディランでした。ディラン自身もいろんな機会でこの曲を取り上げています。今回は、ザ・バンド解散当時の『ラスト・ワルツ』から、ディランがヴォーカルをとってのオールスター共演のものをどうぞ。 【送料無料】 CD/ザ・バンド/ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク (期間限定特別価格盤)/TOCP-53511 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2012年12月02日
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