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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その8) この名前を聞いて“ああ、そういう人たちいたね~”と思う人もいるかもしれません。アラベスク(Arabesque)というのは、70年代後半から80年代前半にかけて活躍した女性ヴォーカル3人組。西ドイツ(当時)発のプロジェクトで、日本などアジア諸国、さらにはソ連や南米で人気を博しました(欧米では特に売れたわけではありませんでした)。 そんな彼女たち(といってもメンバーは次々入れ替わっていったわけですが)のデビュー・シングルが「ハロー・ミスター・モンキー(Hello Mr. Monkey)」でした。まずは、当初のドイツでのTVショウからの映像をご覧ください。 人気を得た後、1980年代初頭には日本国内で公認ファンクラブができており、いわばアイドル的な人気とディスコ音楽ブームがうまく組み合わさって日本での成功につながったということだったと言えるようです。踊りやパフォーマンスも次第に洗練されていったので、上記の映像に比べると以下の2つのビデオのように派手に振り付けされているイメージが強いという人も多いのではないでしょうか。 [収録アルバム]Arabesque / Arabesque(アラベスク・ファースト)(1978年) 40th アニヴァーサリー・ベスト [ アラベスク ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2024年09月29日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その7) 「アイ・ショット・ザ・シェリフ(I Shot the Sheriff)」は、ジャマイカ出身のミュージシャン、ボブ・マーリーが1973年に発表した楽曲ですが、今回取り上げるのは、その翌年、エリック・クラプトン(Eric Clapton)によるカバーの方です。 1974年にリリースされたクラプトンのシングルは、全米ビルボードで1位になっただけでなく、イギリス9位、カナダ1位、西ドイツ4位、ニュージーランド1位など世界的なヒットとなりました。 まずは元のヴァージョンを…と思ったのですが、アルバム収録のものとシングル・リリースのもので長さが異なるようです。さらに、2017年になって“フル・レングス・ヴァージョン”なるものも公表されたとのことで、今回はこの長い完全ヴァージョンをお聴きいただこうと思います。 余談ながら、クラプトン本人はその当時、レゲエのメロディに難色をしましたと言います。結局は、バンドメンバーに説得され、説得の言葉通りにヒット・シングルとなりました。 次はライヴの映像です。この曲をライヴ演奏している映像はたくさんありますが、少し変わったところで、けれども、演奏内容的にはベストと言えるかも、と思うのが以下のものです。1990年のハイドパークでのライヴ・ステージの模様で、映像化もされたパフォーマンスをご堪能ください。 [収録アルバム]Eric Clapton / 461 Ocean Boulevard(1974年)Eric Clapton / Live in Hyde Park(VHS、後にDVD、1997年) 461オーシャン・ブールヴァード [ エリック・クラプトン ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月28日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その6) さて、今回はハードな楽曲を一つ取り上げたいと思います。70年代のエアロスミス(Aerosmith)といえば、「ドリーム・オン」や「ウォーク・ディス・ウェイ」といったヒット・シングル思い浮かべる人も多いかもしれません。今回は、一応シングルとしてリリースされたもののさほどヒットしなかった「バック・イン・ザ・サドル(Back in the Saddle)」です。1976年発表のアルバム『ロックス』に所収のナンバーですが、ライヴでも人気が高く、バンドの代表的な楽曲に育ちました。 まずは、アルバムに収められたオリジナルのヴァージョンをお聴きください。 このように、何だかおどろおどろしいイントロに続いてハードな演奏が展開されていくというのが印象的です。アルバムのオープニング・ナンバーだっということもあって、筆者はワクワクしながら期待感いっぱいで繰り返し聴いたものでした。 その一方、上述の通り、この曲はライヴでのパフォーマンスが素晴らしく、ライヴのオープニング・ナンバーとしてしばしば用いられてきました。おそらくはそのおかげでバンドの代表曲の一つと認知されるようになりました。そうしたわけで、ライヴ演奏の様子もご覧いただきたいと思います。以下、1970年代当時の圧巻かつ見事なライヴ演奏(1977年のヒューストンでのステージ)、そして、後世のものとして、2004年の横浜でのライヴの演奏をどうぞ。 [収録アルバム]Aerosmith / Rocks(1976年) 【輸入盤CD】【新品】Aerosmith / Rocks【K2023/7/14発売】(エアロスミス) 【中古】 【輸入盤】Rocks/エアロスミス 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2024年09月27日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その5) 1970年代後半、具体的には1977年8月のエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の急死は、時代の大きな移り変わりを示すものでもありました。それからまもなく、没後最初のシングルとして発売されたのが、「マイ・ウェイ(My Way)」でした。 フランク・シナトラで知られるこの楽曲は、ある段階からエルヴィスがライヴで取り上げるようになり、亡くなる2か月ほど前の音源がリリースされたものでした。 もう一つ、これよりもさらに何年か前にあたる映像もご覧ください。1973年のハワイ(ホノルル)におけるステージでの「マイ・ウェイ」です。 [収録アルバム]Elvis Presley / Elvis in Concert(1977年) 【輸入盤CD】【新品】Elvis Presley / In Concert (エルヴィス・プレスリー) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月25日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その4) さて、今回はエルトン・ジョン(Elton John)のナンバーです。「土曜の夜は僕の生きがい(Saturday Night's Alright for Fighting)」は、1973年のシングル曲で、シングル・チャートでは、イギリスで7位、アメリカで12位を記録しました。2枚組の大作アルバム『黄昏のレンガ路』に収録されています。 まずはオリジナルの演奏をお聴きください。 スタジオ録音の演奏もいいのですが、この曲は何と言ってもライヴで盛り上がるナンバーでもあります。そのようなわけで、1970年代当時のライヴ・パフォーマンスの様子をご覧いただこうと思います。1974年、ロンドンのハマースミス・オデオン(ハマースミス・アポロ)でのステージの模様です。 年月が流れ、エルトンも年齢を重ねた後も、圧倒的なライヴ・パフォーマンスでこの曲を披露しています。比較的近年の演奏の模様ということで、2016年、ハイドパークでの大きな盛り上がりのライヴ演奏です。 [収録アルバム]Elton John / Goodbye Yellow Brick Road(1973年) 黄昏のレンガ路/エルトン・ジョン[SHM-CD]【返品種別A】 黄昏のレンガ路 ニュー・デラックス・エディション [ エルトン・ジョン ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2024年09月23日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その3) 今回は、爽やかなコーラスワークが特色のアメリカ(America)のヒット曲、「ヴェンチュラ・ハイウェイ(Ventura Highway)」です。これに先立って全米1位を記録した「名前のない馬」ほどの超特大というわけではなかったにせよ、この曲も全米8位となるヒットを記録しました。 それにしても、いま思えば、アメリカというのは何ともベタな名前でした。在英の米国人だからとはいえ、あまりに“そのまんま”過ぎる…。そう言えば、アメリカという地名の由来は、アメリゴ・ヴェスプッチという歴史上の人物だったわけで、人物名が地名になり、さらには再び人の集まり(バンド)の名になるというのは、なんだか不思議な感じがします。 ともあれ、往時のステージの模様もご覧ください。1979年のライヴでの演奏シーンです。上で述べた“ベタな名前”もこの美コーラスの前では吹き飛んでしまうといったところでしょうか。 彼らの美コーラスを楽しめる曲は他にもありますので、また機会を見てとり上げたいと思ってたりします。[収録アルバム]America / Homecoming(1972年) アメリカの歴史(ベスト) [ アメリカ ] 【輸入盤CD】【新品】AMERICA / HOMECOMING【K2024/08/23発売】(アメリカ) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月22日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その2) 続いては、ピーター・フランプトン(Peter Frampton)の「ショー・ミー・ザ・ウェイ(Show Me the Way)」です。彼は、ロンドン出身で、ハンブル・パイなどで活躍ののち、ソロでのキャリアを重ねたミュージシャンです。 1976年発表のライヴ盤『フランプトン・カムズ・アライヴ!』からのシングル曲として、全米6位のヒットとなりました。まずは、往時のパフォーマンスの様子をご覧ください。 この曲は、元々は1975年のスタジオ作『フランプトン』に収録のナンバー(シングルとしても発売された)でした。けれども、チャート・アクションを見せたのは翌年のライヴ盤(そこからシングルカットされた)でした。 1970年代や1980年代に活躍したアーティストは、現在、老齢化しつつありますが、1950年生まれのピーター・フランプトンも、気がつけば70歳代という時の流れになりました。後世の彼のライヴ・パフォーマンスもご覧いただこうということで、2022年、ロイヤル・アルバート・ホールでのステージの様子をご覧ください。歳は重ねましたが、歌声は往年を思い起こさせる懐かしい歌唱です。 [収録アルバム]Peter Frampton / Frampton Comes Alive!(1976年) フランプトン・カムズ・アライヴ! [ ピーター・フランプトン ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2024年09月20日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 9(その1) 1年ぶりぐらいになるでしょうか。通算9回目となる70年代曲選をお届けしたいと思います。全10回を予定していますので、よろしければお付き合いください。 さて、初回はイーグルス(Eagles)のナンバーです。超有名曲である「ホテル・カリフォルニア」(参考過去記事)など70年代後半に入ってからのイメージが一般には強いかもしれません。ですが、彼らのデビューは70年代初頭で、当初はカントリー・ロックと言えるようなサウンドを特徴としていました。 そんな彼らのデビュー・シングルにして最初のヒット・ナンバーが、「テイク・イット・イージー(Take It Easy)」でした。全米12位となり、デビュー盤に収録されました。まずは、そのファースト・アルバム所収のものをお聴きください。 このカントリー・ロック路線の基軸になっていたのはバーニー・レドンでしたが、1975年にイーグルスを脱退してしまいました。とはいえ、その後のイーグルスの活動においても、この曲は、バンドを代表する楽曲の一つとして演奏され続けました。 続いては、1977年の人気絶頂期のライヴ演奏、さらには再結成後の1990年代のステージでの演奏の二つをご覧ください。 [収録アルバム]Eagles / Eagles(イーグルス・ファースト)(1972年) イーグルス・ファースト [ イーグルス ] ベスト・オブ・イーグルス/イーグルス[SHM-CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月19日
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HR/HMの元祖とも言われる爆音・轟音サウンド ブルー・チアー(Blue Cheer)は、1960年代後半から70年代初頭に活躍したバンド。1966年にサンフランシスコで結成され、ブルースを演奏していたと言うが、翌67年にジミ・ヘンドリックスのステージに衝撃を受けてスリー・ピースで出直した。3人のメンバー(ヴォーカル兼ベースのディッキー・ピーターソン、ギターのリー・ステファンズ、ドラムスのポール・ウィアリー)は、マーシャルのアンプをこれでもかと積み上げ、爆音・轟音で演奏するというスタイルでレコーディングを行なった。 そうして1968年にリリースされたのが、本デビュー盤『ファースト・アルバム(Vincebus Eruptum)』であった。なお、日本語の表題は『ファースト・アルバム』となっているが、原題は“Vincebus Eruptum”で、“我々はカオスをコントロールする”という意味のラテン語もどきの語句である。 何と言っても圧巻はアルバム冒頭に収録されている1.「サマータイム・ブルース」。言わずと知れたエディ・コクランのナンバーで、後にはザ・フーやヴァン・ヘイレンもカバーしている。荒々しい重厚なサウンドは、原曲のイメージを忘れさせるもので、シングル曲として、チャートでは全米14位、カナダでは3位になった。このヒットもあり、本盤自体も全米11位というチャート上の記録を残している。2.「ロック・ミー・ベイビー」は、B.B.キングの曲のカバー。もともとブルースを演奏していたということだが、このブルース演奏は強いディストーションが耳につく、重厚サウンドでの演奏となっている。 一方、本盤には自作曲(ピーターソンによる楽曲)も3曲収められている。そのうちの3.「ドクター・プリーズ」は、個人的に好みのナンバー。さらに、轟音の演奏が与えるインパクトという意味で、1.に並ぶと思うのが、同じく自作曲の6.「セカンド・タイム・アラウンド」。本盤が世に出たのは、ハード・ロックやヘヴィ・メタルという音楽ジャンルが確立されていないどころか、レッド・ツェッペリンすらまだデビューしていない時代。彼らの爆音・轟音サウンドは確実に未来を見据えたものだったということになるだろうか。[収録曲]1. Summertime Blues2. Rock Me Baby3. Doctor Please4. Out of Focus5. Parchment Farm6. Second Time Around1968年リリース。 ファースト・アルバム [ ブルー・チアー ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2024年09月16日
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南米/アルゼンチンを意識した作品 前作の『第三世界』(1969年録音、1970年リリース)で、ガトー・バルビエリ(Gato Barbieri)は南米というルーツを意識した作風を披露した。この方向性を継続し、1971年に録音・発表されたのが本盤『フェニックス(Fénix)』だった。英語のPhoenixと同じ意味で、スペイン語およびポルトガル語で“不死鳥”を指す。 1.「トゥパク・アマル」は自作曲。ヨーロッパ人の侵略に対して最後までビルカバンバで抵抗した“最後のインカ皇帝”の名を表題としている。2.「カルナバリート」は“小さなカーニヴァル”の意味。本盤ではコンガやボンゴといった打楽器がフィーチャされているが、ラテンのリズム感とメロディが生かされた好演奏に仕上がっている。ジェラルド・ペレイラによる3.「ファルサ・バイアーナ」も、南米ラテンのフレーバーが強く、ブラジルっぽいリラックスした雰囲気の楽曲に、強く激しいガトーのテナーがうまく重なり合っている。 アルバム後半で特に注目したいのは、5.「エル・アリエーロ」。アタワルパ・ユパンキ(アルゼンチン出身のシンガーソングライター)の曲で、この曲の演奏に見られるようなラテンの素材とガトーらしいテナー演奏の融合は、この時点で彼がやりたかったことをどんぴしゃで体現しているのではないかと感じる。アルバムを締めくくる6.「バイーア」は、激しさを失うことなく哀愁を感じさせるテナーの演奏が筆者としては気に入っている。 本盤は、ガトーにとってフライング・ダッチマンからの2作目となるアルバム作品だった。この後も、彼は同レーベルから、モントルーでの白熱したライヴを収めた『エル・パンペロ』、彼の代表盤の一つとして知られる『アンダー・ファイア』といった作品を発表していくことになるのだった。[収録曲]1. Túpac Amaru2. Carnavalito3. Falsa bahiana4. El día que me quieras5. El arriero6. Bahía[パーソネル、録音]Gato Barbieri (ts), Lonnie Liston Smith (p, elp), Joe Beck (g), Ron Carter (b), Lenny White (ds), Gene Golden (conga, bongo), Naná Vasconcelos (berimbau, bongo)1971年4月27・28日録音。 フェニックス [ ガトー・バルビエリ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月13日
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だいぶ間があいてしまいましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ1か月ほどの記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ→ つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ→ つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ→ つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー (1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2024年09月10日
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メンバーを入れ替えての第2作 ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)が結成したレインボー(Rainbow)は、1975年に『銀嶺の覇者』を発表したが、この後、ヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオを除くメンバーは総入れ替えされた。この際のコージー・パウエル(ベース、1980年まで在籍)の加入は、メンバーの入れ替わりが激しかった中、このバンドにとって重要な変化だった。 ともあれ、新たな面々となって1976年にミュンヘンでレコーディングがなされ、できあがったセカンド作がこの『虹を翔る覇者(Rainbow Rising)』だった。前作に続き全英のアルバム・チャートでは11位を記録した。なお、バンドの名義は、ファースト作が“リッチー・ブラックモアズ・レインボー”だったのに対し、本盤では“ブラックモアズ・レインボー”に変わっている。また、アルバムの原題は、“Rainbow Rising”とされたり、単に“Rising”とされたりと二通りが存在しているようである。 前半(LPのA面)に4曲、そして、後半(同B面)に長尺の2曲という構成。前半での注目曲としては、まずは1.「タロット・ウーマン」。冒頭のシンセのスぺ―シーなサウンド、演奏とヴォーカルの力強さとキレが印象的で、レインボーの代表曲の一つに挙げるに相応しいナンバーだと思う。あと、個人的好みでは、3.「スターストラック」がよく、後に米国向けにポップ化していく時期の楽曲や演奏の先駆にもなっている。 アルバム後半(B面)の2曲は、ともに8分を超え、じっくりと聴かせる展開の曲になっている。とくに注目なのは、5.「スターゲイザー」。ブラックモアのギターはもちろんのこと、ツーバスドラを駆使したドラムス、迫力あるヴォーカル、さらにはミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラ演奏の効果的な使用と、聴きどころ満載の演奏に仕上がっている。ついでながら、詞の内容は、5.と6.でつながっていて、B面の2曲はいわば組曲という仕立てになっている。 最後に余談ながら、筆者はこのアルバムのジャケットがお気に入りだったりする。CD附属のものはサイズ的に迫力に欠けるが、LP盤のサイズで見るとなかなかの迫力。機会があればジャケット・デザインも注目していただきたい。[収録曲] 1. Tarot Woman2. Run with the Wolf3. Starstruck4. Do You Close Your Eyes5. Stargazer6. A Light in the Black1976年リリース。 虹を翔る覇者/レインボー[SHM-CD]【返品種別A】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月07日
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人気絶頂期の好盤 フォビア(Fobia)は、1987年にメキシコシティで結成されたロック・バンドで、10年ほど活動した(後に2003年以降、再結成して活動を継続中)。1990年にデビュー作を発表してから、順調にキャリアを重ねていく中で第4作として1995年に発表されたのが、この『アモール・チキート(Amor chiquito)』だった。本盤の大ヒットによって、フォビアはメキシコの人気バンドとしての位置を不動とものにした。 好曲が多く並び、曲と演奏の完成度もそれまでの作品よりさらに高まっている。筆者の好みで特にいいと思うのは、冒頭の1.「レボルシオン・シン・マノス」。ラテン系ロックらしいリズム感に対し、オーソドックスな曲展開という、非常にバランスの取れた好曲だと思う。 上記1.のほかに、この当時にヒットし、後々もメキシカン・ロックの定番曲になったナンバーとしては、4.「イプノティサメ」と6.「ベネノ・ビル」が収められている。前者はバラード風で、この曲とこれに続く1分足らずのインストの5.「アイ・カン・ブギ」は、アルバム全体の中では、ロック一辺倒ではなく、緩急をつけて聴き手を飽きさせない工夫が感じられる。もう一つの6.「ベネノ・ビル」は、裏拍を巧みに使いながら一気に突っ走るロック調のナンバーで、現在では、メキシカン・ロックの定番曲の一つになっている。 以上の目立ったナンバー以外に、筆者のお気に入りをさらにもう少し挙げておきたい。3.「ベスティーダ・パラ・マタール」は万人向けではないかもしれないが、音の面でも工夫が多く、筆者としては本盤を初めて聴いた時から気になった曲だったりする。10.「ビボ」と11.「カサ・バシーア」は、上記の4.や5.と同じく、アルバムの中では少し流れを変える役割も担っている楽曲。個人的には、10.のサビが妙に頭から離れなくなるナンバーで気に入っている。最後に、アルバムを締めくくる12.「エストレージャス・エン・ラ・パンサ」は、1分ほどのエピローグ的なテーマだが、アルバムそのものには曲名は記載されておらず、隠しトラックになっている。[収録曲]1. Revolución sin manos 2. Descontrol3. Vestida para matar4. Hipnotízame5. Ai kan bugui6. Veneno vil 7. Mira tete8. Sin querer9. Casi amor10. Vivo11. Casa vacía12. Estrellas en la panza 1995年リリース。 ↓こちらはベスト盤です。↓ ROCK LATINO (REMASTER)[輸入盤]/FOBIA[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2024年09月05日
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“世界一無名の天才ギタリスト”の超推奨盤 世の中には才能を持ちつつも不世出に終わるという人もいる。ギタリストの世界において、そうした不遇の人物の一人がダニー・ガットン(Danny Gatton)であるというのは、多くの人に賛同してもらえるのではないかと思う。 ダニー・ガットンは1945年、ワシントンD.C.出身。幼い頃にギターを始め、様々なアーティスト共に活動を繰り広げた。しかし、彼がメジャー・レーベルから初めて作品を発表したのは、1991年、つまりは45歳になってからのことであった。しかも、1994年には拳銃自殺してしまい、帰らぬ人となった。ほとんど日の目を浴びなかったことから、“世界でいちばん無名な天才ギタリスト”とか、“世界で最も偉大な無名ギタリスト”などと形容される。 本盤『88・エルミラ・ストリート(88 Elmira St.)』は、1991年にエレクトラからリリースされた最初のメジャー・アルバムである。全編インストゥルメンタルで、これぞテレキャスターという演奏が余すことなく発揮された1枚である。 アルバム全体を通じて多彩なプレー・スタイルが披露されているが、筆者の好みで何曲か挙げてみたい。まずは、これぞアメリカン・ギターといったフレーズ満載の1.「ファンキー・ママ」。テレキャスの音とカッコよさが文句なしの1曲である。似た方向性で個人的に気に入っているのは、7.「ザ・シンプソンズ」や8.「ムーサシップ」。いずれもロック系ギター・インストのカッコよさに満ちている。他方、ブルージーな味わい深さや滋味溢れるギター・プレイという点では、3.「ブルース・ニューバーグ」や11.「スライディン・ホーム」がいい。また、リラックスした雰囲気でありながら器用さというか引き出しの多彩さが窺えるのが、4.「クワイエット・ヴィレッジ」や6.「イン・マイ・ルーム」である。 ふだんはなかなかギター・インスト盤に手が出ないという人もいるだろうけれど、1980~90年代のロック系のギター・インスト盤としては、こちらの盤と双璧を成すお薦め盤と言える。上述したようにガットンはとっくの昔に亡くなってしまっているが、アルバム作品は聴かれ続けていってほしいと願う次第である。[収録曲]1. Funky Mama2. Elmira St. Boogie3. Blues Newburg4. Quiet Village5. Red Label6. In My Room7. The Simpsons8. Muthaship9. Pretty Blue10. Fandangus11. Slidin' Home1991年リリース。 【中古】 88・エルミラ・ストリート/ダニー・ガットン 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2024年09月02日
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