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カントリー・ロックの好盤 グレイト・スペックルド・バード(Great Speckled Bird)は1969年に結成されたカナダのカントリー・ロック・バンド。フォークないしはカントリーのデュオだったイアン(ヴォーカル、ギター)とシルヴィア(ヴォーカル、ピアノ)のタイソン夫妻(Ian & Sylvia Tyson)を中心に、エイモス・ギャレット(ギター、ヴォーカル)らが参加したバンド(メンバーは随時変化したが、本盤録音時にはエイモス・ギャレットに加えて、スティール・ギターにバディ・ケイジ、ドラムにN.D.スマート、ベースにケン・カルマスキーという布陣)だった。なお、バンド名は、カントリー歌手のロイ・エイカフの楽曲名に因む。このバンド単独の名義でリリースされた唯一の盤がこのセルフタイトル作の『グレイト・スペックルド・バード(Great Speckled Bird)』であった。権利の関係で入手困難が続いたため、“カントリー・ロックの幻の名盤”と呼ばれていた盤である。プロデュースはトッド・ラングレンで、彼にとって初めて他のアーティストのアルバム・プロデュースを担当した作品となった。 そのようなわけで、カントリー・ロックの歴史を語るうえで必ずしも王道とは言えない作品だが、カントリー・ロック作品としてかなりの好盤であることは間違いない。ザ・バーズやバッファロー・スプリングフィールドといったバンドがムーヴメントを起こしたり引っ張って行ったりしたのに対し、このグレイト・スペックルド・バードの活動は儚かった。そんな彼らの演奏は、シリアスさの一方で、どこかしらのどかさや楽しさが感じられるように思う。それは、おそらくは、このバンドがカントリー音楽の先にこの音楽をとらえていて、新たなことをやるという気負いよりも、どちらかというと各々のメンバーの特徴を出しながら楽しんで演奏するという雰囲気が強かったせいではないかと想像してみたりする。 注目曲をいくつか見ておきたい。まず、1.「ラヴ・ホワット・ユア・ドゥーイン・チャイルド」は、イアンのヴォーカルとエイモス・ギャレットのギターが中心となって醸し出すスリリングな空気感がたまらない。3.「トラッカーズ・カフェ」はシルヴィアのヴォーカルが前面に出たいかにもカントリー調のナンバーで、リイシューのCDには、ボーナストラックとして、ライヴ・ヴァージョン(13.)が収められている。 アップテンポでノリのよい6.「ブラッドショット・ビホルダー」は、イアンのナンバーで、テンポよいドラムと小気味よいギターが印象的。10.「リオ・グランデ」は、イアンとエイモス・ギャレットの共作で、楽曲そのもののよさが光る。アルバムを締めくくる12.「ウィ・セイル」はカントリー・バラードとでも呼べばいいだろうか。スローで合唱風のナンバーで、目を閉じるとメンバーたちの姿が浮かんでくるような1曲である。[収録曲]1. Love What You're Doing Child2. Calgary3. Trucker's Cafe4. Long Long Time to Get Old5. Flies in the Bottle6. Bloodshot Beholder7. Crazy Arms8. This Dream9. Smiling Wine10. Rio Grande11. Disappearing Woman12. We Sail13. New Trucker's Cafe -live-(CD追加トラック)1969年リリース。 【中古】CD グレイト・スペックルド・バード グレイト・スペックルド・バード CDSOL7194 /00110 【中古】 グレイト・スペックルド・バード/グレイト・スペックルド・バード 下記のランキングサイトに参加しています。お時間の許す方は、 バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2025年07月29日
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オジー・オズボーンよ、永遠なれ… つい1週間ほど前に書いた記事(過去記事はこちら)に続き、またしても訃報です。ブラック・サバスのヴォーカリストで、自身のバンドでも活躍したオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)が2025年7月22日に亡くなりました。パーキンソン病を公表していたものの、今月初旬に引退ライヴのステージに姿を見せたばかりだったのですが、それからわずか17日後のことで、享年76歳でした。 オジー・オズボーンといえば、まずはブラック・サバス(Black Sabbath)での活動が思い起こされます。1970年にデビューし、同年のセカンド作では大きなシングル・ヒットも残しました。まずは、彼らの代表曲の一つで、同セカンド作のタイトル・チューンでもある「パラノイド」をお聴きください。 続いては、ブラック・サバスを脱退後、ソロで自身のバンドを率いての活動期の楽曲から、個人的に印象に残っているものを一つ。1983年発表のアルバム『月に吠える』の表題曲で、同盤からの第1弾シングルとなった曲で、「月に吠える(Bark at the Moon)」です。 もう1つ、ブラック・サバスの上記のアルバム所収のナンバーで、往年のプロレス・ファンにも懐かしいナンバーです。アニマルとホークからなるザ・ロード・ウォリアーズの入場曲としても使用された「アイアン・マン(Iron Man)」です。同じタイトルということもあり、コミック作品の『アイアン・マン』の映画でも使用されました。ライヴのステージでのオジー・オズボーンの雄姿をご覧ください。 アルコール・薬物の問題や、コウモリ食いちぎり事件など世間を騒がせたり破天荒な行動が注目されたりするミュージシャンでもありましたが、いまは安らかに眠らんことをお祈りします。R.I.P.追記: 上でプロレスの話題にも触れましたが、続いてハルク・ホーガンが鬼籍に入りました。同様にご冥福を心からお祈りします。[収録アルバム]Black Sabbath / Paranoid(1970年)Ozzy Osbourne / Bark at the Moon(1983年) 【輸入盤CD】【新品】Black Sabbath / Paranoid【K2016/8/5発売】(ブラック・サバス) Ozzy Osbourne オジーオズボーン / Bark At The Moon: 月に吠える 【CD】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2025年07月26日
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実力に裏打ちされたサード作 フリートウッド・マックへの加入によって、『ファンタスティック・マック』(1975年)以降のこのバンドの躍進を支えた重要人物が、スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)だった。“歌姫”とか“妖精”とか呼ばれるものの、こうした形容は、バンドのお飾り的な“顔”という意味ではなく、ヴォーカリストとしての力量を称えるものと捉えたものと考えるべきであろう。 1985年発表の『ロック・ア・リトル(Rock A Little)』は、フリートウッド・マックが各メンバーのソロ活動を活発化させた時期の作品である。大きなヒットとなった『麗しのベラ・ドンナ』(1981年)から数えて、スティーヴィー・ニックスのソロ・アルバムとしては3作目に当たる。 ジミー・アイオヴィンら複数のプロデューサーを起用しているが、全体的に1980年代特有のきらびやかなサウンドが展開されている。聴きどころとしては、シングルとして全米4位を記録した7.「トーク・トゥ・ミー」。それから、同じくシングル・カットされて米国で16位となった1.「アイ・キャント・ウェイト」。いずれもリスナーのツボを押さえた楽曲で、スティーヴィー・ニックスのヴォーカルの魅力が全開のナンバーだと思う。 他に個人的にいいと思う曲をいくつか挙げておくと、アルバム表題になっている2.「ロック・ア・リトル」、オーストラリアのみでシングル発売された5.「インペリアル・ホテル」、8.「ザ・ナイトメアー」。あと、アルバムの最後を飾る11.「誰かあなたに(ハズ・エニワン・エヴァー・リトン・エニシング・フォー・ユー?)」。この曲は、シングル・カットされたものの、大きなヒットとはならなかったのだけれど、アルバムの中で聴くと存在感の大きいスロー・ナンバーだ実感する。[収録曲]1. I Can't Wait2. Rock a Little (Go Ahead Lily)3. Sister Honey4. I Sing for the Things5. Imperial Hotel6. Some Become Strangers7. Talk to Me8. The Nightmare9. If I Were You10. No Spoken Word11. Has Anyone Ever Written Anything for You?1985年リリース。 【中古】CD Stevie Nicks Rock A Little CP325098 EMI, Modern Records /00110 ロック・ア・リトル【CD、音楽 中古 CD】メール便可 ケース無:: レンタル落ち 【ご奉仕価格】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2025年07月25日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。1か月以上、更新していませんでしたが、この間の記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下記リンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A)へ → つづき(B)・つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-Q)・つづき(R-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つ でもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月21日
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稀代の女性シンガー、追悼 コニー・フランシス(Connie Francis)が亡くなったと報道されました。骨盤骨折での入院から容体が悪化し、本年(2025年)7月16日に87歳で逝去したとのことです。往年の偉大なる女性シンガーの追悼ということで、今回は彼女の曲をいくつか取り上げたいと思います。 彼女の代表曲と言えば、個人的には断然これというナンバーから。1962年に発表されたヒット曲、「ヴァケーション(Vacation)」です。 この曲は、日本でもいろんな人によってカバーされて知られていますが、なんとその日本語詞でコニー・フランシス本人が吹き込んだというヴァージョンも存在しています。余談ながら、イタリア語と日本語の発音が似ているせいかとは思いますが、イタリア系の彼女にとって、日本語の詞は歌いやすかったと本人も述べていたそうです。 続いては、1958年のヒット曲、「間抜けなキューピッド (Stupid Cupid)」です。往時の若きコニー・フランシスの映像とともにお楽しみください。 もう1曲、アメリカではアルバム収録曲の一つに過ぎなかったのですが、日本では超有名曲となった「可愛いベイビー(Pretty Little Baby)」です。 この「可愛いベイビー」が日本で有名になったのは、本邦でカバーされてヒットしたためにほかなりません。いろんな日本のシンガーがこの曲をカバーしていますが、やはり有名なのは中尾ミエによるものでしょう。そのようなわけで、最後に、中尾ミエによる「可愛いベビー」(“ベイビー”ではなく“ベビー”という表記になっています)をお聴きください。 コニー・フランシスのご冥福をお祈りします。R.I.P. 定番ベストセレクション::ヴァケイション~コニー・フランシス [ コニー・フランシス ] SINGLES COLLECTION (3CD) 【輸入盤】▼/CONNIE FRANCIS[CD]【返品種別A】 【輸入盤CD】【新品】Connie Francis / Absolutely Essential 3CD Collection【K2017/8/4発売】(コニー・フランシス) 輸入盤 CONNIE FRANCIS / 20TH CENTURY MASTERS : MILLENNIUM COLLECTION [CD] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月20日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その30) 1千万アクセスということで、ここまで29曲を紹介してきましたが、今回で30回の区切りです。最後は、景気のいいダンサブルな曲で締めたいと思います。 アメリカ領プエルトリコ出身のリッキー・マーティン(Ricky Martin)は、少年時代から芸能界で活躍しており、やがてメキシコを拠点にソロの歌手として成功を収めました。そんな彼の代表曲と言えば、このナンバー、「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ(Livin' La Vida Loca)」です。まずは、ビデオクリップをご覧ください。 この曲がヒットしたのは1999年のことでしたが、続いては、もう少し後のライヴでのパフォーマンスをご覧ください。2007年のライヴですので、リッキー・マーティンは30歳代半ばといったところでしょうか。相変わらずノリのよさとキレを見せています。 よく知られているように、この曲は、郷ひろみがカバーして本邦でも大きなヒットとなりました。カバー曲としてのタイトルは「GOLDFINGER '99」で、彼の長いキャリアの中でも上位のヒット曲となりました。 ここまでの30回にお付き合いくださった方に心より感謝いたします。次からは通常の更新に戻ります。[収録アルバム]Ricky Martin / Ricky Martin(1999年) 【中古】 【輸入盤】Ricky Martin/リッキー・マーティン 【中古】 【輸入盤】Best of Ricky Martin/リッキー・マーティン 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月18日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その29) さて、今回は1980年代前半、シカゴ(Chicago)の有名曲です。1969年にデビュー盤(過去記事)を発表し、作品を積み重ねていった彼らは、やがて音楽的方向性を変えていき、AOR的なヒット曲を放つようになっていきました。そうした趣向を典型的に示すナンバーで、彼らの代表曲の一つともなったのが、全米1位ヒットとなったこの「素直になれなくて(Hard To Say I'm Sorry)」でした。 プロデューサーのデヴィッド・フォスターの起用がこの成功を産んだわけですが、この後、シカゴはバラード路線のヒットを連発していくことになりました。もう一つ、この曲のライヴ演奏の様子もご覧いただきましょう。1984年の映像です。 ちなみに、曲の最後がシングルとはずいぶん違ってしまっていますが、これは、元のアルバムでは次の曲(「ゲット・アウェイ」)が一続きのものとして収められており、それが再現されているためということだったりします。 最後にもう一つ、年齢を重ねた後世のピーター・セテラもご覧いただきましょう。2017年の音楽祭のステージでの「素直になれなくて」です。 [収録アルバム]Chicago / Chicago 16(ラヴ・ミー・トゥモロウ)(1982年) ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16) [ シカゴ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月17日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その28) 今回はエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)が歌うバラード曲です。デビュー当初は、パンクやニューウェーヴ、“怒れる若者”といったイメージが強かった彼ですが、年齢とキャリアを積み重ねていくなかで、柔らかくしっとりした歌を聴かせるという魅力も姿を現しました。 「グッド・イヤー・フォー・ザ・ローゼズ(A Good Year for the Roses)」は、1981年に発表されたアルバム『オールモスト・ブルー』に収録された楽曲です。シングルとして全英チャートで6位というヒットとなったナンバーです。 このナンバーのステージでの演奏の模様も見ていただきましょう。元のリリース年からは30年ほどの時を経た、円熟のコステロの姿をご覧ください。 ところで、この曲が収められた上記のアルバムは、“カントリー&ウエスタンが含まれています”という注意書きがついており、そうした方向に寄ったアルバムでした。実際のところ、この「グッド・イヤー・フォー・ザ・ローゼズ」という曲も、コステロのオリジナル曲ではなく、カバーでした。元は、ジェリー・チェスナットが作者で、カントリー歌手のジョージ・ジョーンズ(George Jones)が1970年にアメリカでヒットさせた曲でした。そのようなわけで、ジョージ・ジョーンズのヴァージョンもお聴きください。 [収録アルバム]Elvis Costello / Almost Blue(1981年) 【輸入盤CD】【新品】Elvis Costello / Almost Blue (エルヴィス・コステロ) 【中古】米CD Elvis Costello エルビスコステロ Almost Blue CK37562 Columbia /00110 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月15日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その27) さて、少しトーンダウンして落ち着いたナンバーを今回はお届けします。1975年、メキシコシティ出身のシンガーソングライター、エドガル・オセランスキ(Edgar Oceransky)のナンバーです。オセランスキは、1990年代末に今クルーで受賞するなど頭角を現し、トローバやバラード系の楽曲をヒットさせているアーティストです。 そんなオセランスキの2018年の楽曲で、「シン・ティ(Sin ti)」です。スペイン語の詞ですが、“君なしに”とか“君なくして”といった意味の表題で、同年発表の『エスカルラタ(Escarlata)』というアルバムに収録されています。 さて、この曲のステージ上での演奏もご覧いただこうと思っていろいろと見ていたら辿りついたのが以下の映像です。いつ、どこでのものかはよくわかりませんが、スタジオライヴ風の演奏の模様です。 [収録アルバム]Edgar Oceransky / Escarlata(2018年) ↓ライヴ盤です↓ 【輸入盤CD】【新品】Edgar Oceransky / #Eometropolitan2019 (w/Blu-ray)【K2020/1/24発売】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月14日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その26) ブルース・スプリングスティーン関連のアーティストの楽曲をもう一つ取り上げます。リトル・スティーヴン(Little Steven)は、スプリングスティーンが率いるE・ストリート・バンドのメンバーですが、1980年代から自身のアルバムもリリースを重ねてきました。そんな彼のソロ当初からのバンドであるディサイプルズ・オブ・ソウルとの名義で2017年に18年ぶりの新作として発表したアルバム(参考過去記事)の表題曲「ソウルファイアー(Soulfire)」が今回のナンバーです。 上述のアルバムは、他のアーティストへの提供曲などを自身で演じるというものでした。今回の曲「ソウルファイアー」は、元々は2011年にデンマークのバンドに提供したもの(同バンドのメンバーとの共作)でした。そのバンド、ザ・ブレイカーズ(The Breakers)のものと聴き比べていただきましょう。アレンジはさほど変わらないのですが、上の本人によるヴァージョンは、やはりリトル・スティーヴン節が炸裂といった趣になっていますが、このザ・ブレイカーズの演奏もなかなかよくて、しっかりロックしているといった印象です。 余談ながら、このリトル・スティーヴンという人は、本当に才能に富んだ人なのだなと思います。スプリングスティーンのバンドのギタリストという、ギター奏者としての能力だけでなく、作詞作曲とヴォーカルも担当する自身の活動、そして何よりもプロデュースなど音楽全体を作り上げる能力が抜きんでているんだとつくづく感じさせられます(ついでながら、TVドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』では、役者としても成功しました)。 さて、もう1本の映像です。リトル・スティーヴンによるライヴ演奏のシーンもご覧ください。 [収録アルバム]Little Steven & the Disciples of Soul / Soulfire(2017年)Little Steven & the Disciples of Soul / Soulfire Live!(2018年) 【輸入盤CD】【新品】Little Steven / Soulfire Live (Digipak) 【K2018/8/10発売】(リトル・スティーヴン) ↓LP盤です↓ 輸入盤 LITTLE STEVEN / SOULFIRE [2LP] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月13日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その25) 「ビコーズ・ザ・ナイト(Because the Night)」と言えば、パティ・スミスの1978年のナンバー(過去記事)として知られているかと思います。この曲、実は、ブルース・スプリングスティーンが作りかけにしていた原曲を基に、完成していなかった歌詞部分をスミスが書いて共作となってパティが有名にしたというものでした。そのようなわけで、ブルース・スプリングスティーンもこの楽曲を頻繁にライヴで演奏しています。 でもって、今回はスプリングスティーンのバンド(E・ストリート・バンド)のメンバーであるニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)のヴァージョンを取り上げます。なぜニルスが?と思う方もいるでしょうが、実はスプリングスティーンのライヴで、この曲がニルスのギター・ソロを聴かせる場面として定着しています。まずは、スプリングスティーンが歌っている「ビコーズ・ザ・ナイト」のライヴでのニルスのソロのシーンをご覧ください。 ただギター・ソロを見せ場にするだけでなく、「ビコーズ・ザ・ナイト」は、ニルスの持ち歌にもなっています。以下は、ニルスがヴォーカルも担当してこの曲を披露し始めた頃と思われる映像です。E・ストリート・バンドの同僚であるマックス・ワインバーグ自身のバンドとの共演で、スプリングスティーンもゲストとして参加しているライヴの1コマです。 さらに、もう一つ。今度は、ニルス自身のバンドでこの曲を披露しているステージの様子もご覧ください。すっかりニルスの“持ち歌”と化していて、完成度の高い演奏の動画です。 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月12日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その24) 元ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアが率いたレインボーは、様式美的なハードロックから次第にポップな方向を意識していきました。そんな中、当時のファンには衝撃の変貌ぶりだったなどと言われたりもする「シンス・ユー・ビーン・ゴーン (Since You Been Gone)」は、よくも悪くも彼らを代表する曲の一つとして知られるようなヒットになりました。 ちょうど時期的には、ロニー・ジェイムス・ディオが脱退し、新ヴォーカリストとしてグラハム・ボネットが参加した時期の楽曲でした。シングルとしてはイギリスで6位というヒットとなり、アルバムとしては、ボネットが参加した唯一の作品である『ダウン・トゥ・アース』に収められています。 その後、グラハム・ボネットはレインボーを去り、やがて自身のバンドであるアルカトラスを結成しますが、そこでもこの曲はボネットの“持ち歌”となって披露されていきました。1984年、若きイングヴェイ・マルムスティーンがギターを担当した「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」をご覧ください。イングヴェイはフライングVを使用していて、見事なプレイを披露していますが、この1984年の日本(中野サンプラザ)での公演は、アルカトラスのライヴ盤としてアルバムになっています。 ところで、この曲、世間ではレインボーの代表曲と思われていますが、彼らのオリジナル曲というわけではありません。元々はラス・バラード(同じくレインボーの「アイ・サレンダー」もこの人が作った曲だったりします)の楽曲で、それをレインボーがカバーしたというものでした。そのようなわけで、ついでにラス・バラードのものもお聴きください。 [収録アルバム]Rainbow / Down to Earth(1979年)Alcatrazz / Live Sentence(1984年)Russ Ballard / Winning(1976年) ダウン・トゥ・アース/レインボー[SHM-CD]【返品種別A】 アルカトラス / LIVE SENTENCE FEAT.GRAHAM BONNET AND YNGWIE J MALMSTEEN (2 DISC DELUXE EDITION)(CD+DVD) [CD] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月11日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その23) 突然、思い出して聴きたくなった曲です。今回は、とあるボン・ジョヴィ(Bon Jovi)のナンバーを取り上げます。 1986年発表の『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』とそこからのシングル曲(参考過去記事(1) ・(2) )のヒットでスターダムにのし上がったボン・ジョヴィは、続く1988年のアルバム『ニュージャージー』でも快進撃を続けました。 同盤からはシングル曲のヒットが相次ぎ、ボン・ジョヴィ人気は留まることを知りませんでした。そんな中の1曲が、今回の「ボーン・トゥ・ビー・マイ・ベイビー(Born To Be My Baby)」です。全米ビルボードのチャートで3位のヒットとなりました。 続いては、ライヴ演奏の場面もご覧いただこうと思います。1つめは、1990年、日本の東京ドームでのライヴ・ステージの様子、そして、もう一つは2000年のチューリッヒでのライヴの1コマです。 [収録アルバム]Bon Jovi / New Jersey(1988年) ニュージャージー +2 [ ボン・ジョヴィ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月10日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その22) 続いては、スペインのロック・シンガー、ギタリストの楽曲です。ロセンドことロセンド・メルカード(Rosendo Mercado)は、1970年代後半から1980年代前半にかけてレーニョというバンドで活躍後、1985年からソロで活動を始めました。その最初のソロ作に収められ、ヒットしたナンバーが今回の「アグラデシード(Agradecido)」で、彼の代表曲の一つです。 スペインにおけるロックの確立期に活躍した人物ですが、過去のいろんな写真や映像を見るにつけ、いつもギターを持った姿が決まっているという印象があります。そんな彼のこの楽曲のライヴ・ステージ上での模様もご覧ください。2011年のライヴの映像です。 ところで、少し前に紹介したミゲル・リオスのアルバム(参考過去記事)にロセンドと共演したものがあります。まさにこの「アグラデシード」をリオスがカバーし、ロセンドがレコーディングに参加したという経緯のものです。映像は動かないものしかないのですが、よろしければこちらのテイクもお聴きください。 [収録アルバム]Rosendo / Loco por incordiar(1985年) 【輸入盤CD】【新品】Rosendo / Mi Tiempo Senorias (w/DVD)【K2019/12/6発売】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月09日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その21) 大阪で万博をやっているから世界各国を巡るというわけではないのですが、今回はアルゼンチンのロック・バンドのナンバーです。ソダ・ステレオ(Soda Stereo)は、1982年に結成され、1984年にデビュー盤を発表しました。中南米のロックないしはスペイン語ロックの分野で先駆的な成功を収めたバンドです。 今回の曲は、「デ・ムシカ・リヘーラ(De música ligera)」というナンバーです。1990年のアルバムに収録された曲で、同盤からのファースト・シングルとして人気を博しました。 この曲は、ラテン系ロックの定番曲として定着しました。ソダ・ステレオは1997年に解散しました(ただし後に再集合してのライヴの機会はありました)が、解散時の“ラスト・コンサート”で最も盛り上がった瞬間がこの曲だったと言います。そのようなわけで、その“ラスト・コンサート”でのこの曲の映像もご覧ください。 [収録アルバム]Soda Stereo / Canción animal(1990年) 【輸入盤CD】【新品】SODA STEREO / CANCION ANIMAL 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月08日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その20) 前回はフランスのアーティストでしたが、今回は遠く海を越えてペルーの楽曲です。ペルーの都会にいると、街中でやたらと1980年代洋楽を耳にするような気がするのですが、現地では、地元のロック音楽も着実に展開していたわけで、今回はそうしたペルー出身のロック・グループの有名なナンバーを取り上げたいと思います。 フラヒル(Frágil)は、1970年代後半にリマで形成されたロック/プログレッシヴ・ロック・バンド。1981年にデビュー盤をリリースしています。そのデビュー盤のタイトル曲で、今ではペルーのロックの古典的ナンバーとなっている「アベニーダ・ラルコ(Avenida Larco)」が今回のナンバーです。まずは、この曲のビデオクリップをご覧ください。 このフラヒルというバンドは半世紀近くの時が流れた現在でも存続しているとのことです。後世のライヴ映像を、ということで、2014年のリマでのライヴの演奏シーンをご覧ください。 [収録アルバム]Frágil / Avenida Larco(1981年) 【中古】ブラジルCD Fragil ? Avenida Larco RSLN027 Rock Symphony /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月06日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その19) 唐突ですが、フランス人アーティストによる楽曲です。セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)は、1928年生まれのアーティストで、音楽のみならず映画でも活躍したマルチな人物でした。音楽面だけを見ても、ジャズ、シャンソン、ロック、ポップスにまたがる多彩な音楽性を発揮したアーティストでした。彼は1991年に62歳で没しましたが、生前最後のスタジオ作となった『囚われ者』(1987年)に収録され、シングルとしてもカットされた「ユア・アンダー・アレスト(You're Under Arrest)」が今回の曲です。まずは、アルバム収録のものをお聴きください。 続いては、この同じ曲のライヴ・ステージの様子をご覧ください。リリース翌年の1988年、パリでのライヴ映像です。ちなみに、この年にゲンスブールは、生涯で唯一となった来日公演も果たしています。 [収録アルバム]Serge Gainsbourg / You're Under Arrest(囚われ者)(1987年) 【輸入盤CD】【新品】Serge Gainsbourg / You're Under Arrest (セルジュ・ゲンスブール) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月05日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その18) ジャズを続けます。ピアノ奏者にして優れた編曲者のマーティ・ペイチには、そのジャケット写真から、通称“お風呂”と“踊り子”という有名なアルバム(参考過去記事(1) ・(2) )があるのですが、今回はその“踊り子”の方に収録されている楽曲です。『ブロードウェイ・ビット』に収められた「私は御満足(It's All Right with Me)」をお聴きください。 この曲を含むアルバムは、12人編成のビッグバンド風の演奏が特徴なわけですが、そのエッセンスとも言えるのが、この演奏ではないかと思います。 この曲は、元々は映画『カンカン』でフランク・シナトラが歌ったナンバーなのです。そのような楽曲ということもあって、幾多のジャズ・シンガーもこの曲を歌っています。今回は、個人的にこれがおすすめということで、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)による「イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー」をどうぞ。 [収録アルバム]Marty Paich / The Broadway Bit(1959年録音) 【中古】 ブロードウェイ・ビット/マーティ・ペイチ(p、arr),フランク・ビーチ(tp),ステュ・ウィリアムソン(tp、v−tb),ジョージ・ロバーツ(tb),ボブ・エネヴォルセン(v−tb、ts),ヴィンス・デ・ローザ(fhr),アート・ペ マーティ・ペイチ / THE BROADWAY BIT + I GET A BOOT OUT OF YOU [CD] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月04日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その17) さて、今回はジャズです。アート・ペッパー(Art Pepper)の晩年の作品から、「ある恋の物語(Historia de un Amor)」です。1980年、トランペット奏者のジャック・シェルドンを含むクインテットでのセッションで吹き込まれた演奏で、この曲名を表題にしたアルバム(『ある恋の物語』)や、同じセッションの別の曲を表題にしたシェルドン名義のアルバム(『エンジェル・ウィングス』)に収められています。 この時のセッションでは、アルバムに収録されなかったものの、ジャック・シェルドンによるヴォーカル入りヴァージョンも存在したようです。そのヴォーカル入りヴァージョンもお聴きいただきましょう。 シェルドンのヴォーカル自体は案外いい感じなのですが、いかんせん、スペイン語が劇的にヘタクソです(苦笑)。まあ、それはご愛嬌といったところなのかもしれませんが、日本語のまったくわからない外タレが頑張って英語訛りの日本語で歌ってるアレと同じ感じになってしまっています。結局のところ、メキシコの曲であることをあまり感じさせないヴォーカル抜きのヴァージョンの方が、このセッションの吹き込みとしては成功していると言えるのではないでしょうか。 お耳直しと言っては何ですが、この曲のオリジナルもついでにお聴きいただきたいと思います。メキシコだけでなく、いろんな国のアーティストがカバーしていますが、本家本元の作詞・作曲者であるカルロス・エレータ・アルマラン(Carlos Eleta Almarán)による1955年のシングル曲として発表されたヴァージョンをお聴きください。 [収録アルバム]Art Pepper with Jack Sheldon / Historia de un Amor(1980年録音)Jack Sheldon & His West Coast Friends / Angel Wings(1980年録音)Art Pepper / Presents West Coast Sessions! Volume 5: Jack Sheldon(2017年リリース) 【輸入盤CD】【新品】Art Pepper / Art Pepper Presents West Coast Sessions 5: Jack【K2017/9/29発売】(アート・ペッパー) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月03日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その16) 今回は、アン・ウィルソンとナンシー・ウィルソン姉妹を中心としたバンド、ハート(Heart)による楽曲です。このバンドの作風を代表しているかというと必ずしもそうは言えなさそうなのですが、勢いがあってノリのいいロック・ナンバーです。 「いつわりのストレンジャー(Tall, Dark Handsome Stranger)」というこの曲の邦題は、1980年代臭のするタイトルですが、そこはご愛嬌(笑)。ともあれ、発表当時の元のヴァージョンをお聴きください。 さて、この曲のライヴでの演奏をと思ったのですが、ステージの様子が映っている動画でこれはというものが意外と見当たりませんでした。いろいろと聴きながら、動かないものの、演奏内容がよいものとして、以下をお聴きいただきたいと思います。1995年、ラスヴェガスでのライヴとのことです。 [収録アルバム]Heart / Brigade(1990年) ブリゲイド [ ハート ] [枚数限定][限定盤]ブリゲイド/ハート[CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2025年07月02日
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1000万アクセス達成記念~いま聴きたいナンバー(その15) スティング(Sting)は、スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズとのザ・ポリスでの活動後、1980年代半ばからソロ活動を始めました。その最初の第一歩となったのが、『ブルー・タートルの夢』というファースト・アルバムでした。同盤からは、いくつかの曲がシングル・カットされて衆目を集めましたが、その一つが、今回の「ラシアンズ(Russians)」という曲です。 この曲、実はずっと昔の動画貼り付けができなかった頃に一度取り上げています(参考過去記事)、今回は動画付きでご覧いただければと思います。 映像からもわかるように、冷戦真っただ中といった内容の曲です。詞にも“ソヴィエト”、“フルシチョフ”、“レーガン”、果ては“オッペンハイマーの死の玩具(核兵器)”なんてことばが出てきます。最後は“ロシア人も我が子を愛していることを望む”と言っていますが、時代は巡り巡って、現在、ロシアは侵略戦争真っ最中。こんなことを言うと不謹慎かもしれませんが、リメイクしたらもう一度ヒットするんじゃないかとすら思ってしまいます。 さて、この曲のライヴ・ステージ上での演奏の様子もご覧いただきましょう。2010年、ベルリンでのステージの模様です。 この頃、スティングはロシアでもこの曲をステージで披露したりしているのですが、上記の通り、ここ数年はそれが難しそうな世の中になってしまいました。東西の対立が再び“昔話”になり、スティングがロシアで再度この曲を披露できる日が少しでも早く来ることを願うばかりです。[収録アルバム]Sting / The Dream of the Blue Turtles(ブルー・タートルの夢) (1985年)Sting / Fields of Gold: The Best of Sting 1984-1994 (1994年) ブルー・タートルの夢 [ スティング ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2025年07月01日
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