音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年06月29日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ジャズ
若き日のセッションの記録


 シェリー・マン(Shelly Manne)は、1920年生まれのジャズ・ドラマーで、西海岸(ウエスト・コースト)ジャズの代名詞的存在となった人物である。スタン・ケントン楽団で頭角を現し、1950年代には西海岸ジャズを代表する演奏者になっていったわけだけれど、本盤は、1944年の、まだ20歳代前半の若かりし頃のセッションを音源として、1960年代に最初にコンタクトによってリリースされ、後に1970年代にフライング・ダッチマンから再リリースされたものであった。

 そんなわけで、録音年代は古く、音質も決してよくはない。加えて、そもそも他人名義で発表されたものなので、シェリー・マンが実際にリーダーだった音源というわけでもない。けれども、彼のドラムスに注目すれば、なるほどと思わされる。後に一世を風靡することになったドラミングの素地はすでに出来上がっていたのである。

 演奏自体は確かに全体としては1940年代の香りがするのだけれど、シェリー・マンは着実に演奏を引っ張っている。異なる複数のセッションから採られた音源だが、曲目としては、1.「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」、6.「ティー・フォー・トゥー」、12.「ステップ・ステップス・ダウン」なんかでそうした役割が顕著に見てとられるという風に思う。他にも、3.「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」や7.「ゼム・ゼア・アイズ」、9.「ナイト・アンド・デイ」、11.「ステップ・ステップス・アップ」の演奏なんかで安定感抜群の着実なドラミングを垣間見ることができる。

 これがシェリー・マンを代表する盤かと言えば決してそうではない。けれども、彼の真髄を知る上では、案外わかりやすい盤なのではないだろうかとも思う。彼のドラミングの基礎というか基本的な考え方みたいなものが、いくぶん荒い形ではあるけれども実によくわかる、そんな盤だと言えるのかもしれない。


[収録曲]

1. How High the Moon
2. When We're Alone (Penthouse Serenade)
3. On the Sunny Side of The Street

5. Moonglow
6. Tea for Two
7. Them There Eyes
8. Sarcastic Lady
9. Night and Day
10. Flamingo
11. Step Steps Up
12. Step Steps Down


[録音・パーソネル]

1., 2., 7., 8.(The Eddie Wood and His Orchestra):
John Simmons (b), Aaron Sachs (cl), Shelly Manne (ds), Eddie Heywood (p), Don Byas (ts), Ray Nance (tp, vln)


3., 4., 9., 10. (The Eddie Heywood Trio):
Johnny Hodges (as), Shelly Manne (ds), Eddie Heywood (p)
1944年5月26日録音。

5., 6., 11., 12. (Shelly Manne Featured With The Barney Bigard Trio):
Barney Bigard (cl), Shelly Manne (ds), Eddie Heywood (p)





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シェリー・マン&カンパニー [ シェリー・マン ]



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Last updated  2020年06月29日 04時58分12秒
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