音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2025年11月12日
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テーマ: 洋楽(3558)
ヒット曲を含むAORシンガーとしてのピークを示す盤


 ルパート・ホルムズ(またはルパート・ホームズ, Rupert Holmes)は、1947年、イギリス出身で、幼くしてニューヨークへ移り住んで育った。洒落た都会的ないわゆるAORのシンガーソングライターである。彼のソロシンガーとしての人気が最も高まることになったのが、1979年に発表された5枚目のアルバム『パートナーズ・イン・クライム(Partners in Crime)』であった。

 収録曲はすべて自作で、アップテンポの現代的雰囲気のナンバーから、スケール感のあるバラードまで、アルバム全体を見渡すとバランスよく配されているという印象である。ソングライティング力の高さに加え、プロデュースにも本人が加わっていて、単なるシンガーというだけでなく、音楽を創り出す者としての力量が発揮されている(そして、その力量は、バーブラ・ストライザンドはじめ大物アーティストたちが彼の楽曲を取り上げたこと、さらには、彼が後世に他のアーティストのプロデュースや、ミュージカル制作で成功したことにも表れている)。

 本盤で特に注目したい楽曲を、筆者の好みで挙げてみたい。1.「エスケイプ」は、全米(およびカナダでも)シングルチャートで1位となった楽曲。詞の中でキーワードの一つになっている“ピニャコラーダ”に因んで“ザ・ピニャコラーダ・ソング”の副題がついていて、軽妙で都会的なサウンドと曲調が特徴のナンバーである。3.「ニアサイテッド」は、近視(ルパート・ホームズは眼鏡を使用している)というテーマながら、驚くほどの美バラードで、とりわけ曲後半のギターを生かした盛り上がりがなかなか気に入っている。

 6.「ヒム」は、アルバムリリースの翌年に当たる1980年になってからシングルとしてヒットし、全米6位となったナンバー。美曲を仰々しくやるのではなく、さらりと聴かせるというのは、やはりこの人の才能の為せる業なのだろう。8.「ユー・ネヴァー・ゲット・トゥ・ラヴ」は、ホルムズ自身がいちばんに気に入っている曲とのことで、実際に知り合うことのなかった運命の人だったかもしれない人について歌ったナンバー。アップテンポ系のナンバーの中では、アルバム末尾の10.「イン・ユー・アイ・トラスト」がとくに好曲と言えるように思う。


[収録曲]

1. Escape (The Piña Colada Song)
2. Partners in Crime
3. Nearsighted

5. Drop It
6. Him
7. Answering Machine
8. The People that You Never Get to Love
9. Get Outta Yourself
10. In You I Trust

1979年リリース。




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Last updated  2025年11月12日 06時38分12秒
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