時の流れがこれほどまでに緩やかに感じたのは
いつぶりだろうか?苛立つほどにゆっくりと進
む秒針に僕は嫌悪の念を抱き、時計を睨み付け
ていた。好きな歌にこんなフレーズがある。
「離れていると1秒が、まるで永遠のようだった」
まさにそんな心境に僕は久方の苛立ちの中、この
ノイズまじりの世界の中、君の声をさがしていた。
時計の針が何週したときだろうか?君の声が聞こ
えた。ノイズに満ち溢れそうになっていた僕の心
に君の声がすっと入ってきた。時とは不思議なものだ。
君の声が聞こえているときは、その秒針の進みは
目で追えないほどに早く、そして、僕たちの時の
刻みをあざ笑うかのごとく彼方へと進んでいく。
忘れかけていたこの気持ちが、またノイズで消され
ないように、君の声が届くように、僕は僕でいるこ
とを、僕らしく生きていこうと、そう誓った。。


