わたしの墓を掘り起こさないでください。

再物利用

さいきんラジオが楽しくてたまらない。いつもニコ動にうｐされてるヤツを聴いて楽しんでいたが、休みにはいったことをいいことにリアルタイムで聴くことを試みてみた。これがまあなんとも楽しいんだ！！リアルタイムだと「聞き逃せないっぜ！」という観念が無意識のうちにあり笑いの質がネットのときとは雲泥の差であることに気がついた。アナログ文化にこそ真の嗜好がある。うむ。電波の文明の勝利。いま、私の中の全米が拍手喝采している。いまならステンドグラスからこもれ落ちる光の下で神に感謝の意をこめて祈る人の気持ちがわからんでもない。（？）数日前、大学の友人とカラオケ＆しゃぶしゃぶに行った。もはや男鍋であったが楽しかった。目の前に座っていたMちゃんのパーカーに緑の葉っぱがきれいに刺繍されている。と、思ったら鍋の具である春菊が水分を含みMちゃんの服にくっついていたのだった。いつになったら本人は気づくだろうか・・・・？と、核心には触れず、しばらく見守っていた。他の友人たちも気づいてはいたのだろうか、Mちゃんのパーカーにぺったりと付いた春菊に関して話題を振らない。結局３時間くらい経って店を出たがそのあとも誰もMちゃんに注意を言わない。あからさまにみんな雑談をしつつも視線はMちゃんの春菊んにいっていたのに、だ。帰り際にプリクラを撮った。もう撮影時には春菊はカラカラになっていた。にもかかわらず彼女のパーカーの素材が気に入ったようで一向にはがれおちる気配がない。結局プリクラにもMちゃんの満面の笑みのやや下方には愛らしくもいじらしく張り付いた春菊くんが映っていた。もはや体の一部であるようないじらしさを感じる。翌日、Mちゃんからメールがきていた。「わたしは春菊の国から選ばれし皇后なのですよ。なぜ、皆は祝福の言葉を我に授けん。」という簡潔な文面だった。私は返信せず静かに携帯を閉じた。