ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2007年10月06日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★★
最近の猫麻呂的一番人気がネイサン・デイヴィスのこの作品。衝動的ジャケ買いだったのだが、これが見事にツボにハマったのだ。ネイサン・デイヴィスの作品は、実はこれまで聴いたことすらなかった。あまりにもマニア層にカルト的人気があるので、真っ当な社会生活を営むジャズファン中級の南浦猫麻呂としては近づいてはいけない世界だと思っていたのだ。パンドラの箱を開けてビックリ、やっぱりイケナイ世界だったんですねー。

この作品を聴いていると、「夜」と「オトナ」と「黒」という言葉が浮かんでくるのである。猫麻呂は夜のクラブ活動というのは行ったことがないので勝手に想像してしまうのだが、こんなカッコイイ音楽がかかる店で、カッコイイお兄さんやお姉さん達が黒っぽい服着て何故かサングラスして踊ってるんだろうなァ・・・。ふんっ、どーせ猫麻呂には関係ない世界ですよー。ウチでカッコイイ音楽聴きながら2ちゃんねる見てるジャズオタで悪かったねー(逆ギレ)。そんな話は置いといて、とにかく「カッコイイ」のである。その昔、FM番組「マイ・ディア・ライフ」でフュージョンというかクロスオーバーというか、エレベがブーン、パーカッションがシャカシャカァ~、エレピがピロピロォ~とした音楽が毎週のように放送されていた。当時リアル厨房/工房だった猫麻呂は「オトナの音楽ってこういうものなんだ・・・」と憧れながら聴いていたのだが、あの感覚が何となく思い出されるから不思議なものだ。今や立派なオジサンとなり、ハードバップは聴き倒した自称ジャズオタ中級となっても、少年の頃にリアルタイムで聴いて憧れた音楽は絶対的存在ということなのか?

一応、このブログもディスクレビューの端くれなので、マジメに中身を紹介しましょう。ネイサン・デイヴィスの魅力は、コルトレーンとドルフィーを散々聴いてきた上でたどり着く楽園といえるのかもしれない。コルトレーンやドルフィーの辿ってきた道程をシンプルに整理し、信仰や執念・怨念・キッタ・ハッタ・預金通帳に借用証明書その他諸々全てを捨て去って、エッセンスだけ残したような演奏ではないか、と猫麻呂は思うのである。ネイサンの音にかすかに漂う重量系ジャズの歴史の残り香と、ファンクビートでグルーブするリズムの見事なブレンドに、ジャズオタは涙するのであろう。最初の1音目からエレベのブーンが心地よく、ノリノリ気分で聴けてしまうのだが、次第にネイサンのサックス&フルートに耳が釘付けになって行くのだ。ああ、これがネイサンのカルト的魅力なのか・・・。

猫麻呂ポイント:★★★★★(5.0)
Nathan Davis / If (Tomorrow Internationa)
if





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最終更新日  2007年10月07日 13時34分14秒
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