ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2006.06.20
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 『 瓢箪 』

     『ふるさともとめてはないちもんめ』
       初夏 上弦の月を背に
       どこからともなく流れて来る
       童唄を聞いたような・・・
       瓢箪は
       思念のしずくを
       一心に凝らせて
       今日も
       一回り大きくなった

       そもそも
       この瓢箪の出自は草莽
       千成瓢箪を
       旗指物に押し立てた
       太閤秀吉も
       尾張中村の百姓あがり

       とはいえ
       へちまでもない
       きゅぅりでもない
       そのことが瓢箪の誇りなのです
       金ピカピカの
       太閤の馬印を
       カンラカンラと響かせた
       それが瓢箪のご自慢なのです

      -瓢箪鯰などと虚仮にされてもー

       でもね
       孔子さまのご本にも登場する
       この誇らしさ
『 賢哉回也。
           一箪食、
           一瓢飲、
           在陋巷。
           人不堪其憂。
           回也不改其楽、
           賢哉回也。』

       思念のしつらえが
       ようように二千年を遡ったとき
       上弦の月は
       耿々として
       瓢箪の面を
       照らすのでした









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Last updated  2006.06.20 14:49:51
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