ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2006.07.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類


     庭に いま三種類の木を育てようと思っている。
     いずれも珍木というほどではないが、それぞれ
     にありふれた木でもなく、思い出のある木なの
     である。

 拾いてし無患子の実のまろきをば
               掌にあそばせて古寺を訪ねつ

      昨年晩秋のことだった。
      南都白毫寺を訪ねる途次、N大学の学生寮の
     庭に無患子(むくろじ)の木があるのを発見した。
      掲示板の説明でそれと知ったのだが、その辺
     の路上を探して、ようやく5、6個の実を拾うこと
     ができた。
       無患子の実は漆黒で、堅さは抜群。数珠や
     羽根つきの羽根の球に使われている。
       庭に路地蒔きしておいたら、今春そのうちの
     三個が発芽した。大事に育てたい。でも成長して
     また次世代の実をつけるのは何年先のことやら。

     むくろじ = (むくろじ科)  漢名;無患子 
              落葉高木  花期=夏  淡緑色
              樹高17m位まで


二条城七月の風さやさやと
             しだれえんじゅをわたるひととき

      この七月、京都二条城へ行った。庭園の回路に沿って
     ニセアカシヤに似た木が植栽されていた。不思議なこと     は、枝が枝垂れていることである。案内板によれば、「しだ
     れえんじゅ」とのことであった。

     えんじゅ = ( まめ科 )    漢名;槐
              原産地=中国  落葉高木
              花期=夏から秋  淡黄色
              樹高 15~25mくらい
              豆果に腎臓形で褐色の種子をつける
              「牧野新植物図鑑」を調べても、「えんじゅ」は
              載っているが、「しだれえんじゅ」の記載はない 


 葉裏白き多羅葉の葉に言の葉の
                  何ぞ記さむ梅雨の葉陰で

      多羅葉(たらよう)の詩をこのブログに掲載したのは5月
     19日のことだった。旧宅に自生していた多羅葉の木をば
     偲んでのことだった。転居してからはこの木を見る機会は
     なかったのだが、最近、東大寺二月堂の近くで自生した
     多羅葉の大木をみつけた。

     たらよう = (もちのき科)  常緑高木で樹高10mくらいに
              花期 = 春から夏  黄緑色
              核果は球形 紅色
              日本名;多羅葉 葉の裏を傷つけると傷痕が
              黒くなるので、この方法で文字を書くことがで
              きる。それを経文を葉に傷つけて書く多羅樹
              の葉にたとえて名付けたものという。 

      「むくろじ」「えんじゅ」「たらよう」三種の木が揃うのはいつの
      頃か。揃って実をつけるのはいつごろになるか楽しみだ。 










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Last updated  2006.07.28 15:07:44
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