ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2010.10.08
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  芥川龍之介は
  その著作のなかでこのように述べている

  「天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。
   ただこの一歩を理解するためには百里の半ばを
   九十九里とする超数学を知らなければならぬ。」

  「天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。
   同時代は常にこの一歩の千里であることを理解しない。
   後代はまたこの一歩であることに盲目である。

   後代はまたそのために天才の前に香を焚いている。」

  「民衆も天才を認めることに吝かであるとは信じ難い。
   しかしその認めかたは常に頗る滑稽である。」
                  (侏儒の言葉)より

   と

   鈴木 章 北大名誉教授と
   根岸英一 米パデュー大特認教授が
   このたびノーベル化学賞を受賞したことは
   大いに喜ばしいことである

   しかし私がここで芥川の言葉と
   重ね合わせて想起するのは

   「すこぶる滑稽」ではなかろうか
   さながら「天才の前に香を焚いている」

   そもそもマスコミ・メディアは
   両教授の研究について

   その評価をどれだけ報道してきたのだろうか
   その不勉強と権威に凭れた非自主的な
   報道姿勢に危機感を抱くのである
   脚下照覧
   普く在野にも光をあてて
   世を啓蒙し
   側面から研究者を掩護する
   そんな姿勢こそ求められるのである





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Last updated  2010.10.08 14:21:15
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