HAVE A NICE DAY

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2010.01.17
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ビルの前面が巨大なスクリーンになっていて、CCマークがいろいろ変化して映し出される。店内は、シックでゆったりとした空間。商品はまばらに置かれ、この日見て回った銀座のどのブランド店よりも少ない。これこそが贅沢、このうえなく贅沢といった雰囲気。

この伝記小説は、ココ・シャネルの曽祖父から始まる。南フランスの寒村の貧しい家、女たらしの父、孤児院に預けられた少女時代、こういうことをココが語ることはなかったらしい。

著者エドモンド・シャルル・ルーは1880年代から克明に調べ上げて、彼女が語る思い出や過去は嘘とでっち上げばかりで真実を隠していると、繰り返し書いている。

たしかに、ポール・モランが書いたシャネルの伝記とは違っっている点が多い。エドモンドは、彼女が自分の出自や家系を否定する嘘をつき続けたのはなぜか、そのきっかけとなった心の傷はなんなのかという疑問を探っている。

・・・・・「彼女のお得意の手法ーー過去の秘密を守るため、実在した人物に偽りの行為を組み合わせて真実をねじ曲げるという手法。彼女がそんな手をたびたび使ったために、その努力とは裏腹に、話の中から真実に繋がる手がかりを拾えることがよくあった。」・・・・・・

この本では、シャネルの人生よりも著者(元「ヴォーグ」編集長)の探偵のようなあくなく探究心が印象に残った。

面白かったエピソードは、証書や家族手帳の苗字を祖父の時代から何度も間違ったつづりで記載されて一族が苦労したこと。今では世界中に知れ渡っているCHANELの文字も、130年前には隣人も役人も祖母ですら書けなかったのである。

「人間の真実は何よりその人が隠しているものにある」(アンドレ・マルロー)





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Last updated  2010.01.18 00:48:12
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