読書日記blog

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2007.03.29
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カテゴリ: エッセイ


朝日文芸文庫



司馬遼太郎による台湾考。

いろいろな台湾関係の文献を読むと、この本の李登輝とのインタビューが引用されていることが多い。「街道をゆく」シリーズは政治的な書籍ではないと思っていたのだが、かなり台湾の政治事情について言及していた。後で調べてみると、やはりこの『台湾紀行』は一連のシリーズでも異質な存在のようだ。
台湾問題については、このblogで他の本を読んだときにあれこれ書いたので、今回はその内容については割愛する。司馬遼太郎はこの本で、李登輝と対談し省人にシンパシーを抱き、台湾の民主化を讃え、中国を批判している。また、山地に住む少数民族についても非常に重視している。
司馬遼太郎の特徴は、個人個人の生活の延長線上に歴史を描いていることだ。この『台湾紀行』においても、大上段に構えて政治学的な局面から台湾を語るのではなく、人々の生活を見ていく延長線上に台湾の現実を探ろうとしている。もちろん、個人の生活体験を見るだけでは、大きなマクロヒストリー的な政治の実体を把握しきれないだろうが、そこに生活している人々を無視して政治を語ることは出来ない。この本にそのことを改めて感じさせられた。





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Last updated  2007.03.30 15:43:40
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