一夏の夢…愛する娘へ


あなたは、どこから来たの?そして、どこへ行ったの?毎日が現実と非現実の中で自問自答。
あなたは、ママの宝。あなたは、ママの分身。あなたは、ママの命。
あなたが、いなくなってどれだけ自分を責めただろう。健康に生んであげられなくて・・・。
覚えてる?ママと公園行ったの・・・あなたは感染に弱いから、風邪なんか命取りになるから、なかなか外出出来なくて・・・。車に乗ってママとドライブ。ダムと山のある、空気の綺麗な公園。初めてで最後の公園。ホントは近くの公園でお友達作りたかったね。
ママはとてもとてもあなたを愛してる。あなたのいない現実を認めたくなくて、忘れたふりしたり、夢だったんじゃないかって思ったり・・・。
あなたは、とても強い娘でした。大人でも辛いような大きなオペを受けましたね。生まれて8日目のことです。頑張ったね。でも、1ヶ月後には、合併症で緊急オペ。あの時はママも覚悟していたよ。生きて家には帰れないと。朝には戻って来てくれてありがとう。奇跡の娘と思ったよ。お医者さまから「帰れる時に帰りなさい」と・・・。ようやく退院。家では付きっきり・・・酸素チューブをつけ、ミルクは鼻から注入、水分調整で普通の子の半分。哺乳力のないあなたは、1時間かけてミルクをあげました。その度に薬も注入。泣くと心臓に悪いからいっぱい抱っこ出来ました。毎日沐浴・・・あなたは、泣かなかった日はありません。とても嫌で仕方なかったのですね。あなたは、踏ん張ることが出来ずに毎日浣腸しました。約1ヶ月家で過ごし最後の入院。先生にママは言いました。「苦しまないように、してください。」と。病院の側に流れる海につながる川・・・毎日満潮干潮を気にしながら。初めは効いていた眠る薬も効かなくなりお尻から強めの薬・・・だんだん空けないといけない時間も短くなり・・・。ちょうど3ヶ月半のお昼時、川は干潮の時間帯。お尻からのお薬のあと脈、サチュレーションが乱れ、ナースコール。あなたは、看護士さんにおくるみされてママの胸の中で息を止めた。覚悟覚悟の毎日で眠ったままあなたは、死んでいきました。最後の沐浴は泣かなかったね。ママはあなたを綺麗に洗ってあげました。とても穏やかで・・・。2度と目を開けることも泣くこともありませんでした。
ママは、赤ちゃん見ると、切なかった。女の子だったら今にも抱きしめたい衝動にかられた事もあった。連れ去りたいとも、思った。ちっちゃい子を見ると、あなたも、走り回ってる頃・・・胸が張り裂けそうで視線をそらす。外に出るのも辛かった。心がぱんぱんに膨れて破裂しそうで・・・。生きた屍。自分の感情も表せない。涙と共に呼吸が・・・過呼吸発作。眠れずに飲みすぎた眠入剤。そのまま、あなたの元に行きたかった。でも、目が覚める。
ずっと、色んな気持ちがママの心を支配し感情がうまくコントロール出来ずに自然に泣くことも出来なくて・・・。とても時間がかかったよ。ママはあなたを忘れない。ずっとママの心に生きてるよ。今を「生きて」きっとあなたに魂となって会いにいきます。
ママをちょっと大人にしてくれたあなた、ママの姿見えますか?
ママの声聞こえますか?
こんなに、あなたを愛し、あなたを求め、あなたを思い、今やっと、卒業です。
お兄ちゃんと共に生きていきいます。人の優しさに触れながら、ママの出来ること精一杯やります。
そしたら、会えますか?
ママは、あなたに誓います。「生きる」から。
こけてもこけても起き上がりかわいいお婆ちゃんになります。姿は変わるけど、見つけてね!
あなたの、顔、目、鼻、口、耳、手、足、オペの傷痕、すべて今でも愛してる。
この気持ちは最初で最後のあなたへの、恋文です。


一夏の夢…愛する娘へ


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