○●雪月花●○

○●雪月花●○

LOVE words



みんなが帰って行く中、一人で校門の前で待っている。

・・・・帰っちゃおうかなぁ・・

走ってくる音がした。

「ゴメン!待ったよね??大丈夫だった?」

案外いいやつ。。いけないッ、そんなこと思っちゃ!!

『うん。大丈夫。』

「って、俺のこと覚えてる??」

『一応ね。』

「んじゃ改めて・・・俺、河口大輔!! サッカー部でェすw」

そうだ、サッカーの交流会で会ったんだった。

『ウチゎ・・・』

「あ!いいよ。言わなくても。山城 雪栞ちゃん・・でしょッ?!」

『うん。。。よく覚えてるね!』

すごい暗記力。。。

きっと他の仔もこうやっておとしてんだろうなぁ。

と、ふとおもった。。

しばらく歩きながら話していた。

「あ! そこのベンチでちょっと座ってて!!」

『え? わかったぁ』

なにするのかな・・・。。

ぼーっとしながら河口君を待っていた。。

ピトッ

なんかあったかいものが頬にふれた。

「遅刻したお詫び。 寒いからあったかいのにしたよ」

手渡されたのは、大好きなココア。

『ありがとう。優しいじゃん』

「あ。ココアでよかった? 前あった時ココアのんでたからそれにしたんだけど。。」

ホント。良く覚えていらっしゃる。

『うん。ココアは大好きだよ』

「よかった。」

なんで、そこまでみてるのか・・と聞いてみたくなった。

けど、やめた。

だってそんなことしたら、私に気があるねっていってるようなものだし。

いろいろと話していたらあっというまに7時。

『ゴメン。今日はもう帰るね、ココアありがとぉ』

「ううん、こっちこそ誘っておいて遅刻してごめん。あ! 家まで送っていくよ」

え? マヂすか??

『んじゃぁ。お言葉に甘えてw』

二人で並んで歩いた。

さすがに夜は冷える。

風が吹いて、ちょっとふるえてしまった。。

河口君が、すっと動いた。

わざわざ風上にいってくれた。。

「ありがとう」

素直に言った。 そんな私がいた。


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