2002年6月~

2003年9月16日  世界柔道
 海外で開催されると思ってたら大阪だった。夜型の強い味方になると思ってたのになぁ。でも、試合時間が5分になって、最近は重量級も動きが機敏になってきてるから面白い。
 男子60kg級の野村選手、有効を3つも取ってたのに、押さえ込みで逆転負け。勝負って分からんものだ。田村選手の6連覇、阿武選手の4連覇はお見事でした。努力を惜しまない人は凄い。
 ただ!試合の時に「う~ん・・・」と唸ってしまうことが多々あった。
 観衆も選手も、随分お行儀が悪くなったのだ。全ての試合を見ているわけではないが、後輩や関係者が、試合中にずっと名前コールと手拍子を繰り返している。酷い時は、鳴り物持参。最悪はチアガールまで現われたわ!
 違うやろ?武道はそういう見方をするもんじゃないで。
 一瞬の隙を狙って技をかける競技を球技みたいに騒いでて、ちゃんと見られるの?真剣に見てたら、声なんか出ない。いっぺん、剣道の試合を見に行ってみ?
 勝った選手が拳を握って喜ぶ、これは本来、武道家としてやってはならない。だが、男子100kg級の井上選手が優勝した時にしたのはそれだけでなく、何と・・・投げキッス。どうもMCの藤原紀香と約束をしてたらしい。何を約束しようと勝手やけどね、そういうパフォーマンスは畳を降りてからにしぃや、日本人やったら。
 それと、男子81kg級で4位になった秋山選手。準決勝で負けて3位決定戦に進み、その試合にも敗れた。彼は負けると、きちんと礼をしない。悔しいのは分かるよ。でもね、武道は礼に始まり、礼に終わるもんなんよ。柔道を極めたいという一心で韓国から日本に帰化したんだったら、武道家としてのお行儀もちゃんと習ってよ。
 その点、男子100kg超級の棟田選手や女子選手達(見た限り)は、ちゃんとしてたなぁ・・・。
 あ、男子無差別級に出たキューバ選手が1人、見習うべきお行儀の良さだった。指導されたら審判に礼、負けてもその場で相手に礼。昔の柔道家はみんなこうだったよな、と思わせた。
 ところで、もう一人のMC加藤晴彦、はしゃぎすぎ。見てて、めっちゃ恥ずかしかった。世界陸上の織田裕二を意識しすぎてるんちゃう?織田裕二は、話す内容から「陸上おたく」が丸分かりで、異常興奮も理解できないわけではなかった。でも加藤晴彦の台詞は、「凄かった!」「興奮した!」。まるで一般観衆。2年後はおうちで見てなさい・・・。



2003年9月15日  阪神タイガース優勝中継
 特に出かける用事もなかったから、PCをいじりながら、昼間にぼんやりと阪神vs広島をテレビで見ていた。早く決めりゃいいのにモタモタしてるから、やきもきしている阪神ファンのボルテージが異常に上がってる。
 ちなみに私は阪神ファンではない。というか、プロ野球に興味がない。よく「大阪=阪神タイガース」って言われるけど、「大阪=近鉄バッファローズ」ちゃうの?タイガースの本拠地である甲子園だって、大阪じゃなくて兵庫やしねぇ。
 ま、それはともかく、デイゲームに阪神が勝ったから、後は夜にヤクルトが負けるのを待つのみ。勿論、私は待つ筋合いがないので、夜7時からの世界柔道、国別団体戦を楽しみに待ってた。女子は危なげなく、男子も何とか勝ち進んでいると・・・。
 7時40分。映像が突然、上空からの甲子園球場に切り替わった。
 おいおい、ちょっと待ちぃや!阪神優勝が決まったら一時中断するとテロップは出てたけど、何も緊迫した試合途中でブチ切ることはなかろう!?
 唖然として、小躍りする阪神の選手達を見る。5分くらいで終わると思ってたけど、星野監督のインタビューまで始まった。あかん、これは長いぞ・・・。
 他のチャンネルをチェックすると、ほとんどが甲子園の映像になっている。世界柔道を独占放送しているのがフジテレビなのか関西テレビなのか知らんが、こんだけ他所の局が放送してるんやから、別にせんでもええやろ!?
 で、やっとこさ世界柔道に戻ったら、中途半端なところから試合を見せられて、さっきまでの流れや緊張感が欠片もなくなった。結局、女子は磐石の強さで優勝。男子はフランスに負けて銀メダル。
 ・・・おめでたいのに、何か凄いシラけてるんですけど・・・。
 阪神ファンはこれを読んだら怒るだろうけど、18年ぶりであろうが100年ぶりであろうが、阪神は国内の、しかも2つに分けた中の「リーグ優勝」やん。世界柔道は2年に1回しかチャンスがない上に、勝てば「世界一」。私はこっちの方が凄いと思うわ。まぁ、人それぞれ価値観は違うから、世界より阪神の方が重みがあるっていう人も沢山いるだろうけどね。長いこと待ってたわけだし。
 で、案の定、警告を無視して、道頓堀川にダイブする連中が続出。あそこって、大腸菌をも殺すといわれてる菌がウヨウヨしてるねんで?18年前に飛び込んだ人なんて、川から上がった途端、友達には逃げられ、近くの銭湯には入浴拒否されて、タクシーにも乗車拒否されて、歩いて帰ったらしいやん。他にも下痢、嘔吐、高熱、とんでもない目に遭ったらしい。まぁ、本当のファンは球場や祝杯を上げられる店に集まってて、こういう騒ぎは起こさないでしょう。飛び込んだ目立ちたがりの「にわかファン」、お大事にね。



2003年8月28日  美女軍団
 韓国で行われているユニバーシアード大会。大会前、韓国の議員が北朝鮮の国旗を焼き、怒った北朝鮮がすぐに声明を出した。
「その行為を謝罪しないと、大会に選手団を送るのを中止する」
 こんな軽い恫喝も、統一を強調したい韓国にとっては冷や水をぶっかけられたようなもの。基本的に、相手に謝罪させて悦に入るのが好きな民族である。韓国大統領が公式謝罪すると、ご機嫌を直して選手を送り込んできた。
 さて、そこでやたらと注目されているのが、北朝鮮の応援団。誰が名付けたか知らないが「美女軍団」である。釜山アジア大会で初めて現われたこの集団。一糸乱れぬ手拍子、首振り、演奏、掛け声。あの完璧に統制されたマスゲームをやる国民だけある。
 先の釜山アジア大会とは若干メンバーが違うようだが、韓国のマスコミは試合そっちのけで応援席の「美女軍団」にカメラを向ける。多くの韓国人男性も、彼女達を目当てに会場に来るらしい。宿舎に侵入者があったとかで応援に来なかった日があるのだが、その日のインタビューで男性が、
「試合を見に来たのに、美女軍団がいなくてガッカリです」
 と言っていた。「彼女達を見に来たのに」の間違いでしょ?(笑)アジア大会の時には、ファンクラブまでできたという噂だ。鼻で笑ってしまったわ。
 で、ほんとに美女なのか?私の美的感覚では、とてもそうは思えない。勿論、国や民族、個人によって捉え方が違うのは百も承知だが、少なくとも私には「どこがぁ?」って感じである。うちの近所のスーパーで買い物している若い主婦の方が、よっぽど綺麗だぞ。日本のマスコミも物珍しさから「美女軍団」を取り上げているが、そんなに騒ぐ事ですかいな?
 この軍団、会場では赤いシャツを着ている。これは、サッカーW杯で韓国サポーターが着ていたものを意識しているという。開会式の時は、これに加えて統一旗を振り、韓国選手団の行進の際も大歓声。友好ムードを前面に押し出していた。が、日本とアメリカが入場すると、一斉に黙ったという。露骨だねぇ・・・(笑)別に誰も気にも止めていないと思うけどさ。
 柔道会場では、彼女達の声援や鳴り物の音があまりにも大きいため、試合進行に影響が出ると判断され、場内アナウンスで控えるよう言われたらしい。まぁ、ソウル五輪の時から、柔道会場では韓国人の鳴り物がジャカジャカとうるさかった。
「粛々と行われるべき武道の試合会場に鳴り物を持ち込むとは、礼儀知らずも甚だしい!」
 と、当時から怒っていた私。韓国も、少しは武道に対するお行儀がまともになったのか?それとも、彼女達が尋常でないほど騒いだのか?
 騒ぐといえば、不気味なほどの友好ムードでインタビューにも答え、機械的な微笑を振りまいていた軍団も、
「将軍様の写真入り横断幕を、雨の中に出しておくのは許せない!」
 と街頭で派手に抗議をしたらしい。まぁ、将軍様の息がかかった彼女達である。ずぶ濡れの将軍様を見過ごせるはずがない。気に入らなければ、それが世界の一般常識から見て屁理屈だろうが非常識だろうが、お構いなしに糾弾する。これが本来の姿でしょう。
 何でも、来年2月に青森で行われる第5回冬季アジア大会に、北朝鮮が正式エントリーしたらしい。「美女軍団」も来日するかもという話だ。レベルの低いマスコミやミーハーは騒ぐだろうけど、下手な亡命騒ぎを起こされないよう、よ~く見張っといた方がいいんじゃない?



2003年1月3日  箱根駅伝
 お正月と言えば、テレビの駅伝中継。別にファンではないけれど、母親が観戦好きなので、家にいる時はつい一緒に見てしまう。
 で、いつも思うのが、沿道の小旗。あれ、どうにかならない?異常興奮して身を乗り出し、小旗を突き出して振りまくる。選手に当たるってば!!
 「小旗を沿道に出さないで下さい!」と注意が飛んでたけど、じゃあ配らなきゃいいやん。何も持たなきゃ、手を振るか拍手で済むんだから。
 でも、もっと気になる連中がいる。
 いつの時代でも見られるのが、テレビに映ろうとして歩道を選手と並走する人。いや、あんなんは何処の国にもいるし、可愛いもんだ。第一中継車が通ると、携帯で「俺、映ってる!?」と電話しながら手を振ってる連中も、まだいい。
 何が頭にくるって、コースに飛び出して必死で映ろうとする馬鹿者!!子供を抱っこしたまま飛び出す若い親なんざ、もうどうしてくれようかと思う。中継車が自分の前を通ると小躍りし、選手が来てるかどうかなんてお構いなしだ。
 ぶつかって選手が怪我して、レースが台無しになったらどうしてくれんの!?あんたや子供が怪我したっていいけど、選手を巻き込まないでくれる!?選手は、このレースに命賭けてるって言っても過言じゃないんだからね!
 ああ、お正月から怒ってしまった・・・。でも言ってスッとした!



2002年9月11日  NYテロ・公開されたWTCビル内の映像
 1年前のテロ当日、夜10時のニュースで、旅客機がWTC第2タワーに突っ込む映像を見た。
「何、これ・・・」思わず独り言を漏らし、
「アメリカで、飛行機がビルに激突したみたい」と家族に知らせる私。
その後、詳細も分からないままお風呂に入っていると、「もう1機突っ込んだぞ!」という声。
早々に上がってテレビを見、これは事故じゃなくて事件だと、その時初めて知った。
 やがて明るみになる背景。多くの犠牲者と、悲しみに暮れる家族や関係者。消息のつかめない家族を捜し求める人の姿と、「Missing」の張り紙には心が痛んだ。
 その反面、「アメリカ本土が外敵に侵されたのは、これが初めてだな」と思った。
「旅客機を使うという、とんでもない方法があったのか」とも。
 あれから1年。日本テレビで「カメラはビルの中にいた」という番組が放送された。フランス人映像カメラマン兄弟が、偶然テロに出くわしたのだ。世界に配信された1機目が突っ込む映像、それを撮ったのがこの兄弟だ。彼等は、WTCビルの側の消防署で、新人消防隊員をドキュメンタリーで追いかけている最中だった。
 ビル内の映像は、今まで封印されていたという。1年を経て解禁となった。
 兄はビルから離れた所にいたが、弟は消防隊員と一緒にタワーのロビーにいた。その弟の映像に、ひっきりなしに「ダーン!」という音が入る。小さな爆発音に聞こえるが、実は、熱から逃れるために飛び降りた人が、地に叩きつけられる音だったのだ。カメラを向けられなかったらしいが、火だるまの人もいたという。
 あちこちの消防署員が駆けつけ、上階の人を助けるべく、30kgのフル装備で階段を駆け上って行く。100機あるエレベーターが、どれも使えないのだ。
 やがてビルが崩れ始め、弟とロビーにいた消防隊員達は瓦礫と粉塵の中から脱出した。階段にいた消防隊員は、全員助からなかっただろう。その映像は、とても私の想像の及ぶものではなかった。
 富士銀行の入っていた階が、旅客機の直撃を受けたという。部下を全員ロビーに非難させると、またオフィスに戻った上司がいた。またある上司は、警備員の「このタワーは安全です」という言葉を信じ、上階に戻ったという。こうして、彼等を含む数十人の日本人も命を失った。
 唯一建物に激突せず、ピッツバーグ郊外に墜落した旅客機。私は始め、あまりの破損のひどさから、米軍戦闘機に撃墜されたのだと思った。しかし実際は、乗客とハイジャック犯の格闘があった末の墜落だったという。ジャックされた後、それぞれが家族にかけた機内及び携帯電話で、その中の様子が明らかになった。愛と別れの言葉を告げて、乗客はコックピットに乗り込む。「Let’s Roll」の言葉と共に。そして客室乗務員が使用する食器の入ったワゴンを盾に、彼等は戦ったらしい。格闘の際に起こった食器のぶつかる激しい物音が、レコーダーに残っていたという。
 対立する国の指導者には、それぞれの言い分や正義があるだろう。しかし、戦火の犠牲になるのは一般市民なのだ。泣き叫ぶその姿を見て胸が張り裂けそうになるのは、これも一般市民だけなのだろうか。



2002年7月28日  ODA
 日本の三流政治に腹の立つ事は多々あれど、ODAに関しては「いい加減にしろ!」と怒鳴りたくなる。特に中国に対するそれは、ただただ金を溝に捨てているに等しい。現在日本では、その資金を我がものにしようと、海外事業入札で不正を働いた(とされる)企業が取りざたされているが、私はそれ以前の問題に腹が立つ。
 ODA基本法の大網は、非軍事化、基本的人権の保障、市場経済導入、民主化の促進、この4つが柱だったはずである。ところが対中援助の実態はどうか。
 核保有国である上に、莫大な金額を軍事関連に費やしている。先ずこの時点で、既に非軍事化という基本から逸脱している。
 加えて、何故か中国はアフリカやアジア諸国への「援助国」なのである。自国が日本から援助を受けながら、何故他国を援助できるのか。その資金は何処から出ているのか。簡単に言えば、日本の金を使って「中国」をアピールしているのだ。他国を援助できる裕福な国に、日本が援助する理由があるのか? 結局、中国は円借款(政府の貸し付け)を外貨導入の手段としか考えていないのである。厚顔無恥も甚だしい。
 つい最近まで、日本のODAで作られた施設に掲げられたプレートには、日本の事は一切書かれていなかった。中国の金と力で建てたというわけだ。やっと気付いた政府が抗議、それで少々改められたという話だ。
 国営を条件に資金を出した空港などの施設も、あっという間に民営化、株式会社にされた。これにも抗議したが、中国は聞き入れようとしない。やったもん勝ちなのだ。いい加減、日本国政府も気付いたらどうか。日本は中国にとって「いい金づる」でしかない事を。感謝などされていないのだ。その証拠に内政干渉は甚だしく、軍艦は日本の領海侵犯をして海底油田調査をし続ける。普通、援助される側は、援助側になかなか頭が上がらないものだが、どっこい完全に見下されているのだ。中国には常識や礼節というものが、日本にはプライドというものがないのか?
 排他水域での不審船との銃撃戦で、北朝鮮籍と見られる船が沈んだ。日本はその引上げ作業に取り掛かるまで、理解しがたいほど長い期間を必要とした。その理由の一つに、中国漁船が操業できないとして抗議、補償問題があったようだ。数億円を要求しているようだが、払う必要など全くない。日本は多額のODAを渡しているのだ。援助国から金をせびろうなどと、よくも考え付くものである。もし漁業関係者から中国政府に陳情があったのなら、政府がそれを窘めて、受けたODAの中から保証してやれば良い話である。呆れて物が言えない。
 ODAというものは、発展途上国の上下水道整備や道路、病院などの保健衛生、教育など、国民の生活を向上させるために無償で援助したり、技術提供をするべきものなのだ。国によっては政府に資金を渡す事で、その行方が不透明になる事もしばしばある。ならば、資材を日本から送るなり、現地で調達して市場の活性化に一役買ったりすれば良いのだ。金よりも、人と物を送れと言いたい。
 泥水を飲んで死んでいく子供が、世界には沢山いる。いい加減、援助の優先順位を考えるべきだ。アメリカのように、何でもかんでも「U.S.Aid」と恩着せがましくしなくていい。感謝してくれる現地の人々は、何も書かなくても「これは日本が作ってくれたものだ」と語り継いでくれる。
 それにしても、不況で失業者が溢れかえっているこのご時世、日本人の税金を日本人のために使わず、軍拡まっしぐらの国に使うとは何事か。赤字国債を発行してまで、何故貧困でもない他国を援助するのか。自国を潰してまで援助するなど、愚の骨頂である。
 ODAを外交カードに使う術を知らず、他国の言いなりで金を出す「たかられや」の政治家、官僚。身のほど知らずの外国や、税金を「天から絶えず降ってくる物」としか認識できない日本のお上のために納税する馬鹿馬鹿しさ。外交に携わる人間は、何より高い愛国心を持ってほしいものである。



2002年7月3日  お待たせ! 「オリ カーン」日本語バージョン
オリバー・カーン


「オリ カーン」

作詞・作曲: Die Prinzen

日本語詩: Setsuko Iwasaki

歌: Prinzen



サッカーコートにみなぎる 熱いライフスタイルとヘアースタイル
優勝カップで飲み干す 汗の雫 サニーシャンペン
足首 太股 男の世界 
人を寄せ付けない その名は「オリ カーン」
止まらないやつは くじけないやつは
泥まみれのキャプテン 緑の海で
飛べるのさやつは 輝けよやつは
それでもたまには 赤いカードで ご退場

女も 酒も 麻薬も 賭も 他人の事
お腹はぺっちゃんこ ボールはまあるい
芝生が冷たいと 機嫌が悪い
高級車で飛ばす その名は「オリ カーン」
止まらないやつは くじけないやつは
泥まみれのキャプテン 緑の海で
飛べるのさやつは 輝けよやつは
それでもたまには うっかりやられる 得点

止まらないやつは  くじけないやつは
泥まみれのキャプテン 緑の海で
飛べるのさやつは 輝けよやつは
忘れられない その名は

カーン(コーラス)

止まらないやつは くじけないやつは
泥まみれのキャプテン 緑の海で
飛べるのさやつは 輝けよやつは
忘れられない その名は「オリ カーン」



2002年6月23日  競馬~、競馬~、美し~い~
 ゲームの「ダービースタリオン」から、競馬に首を突っ込むようになった私。何でもそうだが、ルールや仕組みを知ると面白くなるものである。それに、馬って美しい。可愛い。見ていて飽きないのだ。馬券の種類が判別できるようになってからは、更に面白くなってきた。因みにタイトルの妙な間延びは、木村拓哉がJRAのCMをやっていた時の歌である。キムタクのファンではないが、あのシリーズは大好きだった。
 私よりも素人さんのために書くと、現在買える馬券の種類は以下の通り。
・単勝(1着を当てる) ・複勝(選んだ1頭が1~3着に入れば良い)
・馬連(1、2着の馬を2頭選ぶ) ・ワイド(選んだ2頭とも1~3着に入れば良い)
・枠連(出走頭数が多い時、馬番号とは別に2頭に同じ番号が与えられるので、その番号で1、2着の馬を当てる)
 私は大体ワイドを買っていたのだが、いつもタテメが抜ける(どちらかの馬がコケる)。もう嫌になってきて、だんだん単勝買いをするようになってきた。今までで一番払戻金が多かったのがブラックホークの最後のフェブラリーS、単勝で確か21倍だったと思う。
 レースは馬の年齢や性別、獲得賞金金額などでいろいろな種類がある。GI(ジーワン)と言われるレースは、選ばれし馬達の最高のレース。中途半端な競馬ファンの私は、主にこのGIレースしか馬券を買わない。
 で、私の馬選びは先ず、競馬新聞に記載されている出馬表の馬名を隠す事から始まる。何故なら、有力視されている馬をどうしても外せなくなるからだ。名前に左右されてはいけない。追い切り(レース数日前に走らせて仕上げる)タイムをチェックして選別、残った中からレース経験をチェックして再度選別。そこで初めて馬名を見るのだ。結構笑える。
 残った馬名を人に教えると、いつも言われるのが「シブイなぁ・・・」。本命外しが好きなので、以前は「シブイ」組み合わせでワイドなどを買っていた。シブ過ぎてアウトだ。レース後に言われるのが、「複勝で押さえてれば良かったのに」だった。そうだね。
 できるだけ、テレビの追い切りの様子も見る事にしている。思わずいい走りをしている馬を見る事があるからだ。随分前のレースだが(多分GIIかGIII)、テレビで追い切りを見た私は、人に「ブラックホークの単勝に5000円賭けても大丈夫!絶対来るから!」と言った。が、信用されなかった。終わってみたら、ブラックが勝っていた。オッズは8倍だったが。
 そう言えば、テイエムオペラオーが初めてGIに挑戦する時も勧めたのに、これも信用されず。ところがどうだ。優勝したばかりでなく、後に最強馬伝説を残す事になったではないか。その後、ほぼ無印のティコティコタックを勧めたところ、やっと信用されたようだ。それを軸に買ったようで、大儲けしたらしい。いくらかご祝儀をもらった。予想屋か、私は。
 「そんなに人に勧めるなら、何で自分で買わないのか」。これをお読みの方は全員思っておられるだろう。今でこそPCから馬券を買えるA-PAT会員になったからいいものの、その頃はまだ馬券売場に出向かなければならなかったのだ。電車賃、往復2000円。しかもその売場は馬券1枚100円ではなく、500円単位なのである。当たるかどうか分からないのに、やってられへんっつーの。終わってみれば電車賃の数倍ゲットできていたのだが、お小遣いの範囲で遊んでいるから、そう無理はできないのだ。
 A-PAT会員に初応募で初当選した時は、もう万歳三唱だった。家にいながら100円単位で馬券が買える。今までを思えば夢のようだ。でも悲しいかな、楽できるようになってから勝率が悪い。買わなきゃ当たる(みんなそうかも)。でもいいんだ、面白いから。



2002年6月20日  イングランドチームの旗
 サッカーファンの中には、イングランドチームのファンが多いという。テレビで日本人男性が、「ずっとイングランドのファンだった。日本で試合を見られるなんて感無量だ」と言っていた。同じ思いの人も多いだろう。ベッカムだけを追い掛けているミーハーはおいといて、これほどまでに注目されているとあらば、一度くらいはイングランド戦を観戦しなければならないと思った。結局は一試合どころか、今まで放送されたほとんどを見た気がする。
 そこでふと気になったのが「何故イングランドチームの旗がユニオンジャックでなく、白地に赤十字なのか」である。何でも「女王陛下の○○」というお国である。にわかサポーターの私には、それが不思議でならなかった。海外のオークションを通じてイギリス人2人とメール交換しているので、これ幸いに尋ねてみた。返答は各々こうだった。
「The flag is white with a red cross because that is the flag of St George which represents England. The union jack is made up of the english and scottish flag and represents the UK.」
「The St George’s flag which is what they are using is a flag of one of our saints and represents UK as well as the Union Jack which is the flag which belongs to the Queen.」
 白に赤十字は「聖ジョージ旗」といって、イングランドを表す。
 英国旗として知られるユニオンジャックは、イングランドとスコットランドの両方を表し、女王に帰属している事を示すという。
 なるほどぉ・・・。そういえば、スコットランドに旅行した際、あちこちで「スコットランド旗」なるものを目にした。何故ユニオンジャックでないのか、その時も不思議に思いながらそのままになっていた。もしスコットランド代表がW杯に出場すれば、彼らもユニオンジャックでなく、スコットランド旗を掲げるわけだ。
 スポーツでも、こうやって勉強できる機会を持てた事は意義深い。



2002年6月18日  ブーブー
 長居競技場でW杯予選、日本対チュニジア戦が行われた時、気付いた方も多いと思う。「ブーブーうるさいなぁ」と。それまでの会場では、日本人によるブーイングはあまり聞く事がなかった。
 実は私、ブーイングというものが嫌いなのである。なので、地元大阪でのこの光景を「みっともない!」と思ったのだ。対トルコ戦の宮城でも、かなりブーイングが起こっていた。何でもかんでもブーイングするのは、やはり耳障りだ。
 初めてブーイングなるものを知ったのは、ロス五輪。体操競技の点数をめぐり、会場が一斉にブーブー言い出したのだ。「豚のパフォーマンス?」と思ったのだが、点数が変更されると歓声に。「あ、気に入らないって意思表示なのか」と分かった。それ以来(かどうか定かでないが)、日本でもブーイングが起こるようになったと思う。一番多いのは、サッカーJリーグかも。観客はいろいろな思いがあってするのだろうが、使い方を間違えていないだろうか?
 例えば、ひどくラフなプレーがあった時、時間稼ぎだけのプレーをした時、審判が不公平なジャッジをした時など、とても紳士的ではないと思えるものにはブーイングしても良いと思う。勿論、応援しているチームがいい加減なプレイをした時にするのも構わない。でも、相手チームのゴールキックやフリースローくらいで、ブーブー騒ぐのはいかがなものだろうか。プレッシャーを与える意味があるのかもしれないが、ルールに則っているのだから、文句を言われる筋合いはないはず。される側は、たまったもんじゃない。
 昔、 ソウル五輪 があった時、柔道会場に日本人選手が入場するだけで、韓国人から激しいブーイングが起こった。そして彼らは相手のイタリア人選手に対し、熱狂的な声援を送った。韓国と縁もゆかりもないイタリア人選手の戸惑った表情は、今でも忘れらない。恐らくテレビを見ていた日本人の大半が、「何だよ、この日本人選手が何をしたって言うんだよ」と思ったはずだ。私のブーイングアレルギーは、この時にできたのだ。
 機会があれば、一度バレーボールの国際試合を見ていただきたい。対ブラジル戦は最悪である。黄色いTシャツを着たブラジル応援団のブーイングが、それはもう凄いのだ。ただサーブをするだけで起こる。見ていてひどく不快だ。
 要は、ブーイングされる側の立場を考えてほしいのだ。何も悪い事をしていない場合、ブーブー言われる理由はない。豚舎で試合をしているんじゃないんだから、もう少し節度を持った「ブーイング」をしてほしいものだ。






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