分太郎の映画日記

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2007.02.28
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 旦那が都知事選に名乗りを上げるなど、ちょっと話題?の若尾文子主演の競馬映画。元々馬ものは好きなことと、若尾文子ファンなので、フィルムセンターで開催中の「日本の撮影監督2」での上映を鑑賞(2007/2/25)。
 評価:☆☆☆


 冬のある日、次郎(遊佐晃彦)の家の牧場に仔馬タケルが生まれた。次郎を始め、父(見明凡太朗)、姉(若尾文子)、騎手を目指す兄(遊佐晃彦)らの期待を背負ってすくすく育つタケルだが、あるとき山火事に巻き込まれてしまい、助けに入った父はその時のやけどが元で亡くなってしまった。
 やがて、騎手養成所に入る兄とともにタケルは東京の石川厩舎に行くことになり、次郎は辛い思いをする。中山競馬場に初出馬したタケルは、山火事がトラウマとなっているのか、観客の大歓声に立ちすくんでしまう。兄は騒音に馴らそうと努力し、一時は克服したかに見えたタケルだが、東京優駿(日本ダービー)への出走も間近なある日、厩舎の近くで起きた火事のため、再びおかしくなってしまう。
 その知らせを聞いて姉は東京へ駆けつけるが、いたたまれなくなった次郎も近所の牧場主に連れてきてもらい、その次郎の吹くハーモニカの音色によって落ち着きを取り戻した。そしてダービーに出走したタケルは見事、優勝するが、その直後に腸捻転を起こして死んでしまう。次郎は、優勝しなくても良いから生きていて欲しかったと、姉を責めるのであった……。

 若尾文子は、父の死後、襲いかかる苦難を耐え抜く姉役をキュートに演じていたが、実際の主演は次男役の遊佐晃彦で、馬が好きで好きでたまらない健気な姿を好演していた。
 しかし、本当の主人公は馬のタケルで、それもそのはず、大映の永田雅一社長がオーナーであった“幻の馬”トキノミノルへの追悼作品がこの『幻の馬』であるからだ。

 トキノミノルは、デビュー戦で8馬身差というレコード勝ちし、以降も圧倒的強さで勝利を重ね、皐月賞、そして東京優駿(1951年)でも優勝する。しかし、三冠馬(皐月賞、東京優駿、菊花賞)確実と言われながら、東京優駿に勝利した17日後に破傷風で死亡してしまったという。なお、名前の「トキノ」は永田と親好が深かった菊池寛の冠名である。(以上、Wikipediaより)

 タケルを騒音に馴らさせるために、東京中のあちこちへ連れて行くシーンでは、1955年当時の様子をいろいろと堪能できるが、そのなかで野球場を訪れるのは、1953年に野球のパリーグの総裁に就き大映スターズのオーナーであった永田氏を意識してのことであろう。

 意外?だったのは、この時代、競馬のスタートラインにゲートが無く、張ってあるロープが上がると同時に馬が飛び出す、という仕掛け。なかなかスタートラインに着けない馬を外枠に回すシーンとかもあって、当時はある意味で大らか?であったのかもしれない。

 島耕二監督、若尾文子主演で、本作の姉妹編とも言うべき『花の大障碍』が1959年に同じ大映で作成されているので、こちらも機会があったならば是非観てみたい。

『幻の馬』

【製作】永田雅一
【配給】大映
【監督】島耕二
【脚本】長谷川公之、島耕二
【出演】若尾文子、見明凡太朗、遊佐晃彦、岩垂幸彦 ほか





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最終更新日  2007.06.08 15:50:39
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