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2020.12.17
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カテゴリ: アート鑑賞
コロナ拡大以降、ずっとマスク生活が続いてるため、ほとんど化粧もしない日々です。
(もともと超薄化粧ですが^^)
特に口紅は、ほとんど出番な~し!
外出時だけは「マスクを外す」こともあるかと、軽くリップクリームを塗るくらい
で済ませてます。


でも、唇にホンノリと赤色をひと塗りするだけで、顔色ってアップしますよね?
なので、顔がくすみがちな私世代にはルージュは必需品かも
面倒くさがらず紅をさすことを忘れないようにしなくちゃです


その「紅」って、どうやって抽出するか皆様はご存知でしょうか?
「紅花」が原料ってことは知ってた私ですが、抽出方法などは不勉強でした💦



先週末、西麻布にある​ 紅ミュージアム ​で「紅」の歴史などを観てきました。




紅ミュージアム
江戸時代から続く最後の紅屋「伊勢半本店」が運営する資料館です。
文政8年(1825)の創業時から今日まで受け継いできた紅づくりの技と、化粧の歴史
・文化を数々の資料と共に公開しています。「紅」を知り、学び、その美しさを体感
できる空間、それが紅ミュージアムです(HPより)



「紅」とは紅花から抽出される赤色色素のこと。
紅花の原産地は中近東・エジプトといわれ、シルクロードを渡って中国に伝来し、
日本には抽出方法も含めて3世紀中頃に伝わったと考えられているんだそうです。



↑紅ミュージアムHPよりお借りしました。


ベニバナ
キク科ベニバナ属の一年草または越年草。雅称を末摘花(すえつむはな)ともいう。
紅色染料や食用油の原料として栽培される。





展示室は黒と赤のコントラストが際立ってスタイリッシュな雰囲気でした✨
常設展示室1には紅花の生産・流通、紅屋の商い(広告宣伝・販売活動)、
紅づくりの様子、紅にまつわる習俗を模型や動画などを展示。


紅問屋伊勢半の模型(明治時代前期の復元)
日本橋小舟町で創業した伊勢半の店先や紅場(紅づくりを行う空間)の様子を復元。




赤色色素だけを抽出するために使う麻布(属布)
麻は紅液が染み込みやすく、丈夫で紅絞り機の高圧力にも耐えられるため、
紅づくりに最適なんだそうです。




守巾着<江戸時代後期~明治時代>
使用された紅。とくに江戸時代は、産育儀礼と天然痘(疱瘡)をめぐり、紅・朱
・緋などの赤色を信仰した例を見出せます。幼児が身に付けた守巾着や紅摺りの
疱瘡絵など、魔除けアイテムを紹介しています(HPより)





常設展示室2には江戸の女性が実際使っていた化粧道具や浮世絵など、
「化粧」の歩みが展示されていました。



鏡台と化粧道具類(江戸時代後期~明治時代前期)
​天板に開いた穴に鏡立てを取り付けて使う漆塗りの箱型鏡台




右画像は「蘭引」という蒸留器具。
ノイバラの花を蒸留して精油を取り、香料や香油を合わせて「ローズウォーター」を
作っていたんだとか。
江戸時代から化粧水や化粧油を使っていたなんて初めて知りましたわ~びっくり





常設展だけでも見ごたえあったんですが、今回の大収穫は地下のギャラリー
で開催されていた漆芸作家の岩田俊彦さんの作品展


漆芸作家・岩田俊彦が漆芸の魅力を伝える
「Authentic Aesthetic-岩田俊彦 作品展-」
会期    2020年11月14日(土)~12月20日(日)観覧無料
開館時間  10:00~17:00(入場は16:30まで)
       ※毎週月曜日休館
会場   ​ 紅ミュージアム




開催概要
艶やかな美しさを持った堅牢な塗料として、美術工芸品から日用品に至るまで
様々な形で親しまれてきた漆。漆工芸の伝統的な技巧を用いつつ、既成の概念に
とらわれない表現で美術作品を創作する現代漆芸作家岩田俊彦氏の作品展。
Authentic-正統な技術-とAesthetic-稀な感性-によって日常の中にくすぶるような
余韻を残す岩田氏の創作の世界を、ぜひこの機会にご堪能ください。


↑ウメバチ


↑キクコウモリ           ↑キクニカタツムリ  
→→アップ画像 
↑ウメニドクロ

植物や昆虫、家紋などをモチーフとした大型のフラットパネルには、とても新鮮な
驚きを覚えました。
一見するとシンプルに見えるけど、表面の漆の厚みや艶の輝き、フォルムを
描く線の息遣いなど、見れば見るほど魅入られてしまいました。
花にドクロやカタツムリ、こうもりなど面白い組みあわせも斬新~





伝統的な漆と紅板のコラボも正統派ながらも独特の感性がキラリと光る品ばかりでした。



↑HPよりお借りしました<(_ _)>






制作時の動画も見ることができたし、スタッフさんに岩田氏の製作についての
お話なども色々伺ったりと楽しい時間を過ごせました手書きハート



展示品は販売されているものもあったんですが・・・当然ながら気軽にお買い上げ
できるようなお値段ではなくて、ひたすら「素敵~(〃▽〃)」と眺めるばかり。
螺鈿の紅板なんて手元に置いておくと一日中でも眺めていられそうな妖しい美しさ
お値段からいっても「家宝」となりそうなくらいの煌めきを放ってましたわ~




紅ミュージアムを出てブラブラと六本木まで散策は次回へ^^



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最終更新日  2020.12.18 20:14:29
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