みんなのトレ場

猫のしつけ


「躾」と言う言葉を理解できていない人たちは、猫を躾ることはできないと言います。
 しかし、「躾」と言う日本語の意味は「作法を教育すること」です。ですから「言う事を聞く」と言う行為は、躾ではありません。言わなくても上手にできることを躾と呼ぶのです。

 その点、猫は「躾」を教えやすい動物です。なぜなら、一度納得してしまえば、二度と教えなくても一生守るからです。

ネコの本能
 猫は、もともと単独で生活する生き物ですので、他の生物の意見を鵜呑みにする性格ではありません。
 ですから「だめ!」と怒鳴りつけても、なぜ「だめ」なのかを自分で納得しなければ、その瞬間は止めたとしても、必ずまた同じ事をします。それでは、猫が困った行動をする場合には、どうすれば止めさせることができるのでしょうか?

 猫の行動で飼い主さんが困ってしまうのは、爪を研ぐ、テーブルや棚に上る、家具をかじる、などでしょう。これらの行動をやめさせるために一番初めにすることは、「なぜこんなことをするのか?」と猫の気持ちになって考えてみることです。

 爪研ぎを買ってあるのに、家具で爪を研ぐ場合には、猫は木で爪を研ぎたいのに紙製の爪研ぎを買ってある場合が多くあります。この状態で猫のせいにするのは傲慢です。
 少なくとも現在爪を研いでいる場所と同じ材質の爪研ぎを用意する必要があります。

 また、立って爪を研ぎたいのに地面に爪研ぎを置いてあってもいけません。むやみに触られたり、周囲がうるさかったり、何か気に入らないことがあっても爪を研ぐ場合があります。
 この場合には爪研ぎをやめさせるのではなく、触ることやうるさくすることをやめましょう。

ネコの叱り方
 猫を叱るときは、必ず現行犯で、決して名前を呼ばないことが大切です。
帰宅したら棚の上の人形が落ちていたとしても、叱ることはできません。理由は2つあります。

 一つ目は現行犯でないためにすでに時効であること、二つ目は上るかもしれない棚の上に落とすかもしれない人形を置いていたあなたの過失であることです。
 どうしてもして欲しくないことは、やりそうな瞬間に大きな声や音(手をたたくなど)を出すか、やってしまった瞬間に大きな音や一瞬の刺激(叩くなど)を与えることだけは、罰としての効果を発揮します。

 しかし、(1)やった、(2)あ、(3)こら! では遅すぎます。(2)の「あ」が「こら!」でなければなりません。大きな声を出すときに名前を呼んでしまうと、名前が「こら」と言う意味になってしまいますので、避けましょう。


 叱るときの言葉は「こら」でなくてもかまいませんが、いつも同じ言葉を使ってください。

 スプレーをする場合にも、家が自分の縄張りであることを思い知らせたい相手が必ずいます。
 家族として一緒に暮らすことになったお嫁さんやお孫さん、しばらく滞在する親戚やお客様、他の犬や猫が主な相手ですが、必ずしも生き物であるとは限りません。念願のデスクトップパソコンや、新しいブーツが縄張りを荒らしにやってきた新参者かもしれないのです。

 この場合には、新参者がきちんと挨拶して、同じ臭いになることでスプレーをしなくなることが多くありますので、品物ならば、猫が良く使うタオルやクッションで擦ったり覆ったりして臭いを合わせ、人間ならば餌を与えたりブラッシングしたりして、念入りに挨拶しましょう。同じ空間での生活を許してもらえれば、スプレーはなくなります。

 毛玉を嘔吐する場合は、猫は全く悪くありません。長毛の猫は、人間が品種改良をしてわざわざ作り上げたのですから、ブラッシングをしなければ必ず毛玉になってしまいます。

 全ての責任は、世話をサボっている飼い主さんの怠慢です。人間の怠け心にお仕置きしてください。


まとめ
 このように、猫をしつけるためには、猫の気持ちになって猫の行動を理解することと、一緒に暮らす人間が、猫の困った行動を引き起こさないように生活を改善することが基本です。


 ごみ箱をあさるのならば、重たいフタ付きのごみ箱にすれば良いのですし、落とされたくないものは扉の中にしまい、食べ残しはすぐに片付ければ良いでしょう。
 猫は習慣の生き物ですので、何度か試してみて良い事がないか必ず悪いことがあれば、その行動はしなくなります。飼い主さんの根気と努力さえあれば、猫は必ず躾ることができます。

 猫と一緒に楽しく生活するために、飼い主さんが頑張ってください。
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