健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

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胚葉型別スタイル


*外胚葉型体型
*中胚葉型体型
*内胚葉型体型
に分けることができます

「胚葉」とは、受精卵が分裂を繰り返し、初期段階の大きな部位
*外胚葉:神経や表皮、感覚器を作るもととなる部位
*中胚葉:骨、筋肉、真皮、皮下組織を作るもととなる部位
*内胚葉:主に内蔵器官を作るもととなる部位
のことです

各胚葉はそれぞれ分裂を繰り返して主立った器官を形成して行きますが、分裂のスピードや遺伝子の作用などによって「どの胚葉に偏っていくか」が変化します

この変化は、その後の機能などに影響を与えます

外胚葉優位の人(外胚葉型)
基本的に「ひょろっとした人」です(少々貧弱に見えます)
骨格は細く、筋肉の発達に乏しく、表皮も弱い傾向にあります
甲状腺機能は大変機能的で、高い代謝機能を持っていますが、脂肪組織が乏しいために断熱作用が弱く、熱が逃げやすいと言えます
また、タンパク質の合成能が弱いため<表皮、筋肉、骨、各種臓器>の発達が悪いか回復が遅いと言えます
将来的なリスクとしては「運動機能」に問題が生まれる場合が多いと言えます
*骨粗鬆症
*関節痛
*むくみ、冷え性
などが典型的と言えます

中胚葉優位の人(中胚葉型)
中胚葉領域(筋肉、骨、真皮、皮下組織)の発達が強く「スポーツマン」「かた太り」となる退部です
このタイプは運動能力に優れるため、若いころから運動が大好きであったり、運動すればすぐに筋肉がつくタイプです
これは食事によって摂取されたタンパク質と脂質から組織を作り出す能力が高いからです
タンパクを作り出すホルモン(タンパク同化ステロイド)の分泌量が高いのが特徴ですが、、思ったより基礎代謝能が高くありません
そのため、低い基礎代謝(低いアイドリング)を補うために運動(アクセル)を行って代謝を維持する人が多いと言えます
アクセル(アドレナリン)に頼ったパフォーマンスですので、循環器系トラブルを発症する場合が多く、心筋梗塞、脳出血といった問題に留意する必要があります

内胚葉優位の人(内胚葉型)
このタイプは低基礎代謝と低生活代謝、低運動代謝の人で、基本的にはエネルギーを身体に溜め込みます(飢餓状態に強い人です)
このタイプは、摂取したエネルギー源をなるべく省エネルギーで使い、貯蔵しようとする機能を持っています
消化管吸収能力にも優れ、栄養素をしっかりと血管内→細胞へと運び込みます
筋肉や骨は外胚葉型と中胚葉型の中間ですが、貯蔵した脂肪のために運動パフォーマンスは高くありません
加えて、貯蔵したエネルギー(体脂肪)は基本的に「貯蔵・低分解型脂肪細胞」に取り込まれたまま分解が容易ではありません
ですので、分解能力よりも吸収能力に優れた脂肪細胞と言えるでしょう
飽食の時代(現代社会)においては、最も太りやすい人であると言えます


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