健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

セルライトの生成と治療



多くの人は皮下脂肪というものが『脂肪だけでできている』と思っていますが、そうではありません(脂肪と皮下脂肪組織は同じではないということです)。
脂肪組織にとって『脂肪』は一部でしかありません。
脂肪組織は
・脂肪細胞:『脂肪』はこの中にあります
・膠原繊維:コラーゲンなど
・抹消血管、リンパ管
・神経組織
・間質液:細胞外液の一部
・ムコ多糖などの高分子物質
などによって構成されています。

外科的にメスを入れると、脂肪層が『水っぽい人』『硬く繊維が多い人』『油でべたべたの人』などいろいろです。
このような状態は、脂肪組織中の『脂肪細胞中の中性脂肪』と『その他組織・成分』の比によります。
脂肪細胞中の中性脂肪が多い人は『単純脂肪』と呼ばれ、脂肪組織中のその他の組織・成分が多い人は『セルライト』といえます。
よって『脂肪とセルライトは別物』ということです。

ダイエットで燃焼するのは『脂肪細胞内に含まれる中性脂肪』であり、その他の物質は『非エネルギー物質』ですので燃焼しません。

では、脂肪組織中の脂肪細胞が多い場合は『ダイエット』や『脂肪分解・溶解注射』が有効といえますが、過度なセルライトはどうでしょうか?

この場合は手術的に切除する以外にない可能性があります。

個人的な考えですが、脂肪吸引手術とは『脂肪組織切除』が正式な名称であり、それによって切除するのは『ダイエットや脂肪分解・溶解注射で分解することのできない<脂肪以外の組織・成分>が沈着している場合の治療』と考えています。

どのような場合であっても、外科治療より内科治療が優先されるべきです。
内科的治療(ダイエットや脂肪分解・溶解治療)でコントロールできる状態にメスを使用すべきではないと考えています。

当院の適応ではありますが、痩身を目的とした『脂肪組織の縮小治療』は
・単純脂肪~セルライトグレード3まで=ダイエット+脂肪分解・溶解
・セルライトグレード4=脂肪組織吸引【当院は外科は行いませんが】
と考えています。

メソセラピーは『脂肪分解メソ』『脂肪溶解メソ』だけではありません。
・膠原繊維溶解剤
・ムチン排泄剤
・血管強化剤
など、様々な薬剤を使用します。
セルライトグレードが<1~3>までであれば、内科的治療によって解消できる可能性があります(ただし、単純脂肪の分解より時間はかかります)。

外科的な治療を選択するか
内科的な治療を選択するか
それは患者さん自身が決定することです。しかし、治療の根本に立ち返るならば、『メスは最後の手段』という考えに間違いはありません。

『早く皮下脂肪組織をなくしたい』
『努力なく皮下脂肪組織をなくしたい』
という理由だけで、外科的治療を選択するのはいかがなものでしょうか?
私はそう思います。



© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: