CIELITO LINDO

「豊満」な果物ってなんだ?

「とっかかりスペイン語」 byかおるさん を読ませていただいたのだけど、
その中にも書いてあったのとおり、果物の名前というのはけっこう地域性がでる。私はかおるさんのブログを読むまでグレープフルーツのことスペインではpomeloと言う・・と言うの知りませんでした(汗)

在ラ米6年・・一生この単語耳にする事なかったと思います。一応ドミニカ人にネイティブチェッ~ク!と言うことで聞いてみたら、「そんな単語、聞いたことない」・・やっぱり。

一度日本語のクラスで生徒が「杏」と言う漢字を書いて「これはなんと読みますか」と言うので「あんずだよ」と教えました。絶対漫画かアニメのキャラに「杏ちゃん」がいたのでしょう・・。で、「なんという意味ですか」と言うのでつい、「chabacano」と言うと、その生徒すっごい????って顔してました(笑)そう、chabacanoはメキシコ語。多分そうだろうとは思ったのだけど、
albaricoqueなんて舌かみそうで言えない・・一回も言ったことないし。なので、つい使い慣れたchabacanoを使ってしまいました。

で、しょうがないので(?)chabacanoとは・・・とスペイン語ネイティブに対して説明をしようと思ったのですが「es como un durazuno chiquito・・・ちっちゃい桃みたいな・・」と言いかけてまた、はっ!となりました。と言うのも、桃はメキシコ語ではdurazunoで、一般的スペイン語はmelocotón・・・また通じなくなる~。ま、melocotónといえばいいのですが、とりあえずciruela(梅またはプルーン)といっておきました。

ここドミニカ共和国に来た当事も果物の名前がメキシコと全然違う!と言うことで戸惑ってみたり・・。

例えば。
「バナナ」はメキシコ(や他のスペイン語圏)ではplatanoだけど、ドミニカ共和国は「バナナ」は通常4種類。platano verde , platano maduro ,guineo verde , guineo maduroとなります。platanoは調理用バナナなので生でたべません。
platano verdeは青い調理用バナナでこれでフライドバナナを作るのですが、激ウマです!芋にちかい味と食感です。platano maduroは verdeが熟して甘くなったものですが、甘くても生では食べません。これも調理して食べます。
ちなみにこのplatano maduroはメキシコにもありますがなぜか platano machoと言う名前・・。このことをドミニカ人に言うとみんな「がははは」と笑います。
私もメキシコ在住時、platano machoって言うのちょっと恥ずかしかったりしました・・・。
で、guineo verdeは普通のバナナですが、これも熟していないもので、調理して食べます。感覚的に芋のかわりですね。そして、 guineo maduroがやっと日本人の言う「バナナ」です。なので、ドミニカ共和国で「バナナ」が食べたければguineo maduroと言わないとありつけません。

ドミニカ共和国(あるいはカリブエリア)特有の呼び方として・・
chinola があります。これはmaracuya=パッションフルーツのことです。
ニカラグアに行ったときはgranadillaって呼ばれてましたね。辞書を見てみるとパッションフルーツ=granadillaと書いてあるのでこれが一番一般的な呼び方なのかもしれません。メキシコではmaracuyaです。
で、ある日、うちの大学のカフェテリアでパッションフルーツのジュースを飲もうとして、つい「maracuyaのジュースちょうだい」と言うと、カフェテリアの人が??な顔して「あなたの国ではそう呼ぶの?」と聞いてきました(笑)

あと、今回maracuyaに関して書いてみて初めて知ったのですが、このmaracuyaという言葉、なんと辞書に載っていない!ちなみに私がみた辞書は「西和中辞典 小学館」「和西辞典 白水社」「LAROUSSE diccionario USUAL」 「THE UNIVERSITY OF CHICAGO SPANISH DICTIONARY」の4冊。
ネットで調べてみるとこのmaracuyaという名前はどうも学術名らしい。ふ~ん。

しかし。
それ以上に驚いたフルーツがlechosa
何のことだと思いますか?これはpapaya=パパイヤのことです。
でも、私のスペイン語脳はこのように理解しました。lechosa=乳したたる、または豊満である。
なので、「うわぁ~、「豊満」フルーツ」と思ったのです(笑)

なんでもネイティブチェ~ック!をしないと気がすまない私は早速この解釈をドミニカ人に確認してみました。

すると、このような説明。
パパイヤを切っておいておくとパパイヤから乳白色の汁がでてくる。だから「lechosa=乳したたる」なんだよ。

うおぉ~、と言うことは、私の解釈、けっこう「当たり」ではないか!
ちなみに辞書(西和中辞典 小学館)の解釈は「乳のような 乳状の」とありました。

と言うわけで「乳したたる、豊満フルーツ」とは「パパイヤ」のことでした。











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