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「韓国に・・」
会社を四日間休んで、サッカーワールドカップの試合を二試合、韓国へ見に行った。
誘ったのは、以前、同じ旅行雑誌の編集部にいて、今は大阪の国内旅行雑誌編集部に異動したサッカー好きの草薙さんだ。会社のサッカーチームのチームメートでもある。本当は日本で開催される試合を見たかったのだが、国内のチケットが取れなかった。日本で試合が見られなくても、お隣の韓国で試合を見れば、旅行もあわせて楽しめる。むしろそっちのほうがいいのでは、と立ち直りも早かった。スペイン対南アフリカ戦、そして、ポルトガル対ポーランド戦はともに、地方都市(大田と全州)で開催される。ソウルしか知らない私には、韓国の地方都市に電車に乗って訪れるということも楽しみとなった。
観戦チケットの手配や交通・宿の手配は友人のトラベルライターで、九州の福岡と韓国を頻繁に往き来している羽石嬢が買って出てくれた。私はこの4月まで、福岡の旅行雑誌の編集長をしていた。彼女は以前その編集部のメンバーでアジア取材専門で三年間キャリアを積み、現在はフリーライターとして活躍している。年間の1/3はソウルに滞在している、いわば九州在住の類稀な韓国通のライターだ。彼女は韓国国内の友人のつてをたどって、私たちの希望の試合のチケットを安価で軽々と入手。さらには各都市の現地の詳しい日本語パンフもそろえてくれたので、大変驚き、そしてうれしかった。
「最終日のソウル行きの電車に乗るのが朝早いから、タクシーは前の晩に予約しておいたほうがいいです」などと、行程上注意すべきポイントも的確に指摘されていた。四日間の行程中の移動、宿泊にあわせたきわめて実践的な韓国語会話集もレポート用紙三枚分、作成してくれた。例えば、前述の最終日の朝だったら「西大田駅へ行ってください。急いでくださいーソテジョンヨクカチ カジュセヨ。パッリ カジュセヨ」と言った具合だ。ハングルまで書いてあるから、運転手さんに見せるだけでも用は足りそうだった。東京の私の会社に福岡から送られてきた彼女特製の旅行キット最終便の中が、またすごかった。各種ガイドブックの該当ページのコピー、手書きでおすすめの料理が書いてあるお店がポイントされた市街地図、そして、国際ファックスで予約を入れた際の控えや領収書、W杯を記念して作られた韓国製の帽子まで「ソウルの東大門で見つけました。私はいらないからあげます!」との添え書きと一緒に入っていた。
羽石嬢の丁寧な事前準備のおかげで、旅は大変充実したものになった。唯一の失敗といえば、ホテルの部屋選びだった。以前秋のソウル旅行をした際にとても気に入ったのがオンドル部屋(韓国式床暖房)なので、利用予定ホテルのすべての部屋を「オンドル部屋指定」とリクエストを出していたが、夏には、オンドルは入っていなくて、ただの板の間になることに気づかなかった。「なんか、サッカー見て、部屋に帰ってきて、テレビでまたサッカー見て。この殺風景な板の間に野郎二人で布団を引いて雑魚寝するなんて、学生の旅行のノリだな」と草薙氏はオンドル部屋で寝転がって可笑しそうに笑って言った。
この四月に彼は東京から大阪に転勤になり、私は福岡から東京に転勤になったから、つもる話はいっぱいあった。しかもほぼ五年ぶりの再会だ。「今からもう七年前ほどだよな、ワールドカップ、ここで見たいよなと言いながらよく鶴見川のサイクリングロードジョギングしたよな」「そうそう。ちょうど、横浜国際競技場が建築中でしたよね」テレビの試合速報を見ながら、昔話に花が咲く。二人とも走るうちにバテてきて、ついに後から来た犬に追い越されて、ショックを受けたこともあった。「俺、横浜スタジアムまでジョギングで見にこようかな、早く走れば20分だからな。」早朝の河川敷の草むらに腰を下ろし、出てきたお腹をさすりながら、草薙さんはよく言っていたものだった。そんな話をしていると、つい昨日のことのように思えてくるから不思議だ。「草薙さん、ところで大阪の編集部はどうですか?」話をふってみたが、返事が返ってこない。
草薙さんは、紫・黄・緑・赤のギトギトの原色の枕を気持ち良さそうに抱きかかえて眠っていた。
草薙氏さんは海外旅行専門雑誌の編集長だから、ソウル取材も多く経験している。ところが、普段の激務の反動からか、突然の大阪への単身赴任の転勤指令のショックから立ち直れてないのか、旅行中、まったく気がぬけていた。そのぼけぶりは笑っちゃうほどだった。驚くことに韓国語で「こんにちは」さえ、覚えていなかった。行程中、その精神のだらけぶりは徹底していて、路上できれいな韓国人女性を見ると、「桃田、ちょっとナンパして来い!」とふざけ半分で私に命令する。まったくお互い妻子がある三十台後半の男が何をやってるんだか、と自嘲するが、中学のサッカー部時代に戻ったようで悪い気分ではない。そうそう、あんまり、だらけていたので、実は彼は、なんと迷子になってしまったのだ。
それは、ポルトガル対ポーランド戦の終わった時のことだった。世界の一流選手たちの気合の入った真剣勝負を九十分生で堪能した。サッカー雑誌でしか活躍ぶりを知らなかったポルトガルのPという有名な選手が一人で三点もゴールを決めた試合だった。生で試合を見て一番楽しいのは、「ボール」が来てない時のポジションの取りかただ。こればかりはテレビではわからないからだ。Pはやはりポジション取りが絶妙で、リーグの得点王になるのも当然、と納得した。
試合が終わると外は土砂降りで、おまけに夜も十時を過ぎていた。全州スタジアムの外に出ると、人塵でごったがえしていて、交通整理をする警官が吹くホイッスルの音で物々しい様子だった。大型バスも普通車も警官を無視して、水溜りをバシャッと跳ね上げ、勢いよく通り過ぎていく。怒った警官がさらに鋭くホイッスルを吹くから、一段とパニック状態が進む。帰宅を急ぐ観客がドバっとスタジアムから出てきたから、広場はもう大混乱だった。私たちはそれでものんきなもので、タクシーを止めれば、ホテルまで戻れるだろうとたかをくくって、群集の波にもまれるままにブラブラで出鱈目に歩いていた。すると、白いジャンパーを着た女性が三人ほど立っていたのが目に入った。どうやらボランティアの案内係だった。ちょっと声をかけてみようか、日本語や英語は通じるのだろうか、という興味本位で、「駅に行くにはどうしたらいいか?」と英語で尋ねてみた。すると、知的な美しい風貌をしたその娘は、私たちのために、持ち場を離れて、バス停まで誘導しはじめた。草薙さんが「美人だな」とアイコンタクトを送ってくる。なんとか、バス停らしき所に近づいたその瞬間、草薙さんが「やっぱりタクシーにしようか」とのんきにも言い放った。困った彼女は近くの警官にタクシーの止まる場所を尋ねた。警官と娘が声高に相談している。何を言っているのかさっぱりわからない。土砂降りの雨が一層ひどくなったように思ったその時、今度は仲間の警官がなんと五人も集まってきた。なんか、大事になってきた。話がまとまったのか、警官の中の一番体格のいい一人が決然と進み出てきて、私の腕をつかんで、ぐいぐい引っ張りはじめた。
彼に腕を引かれる形で、群集をかきわけかきわけ、約三百メートルは歩いただろうか。あまりに強く腕をつかまれ、早足で歩くので、信じられないことだが、一度も後ろを振り向くことができなかった。回りの人が見れば、私は逮捕されて連行されていると思うだろう。私もなんとなく、悪いことをしてしまったように思えて来たから自分がいやになった。やっと解放されたと思ったら、そこがホテル方面行きのバス停だった。腕の痛みを感じながら、なんとなくいやな予感がした。恐る恐る振り向くと案の定、草薙さんの姿がない。身振り手振りでその旨を警官に告げると、警官は不思議そうな顔をした。英語ができない警官だったが、簡単な単語はなんとか通じた。彼は「フレンド・・・」とつぶやきながら、自分がやったことの失敗がやっとわかったようだった。彼は私が一人だと信じて疑わなかったのだ。職務に忠実でいささかそそっかしい彼は狼狽したのだろう、なぜか今度はトランシーバーで仲間の警官に連絡をした。そして、私に友人の名前を聞き、それを仲間に伝えた。友人の名前を告げても、この状況じゃ、何の役にもたたないのは明らかだった。しょうがないので私は、今来た道を戻りながら、「草薙さーん!」と大声で呼びながら歩き続けた。さっきの警官も一緒についてきて、「クサザギンザァァン」と私を真似て叫ぶ。「く・さ・な・ぎさぁ~ん」「クサザギンザァァーーーーン」呼び声が雨で輝く舗道に虚しく響く。この人混みにホイッスルの騒音と暗さだ。草薙さんが気がつくとは思わなかった。勝利に酔ったポルトガル人サポーターたちが踊りながら歩いてぶつかってきた。何か早口で言っているがわからない。そうえいば、草薙さんは、両替が面倒だったらしく、韓国のお金をまったく持っていない。おまけに、今晩泊るホテルの名前さえ、覚えているか怪しい。ここで本当に見失ったら、今後連絡がとれる術は・・・・ない。あ、おまけに、さっき私にパスポートまで預けてるじゃないか。
捜索約五分ほど。ついに、暗闇の向こうに草薙さんが幾分目立ったお腹をさすりながら歩く見慣れたポーズで近づいてくるのを発見した。草薙さんはニコニコしながら片手をあげて「ヨォ!」なんて言っている。聞けば、美人の韓国人ボランティアが警官と話しているとこまではすぐ隣にいたのだが、娘に見とれてしまって、私が引っ張られていったのに気づかなかったそうだ。そして、その後は、美人ボランティアの娘が元の持ち場に帰るのにのこのこ着いていったそうだ。
「ほんとに、しっかりしてくださいよ」「悪い、悪い、でもあの娘、可愛かったなぁ。でも最後は振られちゃったんだよ。持ち場に帰ったら、俺を見て「なんでまだいるの?」って顔してたよ」。草薙さんの能天気ぶりにあきれて、それ以上は何も言えなかった。「ちなみに、泊るホテルの名前知ってますか?」「そういえば、忘れちゃったな、」「じゃ、僕にはぐれたらどうするつもりだったんですか?」「そうだなぁ・・・またお姉ちゃんにおまえを探してくれってお願いしたかなぁ・・」って言いながら、お腹をさすりながら思い出し笑いのように笑った。
その後、礼儀正しい韓国人青年二人が「一緒に乗りませんか?」と相乗りを勧めてくれたおかげで早めにタクシーに乗ってホテルエリアまで戻れた。二人ともソウルからやってきたらしい。今回のワールドカップで活躍中の韓国選手の名を次々に言うと、二人は身を乗り出して、目を輝かせて、選手の名をうれしそうに復唱して笑みをこぼした。ちなみに草薙さんと私はJリーグ発足以来活躍している選手で一番好きな選手が同じなのだ。韓国人のノ・ジュンユン選手という。今でもJ2のチームで故障をかかえながら奮闘しているベテラン選手だ。彼の名もついでに言ってみたが、二人は残念そうに首を振った。私たちは目で合図して苦笑した。
腹が減っていたので、近くの飯屋に入った。机の上に無造作においてあるトイレのロール紙で、ずぶぬれになった顔からリュックまで拭いて、やっと一息つけた。私たちの前に店員が何も言わずに鍋をドンと置いて行った。壁にハングルで何かメニューらしきものが書いてあったが、意味がわからない。まわりを見渡すと皆同じ鍋を食べていた。隣には同じく日本から来た学生グループが鍋の中の骨付き肉にかぶりついている真っ最中だった。「これって、日本で食べたら絶対狂牛病になっちゃうよな」なんて食欲を削ぐことを言いながら、それでもうまそうに大ぶりの骨付き肉にかぶりついている。私たちもその鍋を堪能した。鍋には骨付きの分厚い肉とじゃがいもがごっそり入っていた。「やっぱり牛肉は韓国にかぎりますよね」と私。「焼肉もいいけど鍋もうまいよな」と草薙さん。骨までしゃぶり、鍋底まで平らげて、すっかり満足して店を出た。レジで支払いをする時に思いがけないものを見た。私たちが七年前に作っていた海外旅行雑誌の表紙がレジの上の壁に飾られていたのだ。綴じ込みの持ち運びができる四十八ページにわたる韓国グルメ特集を掲載した号だった。まさに草薙さんが担当した記事で割引クーポンが使えるという斬新さで大人気となった企画だ。このお店を紹介していた箇所が拡大コピーされて赤鉛筆で囲まれ誇らしげに貼り付けてある。「草薙さん、あれ、見てくださいよ」僕は指差した。ソウルの飲食店では、こういうことはよくあったが、この地方都市までも取材範囲をカバーしていたのは驚いた。「草薙さん、この店、取材してたんじゃないですか?忘れちゃったの?」草薙さんは短く笑って、「おお、思い出した、全州もやったな」とお腹をさすっている。「取材で来てたんじゃない?」草薙さんはしばらく記憶をたどっていたようだったが観念したかのように言った。「最近、昔のこと、全然思いだせないんだよ。やばいな、年かな」私と彼とは一歳しか離れてないから、年のせいでモノ忘れというのは、当たらない。私などは十五年前はじめて取材した店もすべて覚えている。ふと、並んで歩く草薙さんを見ると、眉間には辛そうな皺がよっている。眼鏡が雨のせいで曇っている。それは七年前猛暑の夏のある日の試合で、前半に大差をつけられ、おまけに相手にすねを蹴られ、ハーフタイムに足をひきずりながらベンチに戻ってきた時の草薙さんの表情だった。「まだまだ後半返せますよ。相手も右のでぶったサイドバックの選手、もう、倒れそうですよ。」とベンチにいた私は激励したことを、ふと思い出した。
さて、日本に帰ってきて、羽石嬢にお礼のメールを送った。韓国料理がいかにうまかったかも克明に伝えた。羽石嬢から返信がすぐに帰ってきた。「ジダンのTシャツおみやげ、ありがとうございます。迷子にならなくてよかったです。そそっかしくて男気のあるおまわりさんの話、爆笑しました。引かれた時の力、強かったでしょう。ホント韓国の男の人って強引でしょ(笑)、ま、そこがいいんだけどね。私には、とーってもその様子がわかります!あーあ、また、韓国に戻りたくなっちゃった。最近は憂鬱なことが多いので韓国には元気をもらいに行く感じです。ではでは!またメールします!明日からは台北取材に行ってきます! PSそうそう、その後食べた鍋って、あれ、カムジャタンって言う鍋だと思います。骨付きの豚肉とじゃがいもが入った辛い鍋でしょ。牛肉じゃないよ~~!!(笑)」
今思えば、羽石嬢の言うとおりだと思う。あの肉が牛ではなく豚だってことを、草薙さんには黙っていようと思う。多分、草薙さんは、迷子になったあの晩に二人で鍋に舌鼓をうったことさえ忘れているかもしれないほど、職場に戻った今は忙殺されているはずだからだ。
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