そして、香港で時計を1時間遅らすことなど頭の片隅にもなかった私は、30分後にイギリス行きの飛行機が出発してしまうと思い込み、 パニック
に陥った。 日本語は通じない。頼れる人もいない。そして、航空券は何度探してもカバンの中にもどこにも見当たらない。半べそをかきながら、カウンターまで行って、片言の英語で事情を説明する。 「I lost my air ticket...」
そういうのがやっとで、カウンターの優しそうなお兄さんが「本当は、格安航空券をなくすと追加料金がかかるんだけど、君には特別サービスで、ただにしてあげるよ」と言ってくれたときには、涙でお兄さんの顔が見えなくなっていた。