お久しぶりです~。
今年に入ってから前の日記までは、(私の割には)マメにいろいろ書いていたのですが、
急に忙しくなって、すっかりご無沙汰してしまいました~。
最近、思いにもよらぬストレスがたまりがちなので、映画もいろいろ観ていますが、
今日は、その中でも特に印象に残った映画について書きたいと思います。
1978年に、900人ものの信者が一斉に自殺した"Peoples Temple"というカルト集団と
その創設者であるジム・ジョーンズのドキュメンタリー、
"Johnstown: The Life and Death of Peoples Temple"です。
900人もの白人から黒人までのアメリカンが、南アメリカにあるジャングルにて自殺、
という事実は、1970年代後半のアメリカ社会を震撼させたようです。
この映画は、彼氏の家族と観にいったのですが、
彼氏ママは、この事件が話題になったことをよく覚えているようでした。
映画が始まる時間を間違えてしまったため、
最初の15分くらいは見逃してしまったのですが、
カルト創設者であるジム・ジョーンズが当初信じていた思想は、
必ずしも悪いものではなかった、という事実に驚かされました。
彼は全ての人種は、仲良く人生を過ごすべきだという信念を強く持っていて、
自分自身も黒人やアジア系の子供を養子にします。
ちなみに、彼の養子になった黒人のジム・ジョーンズJrも出演していました。
しかし、彼とPeoples Templeの人々がインディアナ州、カリフォルニア州、
最後には南アメリカのジャングルに移動するのと共に、
彼の行動もおかしくなり、アメリカ政府も調査に乗り出します。
そして、最後にはPeoples Templesの人々に毒を飲ませて自殺させてしまいます。
自殺をせずに生き延びることが出来た人々は、家族のほとんどを失ってしまいました。
ジム・ジョーンズも、どうして他人を犠牲にさせるような
心ない人物になってしまったのか、とすごく考えさせられました。
彼が当初信じていた平等主義はけして悪いものではないと思います。
でも、やはり彼の影響力とうぬぼれが、彼をおかしくしたのかな、と思います。
人間関係って支配と服従で成り立っているような一面もあるかもしれないけど、
やはりそんな関係を強いられている社会でも、自分の信念を持つのは大切なのでは、
と思いました。インタビューされていた生存者も
「なんかおかしいと思ったけど、行動に移すことは出来なかった。」
という人が多かったように思います。
ということは、行動に移すことも大切なんですね。
しかし、ぜひとも公開して欲しいと思います。
「カルトによって、人がたくさん死ぬなんて悲しいー!!」
という感想だけでは終わらない映画のように思います。
機会があったら、ぜひ観てみて下さい。
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