chocolate babe

調停



申し立て数週間後、裁判所から手紙が来た。○月○日に出頭してください、というもの。そこで初めていきさつやらこれからの希望を話す。ある程度申し立ての時に紙に記入するから、それに基づいて話をする。で、同じように彼のほうにも手紙が送られて、出頭する事になる。もし彼と会いたくないようだったら会わないようにしてくれる。1回目は彼と会わずに一人での調停だった。私からの申し立てだったから、私のしたいように裁判所はしてくれた。その時は辛くて辛くて調停中に泣いた。暴力までのいきさつ、今の私の状況等、細かく書いた日記を調停員に見せた。彼が外で待ち伏せしているのでは?と思うと怖かった。とりあえず、復縁するか離婚するか、まだ気持ちは決まっていない旨を伝えた。でも離婚する気持ちのほうが大きかった。ただ、私がその時に夜の仕事をしていた為、いろんな面で私にとってマイナスになる事が多いと教えられた。

2回目。彼からの手紙があるという。手紙と共に思い出の写真もたしか添えられていた。そこには「もう絶対に手をださない。約束する。怒ったりもしない。一緒にナイジェリアに行こう。将来子供が『ママはどこ?』って聞いてきた時になんて答えたらいいのか。答える前に涙が出るよ。幸せな家庭を築こう。もう一回チャンスが欲しい。」等と、結婚生活前向きな返事が書いてあった。よし、これが最後のチャンスだと思って、彼を信じてもう一回頑張ろう、と思った。手紙を読んだ後、彼と会うことになった。2ヶ月近く会ってなかった。二人きりで会うのは怖いし、話もできないだろうから調停員のいる前でよかった、と思った。久しぶりに会った彼。私の旦那。とても遠い人に感じた。彼は冷静に自分の意見を言い、私も彼の希望を冷静に聞いた。手紙に書いてある通り、元のさやに戻りたい、と言う事だった。とりあえずその日は結論を出さず、考える事にして次の調停に持ち越す事になった。

3回目の調停の前に、子供も含めて3人で会った。初めはぎくしゃくしてあまり会話もなかったし、彼も冷たかった。とりあえずご飯を食べに行った。公共の場ほど安全な場所はない。大声を出す事もないだろうし、落ち着いて話もできる。子供がカワイイ。かわいくて仕方なかった。結局感情的になって私はご飯中にも泣いてしまった。その日は久しぶりに家に帰った。なんだか自分の家じゃないかのようにシ~ンとしていた。一緒のベッドで寝た。私の心はまだ完全に受け入れる体制ではなかったから反対側を向いていたけど、彼は「i want u back.」と何回も何回も言って後ろから抱きしめてきた。彼は涙を流していた。『もう一回やりなおそう・・・』そう決めた。

結局3回目の調停は少し延期することにした。3回目の調停の前に、私は家に戻って結婚生活を再開した。調停は心身ともに疲れる。今までの嫌な出来事を鮮明に思い出して伝えなければいけない。そして辛かろうが何だろうが、プライベートは一切見せずに凛として公の場ではいなければいけない。仕事だって、毎日食べていく為には自分の状況がどんな場合であろうが、涙を見せず、笑顔で頑張らなければいけない。これを機に、結局他人は何も助けてくれないことを悟ったし、女一人でも自立して生きていかなければ、と強く自分に言い聞かせた。


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