苦しい心



出産当日のこと
寝ていると朝方から陣痛が始まった
夫も疲れているだろうと思い、起こさずに陣痛の感覚が約5分になるまで我慢
かなり陣痛も強くなったので、7時頃夫を起こす
その後、食事をし義父母の部屋に行って休んでいた
我慢強い私は、歯を食いしばって堪えていた
私「今日中に産まれるでしょうか?」
義母「産む時は、そんな痛みじゃないわよ。まだまだよ」
陣痛は、既に5分間隔より短くなった
それでも、全く病院に連れて行ってくれる気配さえない
私は、心の中で必死に助けを求めていた...
やっと8時半を過ぎ、ゆっくりと病院へ向かう
義母「どうせ病院に行っても、すぐ産まれるわけでもないし、することもないけどね」
病院にて診察
もう子供が下まで下がってきている
準備室まで行くように言われた
診察室を出て、夫と義母のところへ報告に
真っ青な顔をして、義母が駆け寄って来た
「もう、子供が下に下りてきています」
私は、そう言った...

産まれたのは、女の子だった
夫にソックリの、男の子に間違えられそうな顔をしていた
私は、女の子でとても嬉しかった
事前に、女の子だと私は知っていたが、決して、義父母に言う事は出来なかった
特に義母の熱望している、男の子ではなかったからだ...


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