すっかり痩せて．．．
夫に、私の出来るだけのことをしてあげよう
せめて家にいる時ぐらいは、安らぐ環境を作ってあげたい
その気持ちとは裏腹に、嘘をつかれてしまった事が夫に対する信頼を失わせてしまった．．．
夫は敏感な人ではない
そんな私の心の揺れ動きにも、気づく事はなかった
子供にも、あまりかまってくれない
休日にも、何かと理由を作って遊びに出てしまう
子供は、なかなか熟睡してくれない
目が堅いのは、親に似たのだろう
それに、義母からの心無い言葉の数々．．．
自由に外出させてくれないのも、厳しかった
体の疲れと、心の疲れと．．．
いつの間にか、泣き虫になっていた
吐き出せる場所がなかったのも、つらかった
しかし、おそらく夫婦関係はあったと思う
でも、記憶がないのである
大切な事だと思ったから、心の闇を振り払った
気がつくと、鏡で見る自分の顔は青白くゲッソリと枯れていた
すっかり痩せてしまった自分が、寂しそうに映っていた．．．．
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