暴言Ⅱ


< 暴言Ⅱ >

別居してから初めて、実の母が遊びに来てくれた
遊びに来れるのも、別居しているうちがチャンスである
母は孫がかわいくて仕方がない様子
孫を見せてあげれたので、少しでも親孝行出来たかもしれないと思った

お義母さんや夫との苦しい関係は、母には言えなかった
言ってしまうと心配をかけるだけである

そして、母と共に夫の実家へ挨拶に行くことになった
和やかに話が進んでる
しかし、それも長くは続かなかったのである

突然、お義母さんが言いたくて仕方がなかったのであろう
また例の話を切り出した
うちの母に向かってである
「ほんとに、早く次の子を!って言ってあげて下さいよ」
また始まったかと、私は飽きれながら聞いていた
「でもねえ、それは本人達の意志ですからねえ」と母
うーん、良い事を言ってくれたと感謝
しかし、こんな事で、お義母さんの攻撃が終わるわけはない
私もやんわりと、反撃に出た
「○○さん(夫)は、子供は一人でいいと言われてますしね...」
お義母さんは、そんな私の話など耳にさえ入っていない
「そんなのは、妻が悪いですよ」
一瞬にして、私の目は点になった
母の前で、その言葉を言ったお義母さんの神経を疑う
以前、夫婦生活がない事も言った
恥を忍んで言った
でも、それは妻が夫をうまく誘えないのが悪いと解釈されていたのである
今回、母に向かって言われた言葉の中には、そのようなニュアンスがあった

もう、このお義母さんには何を言っても無駄である
息子を産むまでは、この攻撃は続くだろう...
しかし、今回幸いだったのは"息子を"と言わなかった事である
それだけでも、まだマシだった....


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