最近聴いたＣＤから

合唱人にオススメの書物

上を目指す合唱人に一読を薦めたい書物を紹介！

１．芥川也寸志『音楽の基礎』（岩波新書）
　　　…まずは音楽勉強の「入門書」として最適。

２．森脇憲三『合唱のたのしみ』（音楽之友社）
　　　…具体的でわかりやすい合唱練習への提言書。

３．皆川達夫『合唱音楽の歴史』（全音楽譜出版社）
　　　…合唱の基本的な知識を仕入れるためには、必携の書といえる。
　　　　ちなみに私のＣＤ棚はこの本を参考に時代順に整理されている。

４．皆川達夫『ルネサンス・バロック名曲名盤１００』（音楽之友社ON BOOKS）
　　　…３．と併せてＣＤを選ぶ参考に、どうぞ。

５．水嶋良雄『グレゴリオ聖歌』（音楽之友社）
　　　…これは名著だ。アルシス、テジスの意味や歌い方などについても実に詳しく説明されている。
　　　　これを読まずしてルネッサンス・ポリフォニーは歌えない。

６．山田一雄『指揮の技法』（音楽之友社）
　　　…歌い手側としても、基本的な指揮法については知っておくべきだろう。
　　　　数ある指揮法の本の中でも最も理にかなった内容で理解しやすいと思う。

７．クルト・トーマス『合唱指揮教本１』（音楽之友社）
　　　…この本の指揮法自体はやや“特殊”であるが、合唱の練習方法などについて
　　　　色々勉強になることが載っており、結構有益だと思う。

８．熊田為宏『演奏のための楽曲分析法』（音楽之友社）
　　　…どんな演奏をすべきか、に直結する貴重な楽曲分析の本。これは名著であり、是非持っておきたい。

９．熊田為宏『旋律法入門』（春秋社）
　　　…８．の続編。

１０．大村哲弥『演奏法の基礎』（春秋社）
　　　…リズム、拍節と演奏法の関わりについて詳述されている。
　　　　考えなしに歌っていては、やはり良い演奏は出来ない。

１１．外崎幹二『和声の分析』（音楽之友社）
　　　…和声の本は世に多いが、演奏者に必要なのは和声分析であり、これはそのための一冊。

１２．宇野功芳『クラシック名曲名盤総集版』（講談社ソフィア・ブックス）
　　　…クラシック全般のＣＤ紹介書だが、合唱曲も多く含まれている。
　　　　文章にも力があり、読むとそのＣＤを買いたくなること、うけあいである。

１３．米山文明『声がよくなる本』（主婦と生活社）
　　　…発声法の本にはあまりよい本がない。
　　　　この本は純粋な発声法の本ではないが、理解しやすく内容も実践向きだ。
　　　　体操やヴォイス・トレーニングの意義などについても述べられている。

１４．カルドシュ・パール『合唱の育成・合唱の響き』（全音楽譜出版社）
　　　…美しい響き追求のため、音階とイントネーションについて詳述した本。

１５．三ヶ尻正『ミサ曲・ラテン語・教会音楽ハンドブック』（ショパン）
　　　…この手の参考書は多いが、詳しくてかつ分かりやすいので入門用にお薦めの一冊。

１６．松原千振、他『合唱名曲ガイド１１０』（音楽之友社）
　　　…こんな曲が載っている（なのになぜあの曲が載っていない？）と文句をつけたくなる部分はあるのだが、
　　　　類書がほとんどないだけに貴重ではある。

１７．バーバラ・コナブル『音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと』（誠信書房）
　　　…呼吸と発声に関連して身体の構造を解説・詳述した本だが、
　　　　この手の本の中では一番分かりやすい。参考書として手元に。
　　　　姉妹書『音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』も、併せてどうぞ。

＜番外編＞

　　　二ノ宮知子『のだめカンタービレ』（講談社コミックス）
　　　…面白すぎる！！クラシック音楽を題材にしてこれほど笑えるマンガが描けようとは、
　　　　かつて想像すらしなかった。女性まんが誌「Kiss」にて現在も好評連載中。
　　　　知らない人にはぜひ一読をお奨めしたい。

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