最近聴いたCDから

最近聴いたCDから

CD&DVDの整理法、管理法

CD、DVDの整理と管理について

 CDコレクションも少量なら、特別な整理や管理は必要ないだろう。しかし百枚を超える量になると専用棚にきちんと整理しておく必要が出てくる。巷でよく見かける、一枚ずつの仕切りの付いたラックは、規格外の大きさのものが多いクラシックCDの保存には不向きである。タワー式はいうまでもなく、引き出し式もCDが探しにくいので、お薦めできない。一面(5~6段)に二百~三百枚程度のCDを縦置きに並べて収納可能なラックがいくつかのメーカーから発売されており、これが便利である。たいていは全面にガラス扉が付いており、高級感もある。値段はおよそ1万円強。

 しかしCDが四百枚を超える量になると、ラックの大きさも大きな本棚サイズとならざるをえず、値段も高くなる。やはり一面(10段程度)に並べて置けるラックが便利である。ラックによってサイズも値段もまちまちだが、幅90×奥行き25×高さ180、収納可能枚数は八百~千枚、値段は3万円といったところが標準だろうか。

 さらに増えてCDが千枚を超える量になると、通常のラックではもはや収納が難しいので、スライド棚の出番となる。ところがCD専用のスライド棚には意外と良いものがないのだ。現在一般に販売されているスライドCDラックはたいてい2重で、収納可能枚数が四~五百枚程度、これではわざわざスライド棚を購入する意味がない。そこで登場するのが大型のスライド文庫本棚である。棚板を追加すれば、かなりの量のCDが収納できる。
 ここで注意すべきは、CDは文庫本より背は低いが、奥行きが長いという点である。通常サイズのCDなら問題ないが、ボックスタイプのCDだとスライドの奥の列には収納できない可能性がある。どんなスライド文庫本棚でもCD棚に転用できるわけではないのだ。またCDを詰め込むと重量も相当なものになるので、安物のベアリングだとスライド棚がうまく動かなくなる可能性もある。あまり安さばかりを追求するのも問題があるだろう。

 雑誌にも時々紹介され、安心なのは 「丸伸」 のスライド文庫本棚「ブックマン」である。筆者は楽譜を整理するために2重スライドの「ブックマン」を使っているが、重量物を積み込んでもスライド棚の動きはスムーズ、さすがにスライド本棚の開発メーカーだけのことはある。3重スライドタイプは幅90×奥行き51×高さ178、収納可能枚数はCD千七百枚、値段は10万円(実売価格)である。
 筆者は京都の 丸正家具 で「ブックマン」とほぼ同じ造りの3重スライド棚「ウェルリード」を2つ購入した。サイズは幅120×奥行き50×高さ196と一回り大きく、1つで約二千六百枚のCDを収納できる。値段は13万円。

CDキャビネット
 CDキャビネット「ウェルリード」×2

 一方、専用のケースに入れ直すとCDの厚みが3分の1になる、つまりCDの収納量が3倍になるというビニール・ケースも販売されている。これもいくつか種類はあるが、値段がそこそこ安く(1枚あたり34.56円:500枚セット購入時)、内容物が入れやすく、収納したままでもCDの背表紙が読みとりやすいという点で、ディスク・ユニオンの「CD収納革命」(フタ付き・両面スモークタイプ)がお奨めだ。

 さて、CDをどう並べて置くかだが、これも数十枚程度の量なら適当に置いておけばよいだろう。しかし百枚を超える量になるときちんと分類・整理しておく必要が出てくる。買った順に番号を付けたり、レーベル別に並べたりと、人それぞれの整理のしかたがあろうが、一般的にはCD店のように作曲家別に並べておくのが探しやすいだろう。筆者はクラシック全般のCDを収集しているので、分野別に交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、オペラ、声楽曲、現代曲、そして合唱曲に分け、それぞれ作曲家別に並べて置いている。特に量の多い合唱曲については、作曲家を通常のABC順やアイウエオ順ではなく、時代順・国別に並べている。その方が同じ系統の曲がまとまって並ぶのでわかりやすいと考えたからだ。例えば、ルネッサンス期・イギリスなら、コーニッシュから始まり、タヴァナー、タイ、タリス、シェパード、マンディ、ホワイト、バード、モーリー、フィリップス、ダウランド、トムキンズ、ウィルビー、ウィールクス、ダーリング、ギボンズ、といった並び順になっている。この時代順・国別の並べ方は、皆川達夫著の「合唱音楽の歴史」を参考に分類している。

CDキャビネット2
 CDの並び順は音楽史「グレゴリオ聖歌」から


 最近はコレクションの整理にパソコンを使っている人も多いようだ。一枚のCDの中に何人もの作曲家の作品が並んでいるような代物も多いので、目的の曲がどこにあるのか、なかなか探し出せないことがあり、そんなとき検索が簡単にできたらどんなに便利かと思う。しかし、自分でリストを作るのは大変すぎるし、輸入盤・国内盤を含めた形での、十分な検索データは現時点では存在しない。CD店や個人のコレクターがネット上に作ったCDリストを検索用に時々利用させてもらっているのが現状である。


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