ちゅにむはなにむ~ともしびチャペル日記帳

ちゅにむはなにむ~ともしびチャペル日記帳

2006年07月07日
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カテゴリ: 家族
父を送って一週間たった。
父という人は、どんな人だったか。
一言で言って「平和を実現する人」だったと思う。

父を知る人の父への印象は「いつもおだやかに微笑んでいる人」
というのが多い。
そしてその笑顔の下で、父はいつも、周りの人を生かすため
懸命に生きてきた。
牧師の家に生まれ、学費はもちろん、家計の助け、
そして幼い弟の学費のためにアルバイトをした。

小学校の教員に。けれど、それは父自身が思ってもいなかった天職だった。
だから父は言っていた。「この仕事に向いているかいないかなんて
やってみなけりゃわからない。とにかくやってみることだ。」

一人息子が牧師になることを決心した時、父は反対した。
牧師の家に育った者ゆえの心配だった。
「自分のような苦労を息子や、
将来生まれてくるだろう孫たちにさせたくない」
しかし息子は牧師になった。しかも、祖父と同じように、
教会をゼロから生み出す働きをはじめた。
そんな息子を父は黙って、ずっと助けてくれていた。息子とその妻、
2人の孫たちをただ黙って助けてくれていた。


息子にだけではなく、多くの人たちにず~っとあてにされ続けてきた父を
神様は
「もういいから、ゆっくりお休み」とお連れなさったのだろう。
父は夜半過ぎに倒れた。その瞬間、何を思ったのだろう。
「ああ、あれもできなくなっちゃった、これもできなくなっちゃった・・・

最後まで周りの人たちのことを思いながら眠りについたのではないだろうか。

「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」
ちゅにむもまた、父のように、おだやかに、黙って「平和を実現する人」
になりたい。まあ、父と違って激しい性格のちゅにむには、難しい話だが。

一週間前、夜の前夜式(一般的にいうお通夜)まで少し時間があった。
ちゅにむは実家の近くの公園に、退屈していた子供たちを連れて行った。
公園で子供たちと駆け回りながら、ふと考えた。
教会の仕事、アルバイト、エトセトラ・・・月月火水木金金で、
ゆっくりこんな風に子供たちと遊ぶことが、ほんとになかった。
同じ屋根の下にいても、なかなか遊んでやれなかった。
「こんな風にこの子達と遊べる時間、最後にプレゼントしてくれたのかな?」

最後に見た父の顔は、とてもとてもおだやかな顔だった。





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最終更新日  2006年07月07日 22時18分26秒
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Re:平和を実現する人(07/07)  
私の父が52でなくなったときのことを思い出しました。あの時、誰かが信仰を持っていたらと思うときがあります。

すばらしい方ですね。
因果応報という言葉を思い出しました。
自分のできなかったことをする息子を陰で支えていた。
これから、もっとそばにいてくださるんでしょうね。
母の日に与えらたみ言葉がよみがえりました。

しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。
義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。

(2006年07月08日 07時18分00秒)

Re:平和を実現する人(07/07)  
chieko53  さん
「平和を実現する人」なんて、
素晴らしいですね。
「平和をつくる人は幸いです。
その人は、神の子と呼ばれるからです。」
でしたっけ?
今度は、私たちが、
お父さまの分も、
平和を実現していきたいですね。
(2006年07月09日 17時04分25秒)

Re:平和を実現する人(07/07)  
dream1123miri  さん
はじめまして。
あしあとをたどって、やってまいりました。
お父さまのこと、残念でしたね。
でも、そのご生涯を通して、主の栄光が表されたのですね。
「平和を実現する人」そのように、私も神様から与えられた生涯を過ごしていきたいものです。 (2006年07月10日 20時51分56秒)

もっと身近に  
身内って亡くなってはじめて客観的にその生涯を見れるような気がしますね。
ちゅにむ師も年を重ねるにつれて「あのときお父さんはこう思ってたのかな」とか、「お父さんならこうしただろうな」って思う場面が増えるかもしれませんね。
何よりも、朝、顔を洗って鏡をみるたび、お父さんを見つけるでしょうね。(^-^)
お父さんのお祈りは、ちゅにむ師が天に召されるそのときまで、ちゅにむ師を覆っているんだと思いますよ。 (2006年07月10日 22時32分24秒)

Re[1]:平和を実現する人(07/07)  
シオン☆けいさん
>私の父が52でなくなったときのことを思い出しました。あの時、誰かが信仰を持っていたらと思うときがあります。

でも、これから、シオンさんが信仰を持ってご家族の希望の星になられるんですよね。
ハレルヤです。 (2006年07月16日 20時06分31秒)

Re[1]:平和を実現する人(07/07)  
chieko53さん
>「平和を実現する人」なんて、
>素晴らしいですね。
>「平和をつくる人は幸いです。
>その人は、神の子と呼ばれるからです。」
>でしたっけ?
>今度は、私たちが、
>お父さまの分も、
>平和を実現していきたいですね。

ありがとうございます。
「父のように」とはいきませんが
わたしのスタイルで、平和を生み出して
いきたいものです。
(2006年07月16日 20時07分35秒)

Re[1]:平和を実現する人(07/07)  
dream1123miriさん
>はじめまして。
>あしあとをたどって、やってまいりました。
>お父さまのこと、残念でしたね。
>でも、そのご生涯を通して、主の栄光が表されたのですね。
>「平和を実現する人」そのように、私も神様から与えられた生涯を過ごしていきたいものです。

お返事遅くなりました。
ご来店(?)感謝します。
また遊びにいらしてください。
いつもはもっと楽しい日記です。
どうぞよろしく。 (2006年07月16日 20時08分47秒)

Re:もっと身近に(07/07)  
北海ししゃもさん
>身内って亡くなってはじめて客観的にその生涯を見れるような気がしますね。
>ちゅにむ師も年を重ねるにつれて「あのときお父さんはこう思ってたのかな」とか、「お父さんならこうしただろうな」って思う場面が増えるかもしれませんね。
>何よりも、朝、顔を洗って鏡をみるたび、お父さんを見つけるでしょうね。(^-^)
>お父さんのお祈りは、ちゅにむ師が天に召されるそのときまで、ちゅにむ師を覆っているんだと思いますよ。

自分が召される時・・・なんて全然実感
なかったけれど・・・
今はちょびっと実感してます。
先日、市の健康診断で医者はうれしそうに
「お父さんは心臓でお母さんは糖尿、
 内臓疾患の可能性がとっても高いから
 ぜひ心電図をとりなさい」
と言われてしまいました。
ああ、どきどきどき・・・
(2006年07月16日 20時11分12秒)

すばらしいお父さんですね。  
わたしのブログに来てくださってありがとうございました。こちらにちょっとお邪魔したのですが、お父様の感動的な証しがあって、一言お礼を書きました。 (2006年09月01日 07時51分17秒)

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