CJKが飛ぶ

another Kal(novel)

もう1人のKal!?
思わせぶりな表題ですが、なんてことはない、パロディ作品の集成です。
そもそも1938年の登場以来ヒーローキャラは、Kalの影響を大なり小なり受けています。
そのようなキャラクターとして独立したものでない小説を紹介していきます。
ということで、もしこの他にもありましたら是非、ご連絡をください。


海外作品
参考
It's a Bird, It's a Plane! by Norman Spinrad
邦題 ス☆パ☆マン症候群(シンドローム) 安田均訳 1980年
講談社文庫(『世界SFパロディ傑作選』所収)


精神科医フェリックス・フランクは、紺のスーツに眼鏡の青年の相談に来る
日も来る日も追われていた。彼らはみな、メトロポリスに居たはずなのに、
気が付けばニューヨークに居て記憶がなくなっていると言い出す。そんな青
年ばかりを相手にしているある日、これまでとは違う感じを持った青年が
やってきた……

1967年発表の短編で、パロディの中でも古典的な作品です。
スーパー精神科医フランクの対応が笑えます。

Super-folks by Robert Mayer
邦題 悩みのス☆パ☆ヒ☆ロ☆ 竹野徹甫訳 1979年 竹内書房新社


主人公ディヴィッド・ブリンクリーは爆発したクロンク星から地球に不時着
し、成長した。彼は新聞社に勤めながら、日夜ヒーローとして闘っていたが、
30歳を過ぎて突如原因不明の肉体の衰えに見舞われて、ヒーローを引退した。
42歳の現在、妻パメラと2人の娘に囲まれて静かに生活し、間もなく3人目の
子が誕生しようというところ。
 そんな彼が、ある事件をきっかけに再びヒーローとして立ち上がらなけれ
ばならなくなった。事件を追ううちに、約10年前の肉体の衰えが、彼の生ま
れ故郷クロンク星の放射性物質クロンカイトを悪の組織が利用していた事に
気付く……

DCコミックス系のヒーローが実名で使われるほか(登場はしません)、引退
したヒーローがあれこれ出てきます。ちょと際どい所もあって、中学時代に
これを読んだ時はドキドキしました(青いなぁ)。ラストは結構良い話です。
海外では版元を変えて再販が出ています。

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Somebody's Hero by Kristine Rolofson
邦題 ス☆パ☆マンに夢中 片山真紀訳 1992年
ハ☆レクイン・テンプテ☆ション


ジェイクはかつてTVドラマでス☆パ☆マンを演じたが若くして引退した俳優。
そうした過去を知らない家主リア・ラング(ぷっ)が彼に惹かれていく……

なんたってハ☆レクインですから【笑】Supieの格好では登場しません。
Souperman by Paul Jennings
邦題 ス☆プ☆マン 吉田映子訳 1995年
トパーズプレス(『PJ傑作集6』所収)


ロバート少年は大のKalファンで、授業中も漫画を読むのを止められない。
親に怒られてコミックスを捨てに行かなければならなくなった時、同じ高層
マンションの窓にしがみついている男を見つける。男はロバートが捨てろと
命じられた漫画の主人公とそっくりだった。だが、彼の超能力はスープを飲
まなければ発揮できないと言う……

オーストラリアの短編の名手ジェニングスの作品。スープを飲まないと力が
出ないなんて、間抜けです。



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